8月, 2021 | ブログ・コラム

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2021年08月の投稿

組織が磨かれるリーダーシップ①~関係性の質とリーダーシップ~

2021.8.24

阪本です。最近、管理職やリーダー層へのコミュニケーションやリーダーシップに関する社内研修を実施しています。1on1を意識している、対話の場をつくるようにしている、部下の家庭やプライベートの状況も含めて柔軟に対応しているといった取り組みをお聞きすることも多く、試行錯誤しながらも「変えよう」「変わろう」とされていることを感じます。

前回の、ビジネスモデル再構築と組織開発 その③ も併せてお読みください。

https://accelc.co.jp/blog/restructure_soshiki3/

組織開発の中で欠かせない「リーダーシップ論」理論やノウハウはあふれていますが、今、関心が高い分野なのでこちらでも少しずつお伝えしてみますのでご参考になれば幸いです。

今回は2点のキーワードをお伝えします。

【関係性の質】

【サーバントリーダーシップ】

経営課題は人に直結することが多いです。まず「関係性の質」について考えてみましょう

➡「結果の質」ではなくスタートは「関係性の質」を高くしていくことから始まります。

ダニエル・キムさんが提唱している組織の循環モデルというものがあります。

人と人の関係性を良くしていくことを大事にすることをやっていくことで、最終的には組織として良い成果を生み出し、それが更に関係性に良い影響を与えていく。その一方で、結果出すことのみを行動変容を促すと考え方やアイデアの発想が固まってしまい、関係性の質が下がってしまうというサイクルになってしまい、良い成果を生み出さないという考え方です。

そこで、必要とされるリーダーシップの形は、支援型リーダーシップ(=サーバントリーダーシップ)でないでしょうか?お互いを承認しあえる関係性を作る、そして当事者意識が自然と生まれるような促し方ができるようになると行動変容が起こります。つい数字や結果からの振り返りによっての行動計画を見直すといったことが、ルーティンとして入っている営業会議などありませんか?遠回りに思えても、まずは信頼関係を構築し支援すること、支えることから安心安全な社内の風土がそだってきます

成長意欲は人の根源にあるものですが、それ以前の環境を整えていかなければ意欲はうまく発揮できません。いわゆる「支配型リーダーシップ」では人は育たないことは分かっていながら、ついこの図のバッドサイクルの順番になっていませんか?

知っているよ~という方も多いとは思いますが、改めてご紹介しました。もう一度具体的に振り返りをしていただく機会になれば幸いです。

リーダーシップは管理職や管理職や役職だけが持つものではありませんが、まずは役職的に影響を及ぼしやすい経営層のリーダーシップが変わっていくことで、メンバーもリーダーシップを発揮できる組織に変わっていくのではないでしょうか。

当社では、エンゲージメントを高めることでより魅力的な会社をつくること、お互いを承認し合える組織づくり、そこと関連した基礎的なノウハウとなるビジネスマナー研修からその後のコンサルティングまで、企業の規模や状況に応じてアレンジして実施しています。

サスティナブルな社会をつくるための事業を推進するできる組織をつくっていきませんか?世の中に価値を生み出す土台となる組織作りについて、お気軽にご相談くださいね。

中小企業診断士 阪本純子

 

※メンバーの「持ち味」を尊重し、社員が主体となって会社の行動指針を作るコンサルティングを行っています。「私たちが決めた、自分事になった行動指針」について、詳しくはこちらをご覧ください。

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築⑤

2021.8.13

ビジネスモデル再構築の連載5回目です。

前回は、「顧客のお困りごとの変化を的確に捉え、事業ドメインを見直しすることが重要だ」というお話をしました。

 

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築④

 

今回は顧客提供価値の源泉である強みについて考えていきたいと思います。

 

自社の商品・サービスが

「顧客から選ばれているのはなぜでしょうか?」

 

