2023 | ブログ・コラム - パート 2

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2023年の投稿

成長のための筋肉痛 ~居心地の良い場所から一歩を踏み出そう!~

2023.10.11

10月に入って、ようやく朝晩が涼しくなり、秋が感じられるようになりました。今年の夏は本当に暑かったので、秋の気配が待ち遠しかったですね。

さて、この秋、何かを始める方も多いかもしれません。私の周りでは、最近運動を始めたという声をよく聞きます。ちょうど健康を本気で気にする年代だからかもしれません。コロナ禍で中断していたジムやプール通いを再開したという友人も何人かいます。低価格でいつでも気軽にちょいトレができるコンビニジムも話題ですね。私の家の近所にもオープンしたので、最寄り駅では連日チラシが配られています。

私はというと、逆にコロナ禍中に始めた筋トレが丸3年続いていて、つい先日は通算250回目のトレーニングでした。週に1.6回のペースで通ったことになります。3年前とは比較にならないほど体力がつき、我ながらよく頑張っていると思います。しかし、これはトレーナーさんのサポートのおかげであるところが大きく、一人では続けてこられたかどうかわかりません。
ボディビル経験のある私のトレーナーさんは、決して甘やかさず、でも無茶はさせず、とてもいい感じに追い込んでくれます。もし自分一人でスクワットや腹筋をしていたら、これ以上もう無理~と思った瞬間にやめてしまうところ、絶妙なタイミングで「はい、あと3回!」の声がかかり、最後の力を振り絞らされる。そのラスト3回が本当のトレーニングで、成長の鍵になるのだそうです。
もう無理~と思った瞬間にやめてしまえば、いつまでたってもそれ以上のところには行けず、力はつかないのですね。自分ができる範囲から、少し無理をして、しんどい思いをして臨むと成長できる!

人や組織が成長するためのキーワード
■コンフォートゾーン:居心地の良い場所、快適な場所
慣れた環境で特別な苦労なく、自分が持っているスキルで安心感を持って仕事ができるストレスの少ない状態
■ラーニング(ストレッチ)ゾーン:未知の領域
今までのスキルだけでは対処できない領域なので、少し努力して新しいスキルを習得していかなければならない状態
■パニックゾーン:今の実力では、頑張っても手も足も出ない領域
心身ともにストレスが大きすぎて落ち着いて学習が不可能な状態

人や組織が成長するには、居心地の良い場所からラーニングゾーンに飛び出す必要があります。しかし、パニックゾーンまで飛び出してしまうと、必要以上の負荷がかかってとても危険な状態に陥ります。
私の筋トレでは、ベテラントレーナーさんが適度な追い込みで私を体力増強ゾーン(ラーニングゾーン)へ連れて行ってくれているわけです。決して、過度なやり方でケガをさせるようなパニックゾーンに踏み込むことはありません。

コンフォートゾーンからラーニングゾーンに一歩踏み出すためには
・スモールステップで小さな目標を達成し、成功体験を重ねていくこと
・学びや成長意欲の高い人の近くで刺激を受けること
・新しい業務や役割を引き受けること
・自分が今どのような環境に身を置いているかを意識すること
・第三者のサポートやアドバイスを受けること
などが役に立つでしょう。

何を始めるにもいい季節になりました。
「ずっとコンフォートゾーンにとどまっていませんか?」
「ラーニングゾーンへの適度な挑戦ができていますか?」
「パニックゾーンを避けられていますか?」

程よい筋肉痛は、成長ホルモンが筋繊維の小さな損傷を修復させている証拠。そして、無事に成長ホルモンによって筋肉が修復されると、これまでより少しだけ強く(太く)なるのだそうです。
この3年でたしかに強くなりました。
ラーニング(ストレッチ)ゾーンでの成長体験、筋肉以外でも頑張っていきたいです。

中小企業診断士 大山 マリ子

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東京都デジタルサービス局の「文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2」からChatGPTを学ぶ

2023.9.26

今回のブログでは、東京都デジタルサービス局が2023年8月に公開している「文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2」というものがあります。

