阪本です。 昨年も、関わった企業さんの変化や喜びのおかげで幸せを感じるお仕事ができていることって、本当に幸せだなあと思います。当社は「幸せ創造企業」として今年も皆様のお役に立てるよう力と心を尽くして邁進します!
そういいながらも、年初にありがちな高い目標設定や意気込み、そして「うさぎ年」にお決まりの「跳躍」という言葉に苦手意識を感じるのが正直なところ。私自身がミッドライフクライシスの真っただ中な?・・・と考えることもありますが、この年代、一般的には団塊ジュニア世代、家庭では思春期の子供の対応に追われ、親の介護が始まるなど、さまざまな出来事に見舞われつつも、企業でも多く活躍している年代。そんな、公私ともストレスフル(心身へ負荷が大きくかかっている状態)をハートフル(愛が満ちている状態というニュアンスの和製英語)に変えていかないとやってられない!?当社は幸せ創造企業だったはず。
私の今年のテーマを先ほど、ハートフルにしました。これ書きながら・・・(笑)です。ストレスフルな状態は非効率、ハートフルな組織で気持ちよく幸せを感じる価値ある事業をつくっていきたいですよね。そこで、直接的に、結果的な数字や言葉で表しやすい「生産効率」「技術力向上」とかを掲げる前に・・・やはり大切になる「ハートフルな組織」っていう抽象的な言葉を出してみました。そのために必要なのは、心理的な幸福感を高めるための「関係性の構築」です。結果として「売上」「効率」は上がってくるはずです。
その一歩として、社内全体で取り組むのは難しいので、まずは1on1をはじめとした対話の場を優先してつくること。「対話とは」いうところから学び直すことが大切だなと最近、特に思います。多くの組織で1on1は浸透しており実施されています。1on1では聴くことが大切、と言われているので理解しているつもりです。でももう一度振り返ってみて下さい。部下の話を聞く姿勢で臨もうとはしても、実際は、目標設定が気になり、押し付けまではいかなくても、なんとなくやってほしい方向に質問する形で誘導、結果、部下にとってやらされ感の残る終わりになってしまっているのかもしれませんよ。短期的なことに言及して、どうやって生産効率を上げていくのか、能力を付けていくのか、じゃあ売上目標はどうするのか、といったことを頭で考えながら聞いてしまっている、どう話をしていこう、指導していかないとと考えながら聞きつついつの間にか誘導して話してしまうことになってしまいがちでないでしょうか。対話の場にみせかけた一方的な要求になっていないでしょうか。いきなりできるようにはなりません。自身を遠くからみている、相手を支援するということに集中していくトレーニングが必要です。
何度かこちらのブログでも書いている「サーバントリーダーシップ」の姿勢に見られるように、サポートしたいという思いで、ひとりひとりが違っていることを認め合い、相互理解をし合える関係性っていいですよね。そして、それぞれが持つ磨き上げていくことが出来る特性 「持ち味」を伸ばすためにどうしていきたいかを話す場であるべきです。相手を第一に考えて、丁寧に、何を学びたいのか、どんなスキルを磨いていきたいのか、仕事だけではなく人生そのものの将来の夢や目標を引き出していく、語っていける場をつくっていけば幸福感が高まり、安心して話せる場があるハートフルな組織ができていくのではないでしょうか。そこには「ありがとう」とか「おたがいさま」って言葉があふれていきそうじゃないですか。
関連して、10年以上前に教えてもらった書籍、上原 春男著「成長の原理」より・・・「脳細胞を活性化しやすくするため、企業の雰囲気を、あたたかく明るいものにする必要がある」そして、前野隆司教授の「ありありなんや」が再び私の中で思い出されます。(幸せの4因子「ありがとう・ありのまま・なんとかなる・やってみよう」の短縮形)
今年はもっとハートフルな組織を増やしていくために、幸せ創造企業の私たちがサポートします!
当社で実施している「持ち味発見ワークショップ」では、それぞれの持ち味を他のメンバーからも提示してもらい、その持ち味を伸ばしたらどんな成長ストーリーが描けるのかといったことを長期的に、複数のメンバーで考えていきます。それが上長だけでなくメンバー同士でも見えれば、個々人の希望や成長したい方向性が見えてくるので、1on1の時にも、普段の職場でも、ひとりひとりのキャリアに応じた支援や役割の割り振りができます。そして、結果的に組織内での相互理解が進んでいきます。お互いの価値観を尊重し合えて幸せな気持ちがあふれるハートフルな組織になっていくことために活用してくださいね。
中小企業診断士 阪本純子
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