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カテゴリ:コラム

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

2023.5.2

ChatGPTとはOpenAI社が公開した対話型AIのことです。ChatGPTに質問をすると、その質問の内容に合致した答えを短時間でいくつも挙げてくれます。つまり、ChatGPTを上手に使いこなせば業務の効率性を大幅に向上させることができます。

しかし、それを上手に使いこなせずあきらめている人は多いと思います。そこでこの記事では、ChatGPTの仕組みや使い方について解説します。

※なお、この記事はバージョン4について記載しています。ChatGPTが更新されるたびに新たな記事を更新する予定ですので、その場合はそちらの記事をご覧ください。

【ChatGPTの仕組みについて】

ChatGPTはOpenAI社が選んだ約5兆語の言語を学習して、記憶しています。質問に対しては、最も確率の高い言語の組み合わせを用いて回答を表示しています。これがChatGPTの仕組みです。つまり、ChatGPTを利用するときには以下の2点に注意する必要があります。

1.ChatGPTは確率論で回答しているため、最終チェックは人間が行うこと

2.求める回答を引き出すために適切に質問をすること

 

【ChatGPTの使い方】

ChatGPTを使うときには以下の2つの操作が重要になります。

①ChatGPTに役割を与えること:

ChatGPTに具体的な役割を与えることで、大枠の条件を絞ることができます。例えば、ChatGPTに文章を作成してもらう場合、「あなたは、プレスリリースの記事を上手に書ける人です。」や「あなたは人気ブロガーです。」など、具体的な役割を与えます。これにより条件を絞れるため、短時間であなたが求めるものを出力してもらえます。

②対話をしながら様々な条件を与えること:

①の操作だけではあなたが求めるものを得られない場合がありますが、ここであきらめずにChatGPTと対話することが重要です。

ここでの対話では、ChatGPTが提供した回答に対して修正や追加の指示をすることが重要で、これによりChatGPTが回答する条件を徐々に絞り込むことができます。この対話を繰り返すとより洗練された回答を得ることができます。

 

【ChatGPTを使うメリット】

これまでの内容からは、ChatGPTがこちらの条件通りにしか動作できないように思われるかもしれませんが、実際にChatGPTを使ってみるとその考えは一変します。

その理由は、ChatGPTの学習量・記憶量が人間よりも圧倒的に多いからです。同じ条件でもChatGPTが提供できる回答の数は人間よりもはるかに多いです。ここがChatGPTのすごいところです。つまり、私たちは想定以上の回答を得る可能性があるということです。ChatGPTを使いこなせるようになると、短時間で質の高い仕事をこなし、仕事の効率性を向上させることができます。

 

ChatGPTは、様々な業務に応用できるツールです。プレスリリースの作成やブログ記事の執筆だけでなく、翻訳、コンテンツの生成、アイデアの提供など、さまざまな場面で活用することができます。自分の仕事や業務において、ChatGPTの活用方法を見つけ出し、効率化を図りましょう。

ぜひ、ChatGPTを使ってみて仕事の生産性向上を実感してみてください。

経営コンサルタント 平田紘基

クラフトビールとZ世代 ~商品開発の裏側にあるストーリー~

2022.8.8

連日の猛暑とコロナの急拡大で厳しい夏ですが、1年半以上続けている筋トレのおかげで(?)夏バテもせず、コロナにも負けず過ごしている大山です。

冷たいビールが最も美味しい季節。そのビールも家飲みで楽しむ人が、このコロナ禍で増えたようです。私もそんな一人ですが、ここ数年、市場が大きく伸びているのがクラフトビールです。クラフトビールとは、小規模な醸造所で職人がこだわりをもってつくる、多様で個性的なビールのこと。消費者が自分の好みの味わいを探して、選べる楽しみがあります。
そもそも「クラフト」とは技能や技巧、手芸や工芸という意味で、その語源から、作り手がこだわって少量生産で作った商品がクラフト〇〇と呼ばれるようになりました。クラフトビールのほかにもクラフト酒やクラフトチョコレート、クラフトコーラ等、様々なクラフト〇〇があります。一般的な大量生産品よりも手間暇がかけられているため、値段はやや高めに設定されていますが、価格より質を求める感度の高い消費者が増えつつあることや、嗜好の多様化などを理由に、最近は身近な商品として親しまれるようになっています。

