12月, 2023 | ブログ・コラム

中小企業の経営力と業績向上を加速する アクセルコンサルティング株式会社 近畿経済産業局認定 経営革新等支援機関

〒600-8095 京都市下京区東洞院通綾小路下ル扇酒屋町289番地デ・リードビル6F

友だち追加

補助金に関するお問い合わせは、
現在お受付を休止させていただいております。

無料メールマガジン

「ゼロから」収益向上を加速する!無料メールマガジン・アクセルニュース!小さな会社の経営者のための最新情報をお届けします。

2023年12月の投稿

2023年の顔「生成AI」の基礎・使い方を理解しよう!

2023.12.15

今年は生成AIの1年となりました。日経MJのヒット商品番付で東の横綱が「生成AI」となり、生成AIが非常に注目された1年でした。今後、生成AIはさらに進化し、経営面だけでなく様々な事象で生成AIの知識や経験を求められることになります。そこで今回のブログでは、生成AIを使うときのメリットとデメリットについてまとめました。

メリット①:業務の効率化

生成AIは、データ分析だけでなく、プログラミングや画像・動画などのコンテンツ作成などの作業を高速で行え、業務を効率化することができます。データ分析についてはChatGPT-4(有料版)のData Analysisでデータをアップロードし、分析内容を指示すれば、自動で答えを導き出してくれます。生成AIでプログラミングをすることで、エクセルなどに用いられるVBAコードを作成し、繰り返し作業を自動化すれば、時間を大幅に短縮できます。

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

メリット②:クリエイティビティの補助

生成AIを用いれば、クリエイティブな内容もすぐに作成できます。アイデア出しについてはChatGPTに指示をすれば、それに合わせた回答をいくつも出してもらうことができますし、新しい視点やアイデア、気付きを得ることができます。また、音楽や画像、動画についてもDALL-3などそれぞれの用途に応じた生成AIを用いれば、創造性の高い作品を短時間で作成してもらうことができます。

メリット③:容易にカスタマイズできる

生成AIを使えば、簡単に自分の使いやすいように生成AIをカスタマイズすることができます。最近話題になっているMyGPTs(有料版)がその1例です。そのほかにもZapierなどアプリ間で自動化できるツールもあり、生成AIにより簡単に自身が使いたいようにカスタマイズできるようになっています。

自分専用のGPT「MyGPTs」リリース!!ChatGPTがまたまた進化!!

デメリット①:品質と正確性が低いこと

生成AIで生成される情報やコンテンツは、常に高品質かつ正確性が高いとは限りません。生成される情報やコンテンツは確率論で作成しているため、品質や正確性を求められる仕事で生成AIを使用する場合は、確認作業が必須になります。

デメリット②:倫理的・社会的懸念

生成AIはこの1年で大きく進化したため、それを取り締まる法律がまだないのが現状です。生成AIによりプライバシー侵害や著作権違反など倫理的および社会的な問題を引き起こす可能性があります。2023年12月現在、生成AIの生成物であっても他人に被害を与えると違反となるという解釈が主流になっています。そのため、AI生成物を公開・納品する場合は、違反しないか十分な確認が必要になります。

デメリット③:情報漏洩の懸念

処理負荷の大きな生成AIを利用する場合、自身で使用しているパソコンでは処理能力が乏しいため、その生成AIを管理している業者のサーバーを用いることが一般的です。例えば、ChatGPTを用いる場合、ChatGPTを運営しているOpenAI社のサーバーで処理して生成物を得ています。一度、情報が外部に出ることになるため、機密情報を使って生成AIで処理させる場合は、かなり慎重な対応が求められます。

生成AIのメリットとデメリットを理解しておけば、問題なく生成AIを使うことができ、仕事で大きなメリットを得ることができます。将来の企業経営に向けて、生成AIは必須になるので今から生成AIを使ってみましょう。

経営コンサルタント

平田 紘基

「生涯現役」をめざして ~バランスのよい3本の軸と企業経営者の役割~

2023.12.6

大山です。師走に入り、今年を振り返る話題が増えてきました。
音楽大好きな私にとって、今年は偉大なミュージシャンの訃報が多かったという印象です。特に昭和時代に一世を風靡した数々のアーティストたちの悲しいお知らせが相次ぎ、そのたびに寂しさが込み上げました。
そんな今年、愛媛県松山市にあった老舗のバーの店主の訃報も印象に残りました。多くの著名人や財界人にも愛された「バー露口」の店主、露口貴雄さんが今年9月に86歳で亡くなりました。「ハイボールの聖地」とも呼ばれたその店が創業したのは昭和33年。夫婦2人だけで、昨年9月に閉店するまでの64年間、切り盛りしてこられました。閉店からわずか1年後に亡くなられた露口さんは、生涯現役だったといえるでしょう。
生涯現役といえば、昨年96歳で逝去されたイギリスのエリザベス女王の最後の仕事は、亡くなる2日前、トラス首相(当時)の任命でした。実に70年にわたる英国君主としての生涯現役人生を全うされました。尊いことですね。

現在私が参加させていただいている、次世代の女性リーダーを育成する研修で「生涯現役」について考える機会がありましたので、ここでシェアしたいと思います。


たとえば上記②で、企業にとって「生涯現役」が大事な理由は下記のとおりです。


それでは、「生涯現役」を実現するためにやるべきことは何でしょうか?

1.私たちが「生涯現役」に向けてやるべきこと

「志」を見出し、持ち続ける
②志を遂げるための専門性やマネジメント力を「学び直し」で磨き続ける
③ライフステージごとに「仕事」「生活」「趣味」のバランスの良い3本の軸をつくる

この中で、③が興味深かったので、さらに説明すると


「趣味」も長く続けると、高齢になってから「仕事」になるそうです。
ちなみに、3本の軸をつくる力は、男性より女性の方が圧倒的に強く、ゆえに「生涯現役」で生きていく力は女性の方が強いのだそうです。結婚、出産、育児などのライフイベントに左右されがちな女性ですが、それらに柔軟に対応しながらも自身の「志」をもって仕事に臨む女性が増え、それが顕在化してきたのかもしれません。しかしながら、たとえば出産で退職する女性の割合は企業規模によって大きな差があり、いまだに中小企業では多いのが現状です。

2.企業が「生涯現役」に向けてやるべきこと

社員教育=学び直しの場の提供
人事制度改革(給与制度、産休・育休中の対応、介護相談窓口の設置、女性管理職登用など)
経営者の意識改革と役割の遂行

企業は働く場であり、「生涯現役」を進める重要な役割を持っています。企業の施策が「生涯現役」を支えるのです。経営者による学びの場の提供や人事施策をリードし実現する役割は大きく、このような役割を果たす経営者をいかに増やしていくかが、特に中小企業にとっては大きな課題だと思います。

中小企業診断士 大山 マリ子