皆さんなら、どのように答えるでしょうか。

選ばれている理由なんて、顧客に聞いたことがないから分からないな。とおっしゃる経営者も多いです。

しかし、私はこの問いを考え抜くことは非常に大事なことだと考えています。

 

自社の強みを「見える化」するためには、「お客様から選ばれている理由」を考えてみる。

そして、問いの答えが「あなたの会社が持っている真の強み(経営資源)」になるからです。

 

このような真の強みは、目に見えるようなものではありません。

人的資産、構造資産、関係資産と言われるような知的資産(知恵)で構成されいることが多く、これらがまさに強みの源泉になるのです。

知的資産(知恵)とは「従来のバランスシート上に記載されている資産以外の無形の資産であり、企業における競争力の源泉である、人材、技術、技能、知的財産(特許・ブランド等)、組織力、経営理念、顧客とのネットワーク等、財務諸表には表われてこない目に見えにくい経営資源の総称」を指します。

知的資産経営マニュアル(中小機構)より

 

皆さんの企業でも、この知的資産(知恵)を見える化する取り組みを進めてみてはいかがでしょうか。

 

中小企業診断士 石井 規雄

Z世代の消費行動 ~モノ・コト消費から「イミ消費」へ~

2021.8.2

コロナ禍のオリンピック。無観客の舞台でもひたむきな選手たちの姿に日々感動し、勇気と元気をもらっている大山です。

前回、「Z世代の価値観をつかむ ~SNSネイティブに向けたマーケティング~」と題して、Z世代と呼ばれる若い年齢層の消費傾向や価値観についてお伝えしました。

Z世代は、膨大な情報やコミュニティを選択できる環境におかれていることから、多様性を認め、ジェンダーや社会問題に対しても興味関心が強く、個性を尊重する価値観をもつ傾向にあるといわれています。

そんなZ世代の特徴的な消費行動を示すキーワードとして、最近聞かれるようになってきたのが「イミ消費」です。
「イミ消費」とは、商品・サービスそのものの機能だけではなく、それらに付帯する社会的・文化的な価値に共感して選択する消費行動のこと。たとえば「環境保全」「地域貢献」「持続可能な社会の実現」「フェアネス(正義)」「歴史・文化伝承」「健康維持」などといった付帯価値へ対価を支払うことによって、消費者は充足感や貢献感を得ようとします。こうした価値が付帯した商品・サービスを選ぶことによって間接的に貢献できることに意義を感じる消費の在り方である点が「イミ消費」の特徴です。
モノ消費からコト消費へと、時代の移り変わりとともに購買傾向は多様化し、ここ数年は「イミ消費」へとシフトしつつあります。


「イミ消費」は、モノを購入することで、自分自身が現時点でいいコトを体験できるだけでなく、他者や将来の自分にいい影響を与えようとしているといえるでしょう。
SDGs(持続可能な開発目標)への関心の高まりも、今の若い世代に大きく影響を与えるものと考えられます。単にモノを購入し、コトを体験するだけではなく、そこに社会的・文化的価値を求める消費行動は、ちょっとイケてる、クールなことだとZ世代の共感を呼び、そこからますます広がっていくのかもしれません。

たとえば飲食店では、美味しい料理や気持ちの良いサービスを提供することに加えて「食べることで自然や社会に貢献する」という付加価値がついた消費がイミ消費になります。飲食店側は、提供する料理の食材や、その食材が育まれる自然環境、そして生産者を大切にする姿勢をお客様と共有します。

・災害のあった地域の食材を多く使う
・無農薬、有機栽培で育った野菜を使う
・プラスチックストローの廃止
・テイクアウト容器を再生資材にする
・マイ箸を持参すると割引が受けられる

身近でも、上記のような取り組みをされているお店は増えていると感じます。
イミ消費は今後ますます求められていくでしょう。自社製品・サービスが「イミ消費」の対象になっているかどうか、「イミ消費」されるためにはどのような付加価値が提供できるか、あらためて考えてみませんか。

中小企業診断士 大山 マリ子

人財育成