ところで、最近は若者のアルコール離れが進んでいます。要因としては、情報通のデジタルネイティブを中心とした健康意識の高まりや予防医学への関心の高まりから、自分の身体や精神の健康を考えて、あえて飲めるけれどほとんど飲まない、お酒を飲むようなシーンでもあえて飲まないというライフスタイルを選択する人が増え、またそれを多様性として認め合う若者が増えてきていることにあると考えられます。コロナ禍の影響もあるかもしれませんが、どんちゃん騒ぎなどは、もはや古くてカッコ悪いことなのだとか。

そんな中、クラフトビールが若者にも受け入れられているのはなぜでしょうか?
Z世代の消費行動 ~モノ・コト消費から「イミ消費」へ~」の回で、多様性を認め、個性を尊重する価値観をもつZ世代の消費行動についてお伝えしました。
作り手がこだわって少量生産する個性的なクラフトビールは、そんなZ世代の価値観・感性にうまくマッチすると考えられます。職人のこだわりや想い、ビール造りの裏にあるストーリーなど、商品そのものの機能だけではなく、それに付帯する価値に共感して選択する「イミ消費」へとつながるのです。

京都府北部の丹後半島の付け根に位置する与謝野町では、地元産のホップを使用し、近隣の海の悪臭の原因となっていた厄介者のカキ殻をろ過材や水質調整剤として活用したクラフトビールが造られています。これまで廃棄物として処理されていたカキ殻は、その量が膨大で、処理費用が財政負担となっていました。これを資源として有効活用することで、このクラフトビールは「環境保全」「地域貢献」「持続可能な社会の実現」につながっているのです。
環境に優しいビールとして、飲めば飲むほど海がキレイになるという点がZ世代には大いに共感されるところなのでしょう。人気商品となっているそうです。
しかも、この事業は、地域資源を活かした街づくりをめざしていた地元の若者が起業し、一つ一つ課題を解決するために多くの人を巻き込み、協力を得ながら進めてきました。まさに、Z世代のZ世代によるZ世代のための商品といえるかもしれません。

学校教育での啓発もあり、SDGsへの取り組みがもはや当たり前になっていることも、Z世代を「イミ消費」へと向かわせる要因です。
新しい商品・サービスを開発する際、今後はずせない視点ですね。

中小企業診断士 大山 マリ子

コロナ禍で注目されたモノ・サービス ~人気のパーソナル○○に行ってみた~

2022.6.11

3年ぶりに行動制限なしのゴールデンウィークから1か月以上が経ち、私たちの日常生活は一時に比べれば平常に戻りつつあります。しかし、コロナ禍で変わった人々の生活様式は元に戻るということはなく、これからはウィズコロナの生活が続きます。

コロナ禍で社会やビジネスに起きた変化について振り返ってみましょう。
キーワードとしてまず出てくるのが、「オンライン」「テイクアウト」「リモートワーク」です。この3つは、すでに私たちの生活にすっかり定着しましたね。
「巣ごもり需要」という言葉も生まれました。自宅でできる○○、自分で作る○○など。そこからガーデニングやDIYに挑戦する人が増えました。
「おうち時間」が増えたため、おうちで作る○○も流行り、みそや納豆を自分で作る人も。そこに健康や免疫力への関心の高まりが相まって「発酵」が注目を浴びました。プラモデル人気の復活は、昔、子供の頃にあこがれだったお値段少しお高めの商品が中高年に売れたからだそうです。特化型小型家電の売れ行きも好調でした。レトルト食品をお湯なしで温める専用の調理器、焼き芋が作れる専用調理器、ホットサンドメーカー、クレープメーカーなど。
「おうち時間」を楽しむためのサブスクサービスも増えました。定期的に違う絵画が家に届いて部屋の雰囲気を変えることができるレンタル絵画のサブスク、お手軽な月額料金で少量の香水が試せる定期便サービスなど。

