4月, 2021 | ブログ・コラム

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2021年04月の投稿

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築③

2021.4.23

ビジネスモデル再構築の連載3回目です。

前回は「コロナがもたらした変化を知る」というテーマで、V-RESASというツールを使って事業者や地域経済に与える影響を見る方法をお伝えしました。

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築②

 

コロナは私達の生活や経済活動に様々な影響を及ぼしています。

日々、国内での感染状況が変化し、それによって各方面で対応を迫られています。

 

このような生活が当面続くことが想定されますが、コロナがもたした変化について今一度考えてみましょう。

 

「変化はピンチかチャンスか」

 

コロナによって多くの人々が厳しい状況に立たされていますが、こうした変化は状況によってプラスともマイナスとも捉えることができます。

 

日々生活していると、長期間で生じている変化は気づきにくいですが、コロナによる社会生活の変化のように、急に生じる変化は敏感になりがちです。

この変化を捉えて、新たな動きや事業を展開する事業者も多数出ています。

 

コロナをチャンスと捉えれば、これまでやり方に固執しない新しいチャレンジができます。

つまり、「事実はみな同じ、解釈の違いが未来を作る」ということです。

 

コロナのような外部環境の変化は、あらゆる人々の影響を及ぼすという事実に変わりませんが、その影響をどう捉えるか、解釈するかで、進むべき道(未来)が大きく変化します。

コロナのせいにして、この状況が過ぎ去るのを待つのか、それともコロナをきっかけに、新しく生まれ変わるのか。

全ては事業者の判断・決断次第ですが、それぞれの解釈と歩み方次第で未来は変わってくるものです。

 

「コロナがもたらしたのは、常識の転換」と言われます。

マスクの常時着用、人との距離(ソーシャル・ディスタンス)などは、いまや世界中の常識となっていますが、1年ほど前には考えられなかったことです。

他にも私生活や職場でも、これまでの常識が非常識となったり、新たな常識・ルールが作られたりしていないでしょうか。

 

こうした「常識の転換が起こる時、ビジネスが大きく変わる」と言われています。

国内でも、2011年の東日本大震災、2008年のリーマン・ショックなどの大きな出来事で、これまでの価値観や常識が大きく変化したことは記憶に新しいと思います。

 

実はこうした出来事の後に、新しい事業が次々と生まれることがあるのです。

例えば、日本で8400万人以上が利用しており幅広い世代に支持されている「LINE」は東日本大震災をきっかけに生まれたサービスです。

 

LINE社のホームページにはこういう記載があります。

『LINEは、東日本大震災発生時に大切な人と連絡がとりづらかった経験から、「こういう時にこそ大切な人と連絡を取ることができるサービスが必要だ」という想いの元、スマートフォンで大切な人とつながるコミュニケーションアプリとして2011年6月に誕生しました。』

 

Airbnbはリーマン・ショックが起きた2008年に創業しました。

日本の大企業の中には、戦後まもなく創業した企業が多数存在します。

 

コロナがもたらした変化をきっかけに、多くのビジネスが生まれ、10年後の私達の社会に欠かせないサービスとなることでしょう。

 

今はまさに変革のチャンスと言えます。

今の事業を見つめ直し、事業再構築をする最適の時期だと思います。

 

次回からは、具体的なビジネスモデル再構築の方法についてお伝えしていきます。

創業者・後継者のための経営講座~ビジネスアイデア編~

2021.4.15

岡原です。

対象を創業者と後継者としていますが、「これから新しいことを始める経営者にお役に立つ情報を提供する」というコンセプトで書いています。

今回は、ビジネスアイデアをどのようにして考えていくのかということについてです。

毎年、いくつかの創業塾を担当させていただきますが、参加者の中で創業する業種が決まっている方とそうでない方がいます。

仮に創業する業種ややりたいことが決まっている方でも、再度様々な角度で創業するビジネスについて考えていただくことで、より成功しやすいビジネスに近づけていくことができます。

ここではビジネスアイデアを考えたり、広げていくために4つの視点があるのですが、今回は2つご紹介します。

1つ目は、「好きな事、得意な事」から創業分野を決めます。これは一般的に皆さん考えるので、説明は省きます。

2つ目は、「市場を見渡して考える」です。

①チャンスから考える
・これから5年、10年で増えていくものは?
・これから5年、10年で求められるものは?
・消費者や事業者が不満・不便・不自由・不快・不安と感じているものは?
・これから感じると考えられるのは?
・自分自身が不満・不便・不自由・不快・不安と感じているものは?
・業界では昔からこれが当たり前・・・を打ち破るものは?

要するに、1つはこれから伸びていく可能性があるマーケットで創業することを考えるということと、ニーズをしっかりと考えようということです。

多くの方は、創業する分野での技術や経験があり、商品やサービスを提供することが可能な状態にあります。しかし、よく抜け落ちてしまうのは、「どんなニーズに対応するか」です。

そのためには、その市場は伸びるのか? どんなお客さんの困りごとを解決するのか? を考えて、創業分野を再度考えていきます。

もうひとつの視点は、「業界では昔からこれが当たり前」と思われていることを。打ち破ることができれば、その事業は大きくブレークスルーできる可能性があります。

例えば、10数年前、印刷業界では営業担当者がお客様のところに足繁く通い、打ち合わせを重ねながら、受注しての納品するという仕事のやり方が当たり前でした。

その当たり前を打ち破ったのが、「印刷通販」という業態です。ネットでデータを入稿して、発送するというビジネスの形態ですね。

当時は、そんなやり方成功するはずがない!と言われていましたが、そのマーケットは確実に大きくなり、今では多くの印刷通販の会社が存在しています。

価格ドットコム、10分の身だしなみで知られるQBハウスなんかも、顧客志向で業界の常識を打ち破って成長したのではないでしょうか。

既に会社を経営されている方とお話ししていても、たまにあるのですが、「それは業界ではやらないんです」とか「それはうちの業界では無理です」と聞くことがあるのですが、私はそこにビジネス成長のヒントが隠されている可能性があるといつも感じています。

柔軟な経営者はそこに商機を見いだしていくために、どうしたらいいかを考えているように思います。

②「社会課題」から探す

事業上の最大の機会は、新技術、新製品、新サービスではなく、社会の問題の解決 、すなわち 社会的イノベーション にある(P.F.ドラッカー著:マネジメント[エッセンシャル版]: 基本と原則)

もうひとつは、社会課題から創業分野を考えてみるということです。

皆さんの周りにも様々な社会課題があります。

最近、多くの企業でも経営計画に取り込まれているSDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)もその一つの視点になります。

もう少し身近なことでも、様々な社会課題、地域課題を考えながら、その困りごとをビジネスで解決する方法を考えていきます。

少子化、過疎化、高齢化、買い物難民・・・様々なものがありますが、皆さんの身近なことから考えていきましょう。

 

 

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