このガイドラインは、東京都で初めてとなる文章生成AI(ChatGPT)の利活用ガイドラインということで、ChatGPTなどの文章生成AIは、業務大きく変革する可能性があるが、リスクも指摘されています。東京都では、23年4月にプロジェクトチームを設置し、文章生成AIの利活用について議論を重ね、ガイドラインとしてとりまとめましたということです。

民間企業と比較して保守的である行政機関がChatGPTについてのガイドラインを策定したことは、文章生成AIをはじめとする
AIが今後、業務に欠かせないものになるという東京都の未来への危機感を表しているようにも思えますし、8月からは文章生成AIを共通デジタルツールとして全局に導入することも決定しているようです。

このガイドラインが、基本的なことからわかりやすく書かれているので、都の職員さん以外にも活用できるものです。

これからChatGPTを活用していきたい、生成AIのことを知りたい、効果的な活用方法、社内ルールを制定したいなど、考えている中小企業の方にも是非参考にしていただきたいと思います。

以下、ガイドラインの目次の抜粋ですが、この部分をさっと読むだけでも、ChatGPTなどの文章生成AIについて理解が進むのではないかと思います。

1章文章生成AIについて
文章生成AIの特徴
文章生成AIの活用可能性とリスク

3章利用上のルール
利用にあたっての約束事
職員が守るべきルール

4章効果的な活用方法
文章生成AIの効果的な活用に向けて
有効な活用分野
有効なプロンプトの方法

5章今後の展望
発展を続ける生成AI
生成AIをめぐる動向

 

次に、ChatGPTなどの文章生成AIについてのアンケートが掲載されています。

やはり、「アイデア出し」や「文章作成」の用途で使ってよかったという回答が多くなっています。また、文章生成AIの利用により、平均で1日当たりどれぐらい業務時間が短縮されましたか、という質問に対しては、現段階ではそれほど多くの時間が短縮されたというわけではありませんが、今後も利用したいが80%を占めているということで、今後の業務への活用に期待感が高いのではないかと考えます。

 

文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2発行:東京都デジタルサービス局より転載

 

当社ブログの以下の記事でChatGPTについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ChatGPTの新機能3選!知って得するChatGPTの最新機能を徹底紹介

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

生成AIの波に乗れ!中小企業経営者が生成AIを活用すべき3つの理由

中小企業診断士 岡原 慶高

続く社会をつくる組織の意義ってなんだろう〜幸福を考える〜

2023.9.12

阪本です。先日の日曜日、株式会社宮田運輸さんがたくさんの協賛企業とともにに実施された「こどもミュージアムフェスタ」に行ってきました。ラッピングされたトラックの展示のほか、たくさんのスポンサー企業のブースがあり、子どもたちを楽しませる企画が盛りだくさん。うちの息子たちは、左官体験とパッカー車のかぶりものの色塗りに精を出していました。協賛企業とたくさんのボランティアの皆さんで運営されているあたたかな優しさあふれる空間で楽しませてもらいました。

主催する「こどもミュージアムプロジェクト」は、10年前の2013年8月に宮田運輸が起こした交通死亡事故をきっかけに生まれた取り組みです。こどもたちが描いた絵をトラックにラッピングすることで、トラックをより心温まるものに、やさしい気持ちにすることにつなげて交通事故もつなげていく取り組みをされています。その取り組みで事故が4割減少したそうです。そして1年に1回、今回のようなイベントを開催されています。

当社のブログでも今年の2月に大山が詳しくは書いていますので、ブログも合わせてごらんください。

https://accelc.co.jp/blog/aikotoba/

宮田社長のお話は先々週にお聞きする機会があり、2020年に初めてお聞きしてから4回目でしたが、毎年どんどん進化されていて学びがありましたのでここでもご参考になればと思い紹介します。毎年進化し続けられていること、日々の活動から続く社会をつくっていく思いが反映されている意義ある事業としていることに都度感銘を受けています。