コロナ禍が追い風となったのはキャンプなどのアウトドア関連で、釣り、ゴルフ、バイク、スポーツ自転車の人気も高まりました。これらは3密回避という点がコロナ禍での市場拡大につながったと考えられます。
また、「安全でパーソナルなスペース」「個の空間」「自分だけの空間」へのニーズが生まれ、そこからパーソナル○○というビジネス需要が増えました。パーソナルジムでのマンツーマントレーニング、パーソナルコーチング、様々なパーソナルレッスンなど。ジムのトレーナーを養成するスクールも人気だそうです。

ところで、パーソナル○○というサービス業が注目されているのは、単に3密回避という目的以上に、サービスという個別性への顧客の欲求の高まりもあると考えられます。つまり、「言ったことをしてくれる」「期待に応えてくれる」「信頼できる」といった満足度のレベルを超えて、「自分のために力を尽くしてくれる」「熱心に手助けしようとしてくれる」「必要なことを先回りして察知してくれる」などの高い欲求レベルを顧客が求めているということです。「基本的サービス」よりも高いレベルの「エクセレントサービス」については、今後またあらためてご紹介しようと思います。

パーソナル○○の中でも、自分に似合う色のタイプを診断してファッションやメイクのアドバイスをしてくれるパーソナルカラー診断や、身体の質感・ラインの特徴から自分の体型を最もきれいに見せてくれるファッションアイテムを導き出すパーソナル骨格診断が、特に“自分らしさ”を重視するZ世代に人気だそうです。
Z世代ではありませんが、私も先日、知人の紹介で初めてパーソナルスタイリングレッスンを受けてきました。美容・ファッションのプロが私のパーソナルカラーに合わせて私に似合う洋服のスタイリングや着こなしのポイントを教えてくれるというものです。紹介してくれた知人が大絶賛していたとおり、とても満足度の高いレッスンでした。予約したその時間、私だけの空間で、私のために全力で向き合ってくれる姿勢はまさに「エクセレントサービス」。高次元のサービスを体感することができました。  これで美容やファッションに対する私の意識が目覚めて、遅ればせながら美に磨きがかかるかどうか???私自身も楽しみです。

中小企業診断士 大山 マリ子

WEBでの情報発信 ~私のための情報!~

2021.11.29

今年も残すところ約1ヶ月。昨日、行きつけのヘアサロンに行くと、入り口から店内まですっかりクリスマスの飾り付けになっていました。そろそろクリスマスプレゼントや自分へのご褒美、外食のためのお店や年末年始の宿泊先などを探すため、ネットであちこちのサイトを見ておられる方も多いでしょう。
商品やサービスを提供する企業・お店側としては、少しでも多くのユーザーの目にとまるような情報を発信したいものです。

WEBでの情報発信ツールとして、ホームページ、ブログ、SNSの役割の違いについて、前回お伝えしました(「WEBでの情報発信ツール(HP・ブログ・SNS)基本のキ」)。
どのツールにおいても、文章・テキストが重要であることは言うまでもなく、文章力は必要です。文章力とは「伝達することすべて」であり、コピーライティングも含みます。動画やSNSであっても、サムネイルに魅力的なコピーがあるかどうかで、ユーザーに見てもらえる確率や頻度が違ってきます。

まず大事なことは、この情報はあなたのためのものだと伝えることです。つまり、読む人にとっては、これは私のための情報だ!と感じてもらうこと。
日々大量の情報に接しているネットユーザーは、1つのコンテンツに費やす時間が短い傾向にあり、自分には関係がなさそうだと興味をひかないものはすぐに拒否し、画面をスライドして次のコンテンツに移ってしまいます。

