前回のブログでは、「顧客、商品サービス、提供方法」の3つ切り口で事業転換を考える必要があるという話をしました。
・対面販売が難しいので、オンライン販売を強化しよう。
・訪問営業からウェブ会議ツールを使ったオンライン営業にシフトしよう。
これらは営業活動の手段の変化に過ぎません。
顧客のお困りごとの変化を的確に捉え、事業ドメインを見直していくことが重要なのです。
今回のブログでは、事業ドメインの見直しのポイントをお伝えします。
事業ドメインとは端的に言うと、「誰に・何を・どのように」で言い表したものです。
例えば海鮮居酒屋さんの事業ドメインは以下のようになります。
(顧客ターゲット)
店舗から半径3km圏内に住む「外食」を好む60代以上の方
(商品サービス)
新鮮な海鮮を中心とした居酒屋メニューと地元のお酒
(提供方法)
漁師とのネットワーク、魚の目利き力、居酒屋での調理経験を活用し、店内で提供します。
従来の店舗来店型の飲食店事業では厳しいので、事業ドメインの見直しが必要な状況です。
顧客ターゲット、商品サービス、提供方法の3つ切り口で事業転換を考えると以下のような事業案が浮かんできます。
「海鮮を活かしたデリバリー事業」
(顧客ターゲット)
店舗から半径3km圏内に住む「内食」を好む60代以上の方
(商品サービス)
高齢者の方でも柔らかく食べやすい、鮭バーガーを主力商品とした海鮮中心の惣菜
(提供方法)
漁師とのネットワーク、魚の目利き力、居酒屋での調理経験を活用し、出来立てを注文から30分以内にバイクで宅配します。
3つの切り口で事業転換の方法を考えて組み合わせたのが、海鮮を活かしたデリバリー事業です。
新規事業を考えるときは、市場ニーズがあり、自社の強みを活かせる事業アイデアを3つの切り口で検討するのがポイントです。
デリバリーをするためには、デリバリー既存事業者との競争に勝つ必要があります。
新たな課題として、
・目玉商品を開発する
・デリバリー事業について周知するために広告宣伝する
・ホームページを改定する
などが挙がってくると思います。
新たな取り組みをしようと当然新たな課題が出てきますが、これらを乗り越えてはじめて新規事業が立ち上がります。