社会の利益になっている実感から幸福感が生まれる

SDGsに貢献できること、社会課題解決のためのビジネス、IT系のスタートアップなどが注目されがちですが、運送業は世の中で必須であって当たり前の仕事、だからこそ社会の中の立ち位置を見据えないと、そこに従事する意義を見出せなくなってしまいます。組織の土壌を常に意識して整えていく必要性ますます感じます。きちんと届いて当たり前、あらためて感謝されることもない仕事って私たちが生活する中で常に支えてもらっているのに、気にしないことが多いのではないでしょうか。そこで働く人に感謝するってわざわざ口に出さないし、当たり前になっている。未来につながっている実感が持ちにくい仕事だからこそ、組織で働く意義を感じられないとモチベーションは高まりません。

 

㈱寝屋川興業さんのブースで被り物パッカー車の色塗り

一丸となる必要も、ベクトルを合わせる必要もない

過去には会社のために売上利益を達成しよう!というようなスローガン、ベクトルを合わせてとか、一丸となって達成しよう!というような会社組織が当たり前だったかもしれません。私が以前働いていた会社も「ベクトルを合わせる」という事業部長からの話が毎月の会議であったことを思い出します。宮田社長は一丸となる必要はない、一人一人は違うもの、会社のために、誰が頑張りますか?それぞれ違う個性を持っているしそれを合わせようとするのは会社の都合ですよと。会社は続く社会をつくるための手段なんです。人が誰でも持っているやさしい気持ち、助けようという良心を発揮しやすい場を作ればチームワークは自然と生まれるものになっていく、助け合える関係性がつくられていくんですね。社会課題を生まない心をつくることが必要じゃないですかと。

社外に開かれた認め合える場

毎月、会社の中だけではなく社外にも開かれた「みらい会議」をやられています。勤務時間ではなく日曜日に開催され、社員の家族も参加されています。会社を開いていく活動の一つです。会社の中だけで考えるのではなく、社会の中でつながっている実感を持つこと、そのために自社の社員が社外の目に触れられる場となっていることに意味があります。各事業部の月次損益が社内外の参加者に配布され、社外の方も持って帰ります。数字について会議の場でつめるわけでなく、それを事業所ごとにつくる過程を大切にしています。それを役職者じゃない社員が発表することをやられています。そこが認め合える場になっているそうです。社長は事前に目を通しておき、発表ごとに「美点凝視」でコメントしているそうです。貴重な認め合える場として組織が大きくなっても機能しているなと思います。そんな開かれた会社だからこそだからか、親子で働かれている社員が28組もおられるそうです。

やさしい気持ちが未来をつくる

監視されるのではなく、良心に従うことを信じる、そのために教育も行われています。なぜこどもの絵なのか?ということについては、誰でも昔はこどもだった、経験のあることだから、本来の自分に帰る、生まれながらに持っている良心を取り戻す、こどもたちを感じることで未来を感じることができるということです。

普通、出庫のトラックの出入り口には「止まれ」っていう文字が書いてあるはずなのですが、宮田運輸の今回富岡町につくった物流センターでは「止まる」なんだそうです。ここも良心に従うということを信じていることの現れですね。

当社は「幸せ創造企業の創造」を掲げています。幸福を感じる会社をつくる意義、続く会社のためには続く社会のことを考えること、幸福を感じることは社会の利益になっている実感から生まれていること、管理を強化していくことでは幸せになれない、会社の発展のために人を雇うのではなく、人を活かすため経営していく、社員のためにではなく社員とともに事業を作っていくこと、社会のため未来のために仕事をしていくこと・・・たくさんの大切なことを宮田社長のお話から学びました。

社会で役に立つ実感を得れる、その土壌としての組織づくりを進めていくことが大切です。それを社外からお手伝いするために承認しあえる組織づくり、関係性構築を進めていきたいと思います。

中小企業診断士 阪本 純子

ChatGPTの新機能3選!知って得するChatGPTの最新機能を徹底紹介

2023.8.25

皆さん、ChatGPTをきちんと使いこなせていますか?最近は、大企業だけでなく、東京都などの自治体も導入しており、人手不足の中、限られた人数でいかに効率的に業務をこなせるかが非常に重要になってきています。弊社でもChatGPTや生成AIに関してブログや勉強会で情報発信をしています。興味のある方は是非ご覧ください。