たとえば、「30代の働く女性の皆さまへ」という伝え方をしたとしたら、どうでしょうか?
「30代の働く女性」といっても、家族、住んでいる場所、仕事内容、価値観、生活スタイルは様々です。
貴社・貴店が提供したい商品やサービスは、具体的にどのような場面でどのような人に必要とされるのかを考えて、限定的に訴えましょう。

具体的な例として
①~~したいけど、・・・な方へ
②~~、かつ・・・な方へ
③~~するときに・・・な方へ

たとえば、こんな感じです。
①ダイエットしたいけど、つらい食事制限はしたくないあなたへ
①英語を話せるようになりたい。でも、勉強の仕方がわからないという方へ
②外見だけではなく、内面からきれいになりたいあなたへ
②美味しくて、ヘルシーな料理を簡単につくりたい方へ
③就寝時に、手足が冷えてなかなか寝付けない方へ

この最初の呼びかけで、これは私のための情報だ!読むべき!と思わせ、画面をスライドする手と目をとめてもらい、読んでもらうコンテンツの中で売りポイントをしっかりと訴求していきます。

あふれる情報の中から選んでもらうために、とても重要なWEBでの情報発信の最初のつかみ。これを適切に行うには、自社は「どのような顧客に」売っているのか、「こういう顧客に」買ってほしいという点を明確にしておくことが必要です。

中小企業診断士 大山 マリ子

人財育成

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築【まとめ】

2021.10.6

これまでアフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築として連載してきました。
今回はそのまとめとして、これまでお伝えしてきたことを振り返っていきたいと思います。

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築①

ほとんどの業種・事業者でコロナによる影響が出ていますが、従来の事業活動を大きく転換する必要性に迫られている企業も多いと思います。

ビジネスモデルとはなにか、ビジネスモデル再構築の必要性を説明しました。

事業活動を大きく転換していくということは、ビジネスモデルを再構築していくということです。

 

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築②

「コロナがもたらした変化を知る」というテーマで、事業者や地域経済に与える影響を見ていきました。

コロナによる影響は日々変化しており、その影響や変化を正しく掴み、企業経営に活かしていくことが求められます。

そこで、新型コロナウイルス感染症が、地域経済に与える影響を把握すること等を目的に作られたV-RESASを紹介しました。

V-RESASのようなツールを使って「変化を正しく知る」ことに取り組んでみてください。

 

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築③

コロナがもたした変化について考えました。

「変化はピンチかチャンスか」コロナをチャンスと捉えれば、これまでやり方に固執しない新しいチャレンジができます。

「事実はみな同じ、解釈の違いが未来を作る」ということです。

そして、コロナがもたらしたのは、常識の転換です。

常識の転換が起こる時、ビジネスが大きく変わると言われています。

今はまさに変革のチャンスで、今の事業を見つめ直し、事業再構築をする最適の時期と言えます。

 

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築④

事業全体の将来像を具体化する事業ドメインについて説明しました。

事業・ビジネスを簡潔に説明すると「誰に・何を・どのように」で言い表すことができます。

顧客のお困りごとを解決してお役に立つのが事業活動の本質だとすると、企業戦略においても「顧客、商品サービス、提供方法」の3つ切り口で事業転換を考える必要があります。

顧客のお困りごとの変化を的確に捉え、事業ドメインを見直しすることが重要です。

 

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築⑤

顧客提供価値の源泉である強みについて考えました。

自社の商品・サービスが「顧客から選ばれているのはなぜでしょうか?」

自社の強みを「見える化」するためには、「お客様から選ばれている理由」を考える。

そして、問いの答えが「あなたの会社が持っている真の強み(経営資源)」になります。

アフターコロナを見据えて、これまでのビジネスモデルを見直したいと考えておられる事業者は、是非各コラムをご覧いただけますと幸いです。

当社では京都府及び近畿圏内の事業者様からのご相談をお受けしております。

ご支援を希望される方は、お気軽にお問い合わせページよりご連絡頂ければ幸いです。

中小企業診断士 石井 規雄