今年のクリスマスは、ご支援させていただいているパティスリーに当社メンバーそれぞれ好きなケーキを選んで注文しました。可愛らしくて芸術的な美しいケーキにメンバー一同感嘆。美味しくいただきました。
そんなクリスマスも終わり、今年も残りあと数日です。
2022年、今年の漢字は「戦」でした。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、円安・物価高など生活の中での戦い、北京オリンピックの熱戦も今年でしたね。そして、つい先日まで開催されていたサッカーワールドカップでの日本代表の素晴らしい活躍。まだ暗い夜明け前の早朝4時の試合開始時、ベランダのカーテンを開けて外を見ると、近隣のマンションの窓にいくつも明かりがついていて、なんだか日本中みんなで応援しているような一体感を感じてしまいました。
日本代表を率いたのは森保一監督。そのリーダーシップが注目を浴びました。
森保監督はインタビューで、「自分はカリスマではない、トップダウンではなく、みんなで頑張ろうという雰囲気作りに努めた」とコメントしています。
では、具体的にどのように努められたのでしょうか?
森保監督は、メンバーの話や意見に耳を傾け、メンバーを支援する形でコミュニケーションを取りながら、ともに協力することで目標を達成していく組織運営をされていました。これが「サーバントリーダーシップ」といわれているもので、従来の支配型リーダーシップとは対照的なリーダーシップのあり方です。
「サーバントリーダーシップ」
リーダーは部下を管理・統制するのではなく、部下を支援・サポートして、部下の自主性、持てる力を引き出し成果を導くリーダーシップ
(servant=召使い、使用人、奉仕者)
今回の日本代表チームを見ていると、森保監督のサーバントリーダーシップは長友選手、吉田選手、川島選手などチームのベテラン選手達にも伝播していた様子が伝わってきました。長友選手は「ブラボー」を連発しながら若手を認め、PKに名乗り出た選手に賛辞を送り、川島選手は権田選手のファインセーブを誰よりも称えていました。そのおかげで若手がベテランに臆することなく自然体でいることができ、チーム全体の心理的安全性(*)が高まったことも結果に結びついた要因ではないでしょうか。
心理的安全性が高いと、個人が主体的に動けるようになり、組織全体のパフォーマンスも向上します。
*心理的安全性=「率直に何でも言い合える」「非難されない」状態。
日本代表の活躍、森保監督のリーダーシップのあり方で、ますます注目されているサーバントリーダーシップ。ビジネス環境が激しく変化し、不確実性が高まっている今の時代に求められる新たなリーダー像といえるでしょう。
中小企業診断士 大山 マリ子
今年もたくさんの皆様のご支援をさせていただくことができました。ありがとうございました。来年もさらにお役に立てるようメンバー一同努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
年末年始は下記期間を休業させていただきます。
■2022年12月29日(木)~2023年1月4日(水)
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。