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

生成AIの波に乗れ!中小企業経営者が生成AIを活用すべき3つの理由

今回のブログでは、ChatGPTを使いこなそうと頑張っている中小企業の経営者に向けて、知っておいて得するChatGPTの新機能3選を紹介します。

 

①質問を学習させない設定

ChatGPTは高度な文章生成能力を持っていますが、これは様々な質問内容を学習することで達成されています。そのため、ChatGPTを利用する際に社内の機密情報を入力すると、その情報も学習するため情報漏洩のリスクが考えられます。しかし、業務でChatGPTを使うためには、そのような重要な情報の入力が必要な場面もあります。

このジレンマを解決するために、ChatGPTには「学習させない設定」が用意されています。具体的には「Setting & Beta」メニューの「Data controls」内にある「Chat history & training」オプションをオフにすることで、チャットの内容が学習されるのを防ぐことができます。これにより、機密情報を安全に扱いながらChatGPTを活用することが可能となります。

ただし、この設定を利用する場合、注意点があります。学習させない設定を選択すると、チャットの内容は30日後に自動的に消去されてしまいます。そのため、大切な情報や対話の履歴を残しておきたい場合は、別途保存することが必要となります。

 

②カスタム命令(Custom instructions)

ChatGPTには新機能として、ユーザーが繰り返し入力する役割やプロンプトを省略できる「カスタム命令」機能が追加されました。この機能は、有料版では7月から、無料版では8月から提供が開始されました。この機能のメリットは、同じ業務内容に関してChatGPTを継続的に使用するユーザーがプロンプトの入力を省略できます。つまり、作業の時短に貢献します。

このカスタム命令機能を利用するためには、「Custom instructions」の設定から、ユーザーが通常入力するプロンプトを設定することで活用できます。さらに、この機能を使用することで、ChatGPTに対してどのような回答をしてほしいかの指示も設定可能です。これにより、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが実現されます。ただし、別の設定でチャットをしたい場合は、カスタム命令を解除する必要があることに注意が必要です。

 

③プロンプトや回答のコピペ機能

ChatGPTで生成された回答を頻繁にコピペする方にとって非常に便利な機能が存在します。生成された回答の右上に表示されているボードマーク(図1)をワンクリックするだけで、その回答をコピーできます。その後、任意の場所にペーストすることで情報を転記することが可能です。

また、チャット全体の内容を参照したい場合は、チャット画面の右上にある特定のマーク(図2)をクリックすることで、チャットの内容を全て含むページへのリンクを取得できます。このリンクを使用することで、オンライン上でチャットの全内容を確認することができます。ただし、質問を学習させない設定(①)と、チャット全体のコピペ機能(③)を同時に使用して、情報を保存することはできないことに注意が必要です。

 

 今回は、ChatGPTの機密情報を安全に扱う「学習させない設定」、繰り返しの入力を省略する「カスタム命令」、そして回答やチャット内容を簡単にコピーできる機能について紹介しました。今後ChatGPTはさらに進化し、新機能をさらに追加させるとOpneAI社は発表しています。ChatGPTがさらにバージョンアップされた際には弊社から情報発信させていただきますので、定期的にブログやメルマガ、弊社主催の勉強会にアクセスしていただければと思います。

 

経営コンサルタント

平田 紘基

復活!リアルコミュニケーション ~メラビアンの法則に学ぶ~

2023.8.8

とにかく暑いこの夏。普通に仕事をして家に帰るだけの一日の活動でも体力を奪われるような気がします。体にはこたえますが、それでも、4年ぶりの祇園祭完全開催、4年ぶりの天神祭船渡御、4年ぶりの花火大会、4年ぶりの甲子園全校入場行進などなど、世の中「4年ぶりの○○」が多く、否が応でも気分は盛り上がりますね。
お盆休みに帰省で地元に帰ってくる旧友と久しぶりの再会というのもこの夏は多いかもしれません。私も、今年はそんな企画がいくつかあるので、忙しくなりそうですが楽しみです。その参加率の高いこと!みんなコロナ自粛の反動でしょうか。予定されているどの集まりも、声掛けしたメンバーの約9割が参加です。普段、SNSなどオンラインでつながってはいても、やっぱり会いたい!という感じでしょうか。

