彼岸花に虫の声、天高く馬肥ゆる爽やかな秋が大好きな大山です。
さて、新型コロナウイルスは第5波が減少傾向にあるとはいえ、冬の感染再拡大への備えが必要といわれ、完全収束まではまだ時間がかかりそうです。このコロナ禍で、社会においてデジタル化は急加速し、私たちの生活も変化してきました。
Z世代と呼ばれる若年層がデジタルネイティブでありSNSネイティブであることは前々回にお伝えしたとおりです(「Z世代の価値観をつかむ ~SNSネイティブに向けたマーケティング~」)。私たちが感じるこのコロナ禍におけるデジタル社会の変化も、彼らは、ごく自然に受け入れているのかもしれません。
コロナが収束したとしても、デジタル化された生活様式が元に戻ることはなく、ビジネスにおいてECやオンラインサービスはますます発展していくでしょう。ニューノーマルの潮流として、非接触やオンライン完結型ビジネスが注目される中、販促活動においてもWEB上での集客やSNSの活用など避けては通れない状況になってきました。
まずは知るところから、、、ということで、今回はホームページ、ブログ、SNSの違いについて整理してみましょう。それぞれに特徴があり、得意なことも違います。
①ホームページ
・発信した情報は、検索エンジンなどに登録されるまでの間は訪問者が少ない。
・一度追加した情報は長持ちする。
・作成したページ単位で検索エンジンにインデックスされ、数年前に追加した情報が現在でも検索されることも珍しくない。
・発信元からの一方向の情報配信になるため、ホームページ単体で情報の拡散はしない。
・記事の長さに比例して滞在時間は変わるが、SNSに比べると滞在時間も長く、比較的長い文章もよく読み込んでくれる。
②ブログ
・発信した情報は検索エンジンなどに登録されるまでの間は訪問者が少ない。
ただし、ブログによっては更新情報がリアルタイムで届くサービスもあるので、ホームページよりはリアルタイム性がある。
・一度追加した情報は長持ちするが、ブログはページに日付が入り、訪問者が日付を意識する可能性が高いため、情報の賞味期限はホームページよりも短くなる傾向がある。
・作成したページ単位で検索エンジンにインデックスされ、数年前に追加した情報が現在でも検索されることも珍しくない。
・基本的には発信元からの一方向の情報配信になるが、ブログにはコメント機能やトラックバック機能がついているので、若干だが双方向性もある。
・記事の内容には調べものやお役立ちコンテンツなどの割合が多くなり、ライバルサイトとの比較も頻繁に行われるため、滞在時間や熟読度はホームページよりも低くなる傾向にある。
③SNS
・情報は常にリアルタイムで流れており、自分の情報だけではなく、その他大勢の情報も同時に流れている。
・情報の寿命は非常に短く、今日の情報が明日にはもう見られないこともある。
・検索エンジンとの相性はよくない。SNSの発言は記事ごとにパーマリンク(固定リンク)を持たない場合が多く、検索エンジンにインデックスされないため。
・情報の拡散性が最大の特徴。例えばtwitterの場合、面白い投稿は他の人によって再投稿されてどんどん情報が拡散していく。
・SNSのユーザーは主にスマホで情報を見ているため、流し読みしていたりすることがほとんど。そのため目を引く画像や発言をしないと目立たず埋もれてしまう。
WEBでの情報発信による効果を最大化するためには、ホームページ、ブログ、SNS、それぞれの特徴を知り、ユーザーを想定したコンテンツを作ることが重要です。
基本のキをあらためてお伝えしました。WEBでの情報発信の参考にしていただければと思います。
中小企業診断士 大山 マリ子