つい先日、その第一弾があり、行ってきました。久しぶりの再会に思わず握手やハグ!そして、だれもが言ったのが「やっぱりリアルがええよなぁ~」
コロナ禍でのリモートワークの経験談が話題にのぼりました。オンラインでのビジネス交渉、特に相手が外国人の場合は難易度が高く、直接会えばどうにかコミュニケーションできるものの、オンラインではまるで無理だったとか、オンライン飲み会をやってはみたものの、盛り上がらず失敗だったとか。リモート飲み会もやり方によっては楽しくできるそうですが、少なくとも私の周囲では成功例が少なく、こうして「やっぱりリアルよなー」とか言っているのは昭和世代だから?と思わなくもないですが、とにかくやっぱりリアルがいいと、それは私も同感です。

どうしてリアルがいいのでしょう?
それは、ノンバーバル(=非言語)コミュニケーションが影響しているためだと考えられます。ノンバーバルコミュニケーションとは、表情や顔色、ジェスチャー、姿勢、目線など非言語的な手段で情報を伝えるコミュニケーションの一形態です。人間は日常のコミュニケーションにおいて、言葉だけでなくノンバーバルな要素も積極的に利用していて、その影響は大きいとされています。

心理学者のアルバート・メラビアンによって提唱された「メラビアンの法則」は、コミュニケーションにおいて言語情報(会話そのものの内容)が7%、聴覚情報(声の大きさや話すスピードなど)が38%、視覚情報(表情や視線など見た目や仕草)が55%の割合で相手に影響を与えるというもので「7-38-55のルール」や「3Vの法則」とも呼ばれています。

メラビアンの実験結果では、話している内容と声のトーンや表情が一致しない場合、人は表情を優先して受け取る傾向にあります。たとえば
・笑いながら叱る ⇒ あまり本気で怒っていないという印象を受ける
・不機嫌そうに御礼を言う ⇒ 心からの感謝ではなく不満があると受け取られる

このことから、コミュニケーションを取る際、話し手の意図を正確に伝えるには、言語情報・聴覚情報・視覚情報という3つの情報を一致させる必要があるということがわかります。

たとえば、接客や取引先との交渉や会議でのプレゼンでは、どんなに魅力的な内容でも、最初から最後まで淡々とした調子で話すと聞き手はつまらなく感じたり、熱意が伝わらなかったりするかもしれません。話の内容に応じて声に抑揚をつけたりジェスチャーを取り入れたりして変化をつけると、相手の興味をひきつけ、自信や魅力を効果的にアピールすることができます。
上司や同僚と会話をするときも、相手の表情やジェスチャーなどの非言語的なサインをより注意深く観察することで相手の感情や意図を読み取り、適切な反応を示すことで、より円滑なコミュニケーションが実現します。リーダーであればチームに対して自信と信頼を持って接し、リーダーシップを発揮するためのノンバーバルコミュニケーションを意識的に行うことが大切です。TPOを意識した身だしなみを心がけたり、明るい口調や笑顔で人に接したりすることもメラビアンの法則を取り入れたコミュニケーションスキルです。

オンラインではカメラ越しの表情やジェスチャーが制限され、声のニュアンスも伝わりにくくなり、その結果、参加者同士のリアクションが鈍くなって会話がもたついてしまうことがあります。メラビアンの法則を活かしきれない環境だといえます。
ようやく徐々にリアルが戻ってきた日常。ビジネスの場でも友人や家族とのコミュニケーションの場でもノンバーバルを意識してみませんか?相手に好印象を抱かれて、予想以上のメリットが期待できるかもしれません。

中小企業診断士 大山 マリ子


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