今回のブログでは、東京都デジタルサービス局が2023年8月に公開している「文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2」というものがあります。
このガイドラインは、東京都で初めてとなる文章生成AI(ChatGPT)の利活用ガイドラインということで、ChatGPTなどの文章生成AIは、業務大きく変革する可能性があるが、リスクも指摘されています。東京都では、23年4月にプロジェクトチームを設置し、文章生成AIの利活用について議論を重ね、ガイドラインとしてとりまとめましたということです。
民間企業と比較して保守的である行政機関がChatGPTについてのガイドラインを策定したことは、文章生成AIをはじめとする
AIが今後、業務に欠かせないものになるという東京都の未来への危機感を表しているようにも思えますし、8月からは文章生成AIを共通デジタルツールとして全局に導入することも決定しているようです。
このガイドラインが、基本的なことからわかりやすく書かれているので、都の職員さん以外にも活用できるものです。
これからChatGPTを活用していきたい、生成AIのことを知りたい、効果的な活用方法、社内ルールを制定したいなど、考えている中小企業の方にも是非参考にしていただきたいと思います。
以下、ガイドラインの目次の抜粋ですが、この部分をさっと読むだけでも、ChatGPTなどの文章生成AIについて理解が進むのではないかと思います。
1章文章生成AIについて
文章生成AIの特徴
文章生成AIの活用可能性とリスク
3章利用上のルール
利用にあたっての約束事
職員が守るべきルール
4章効果的な活用方法
文章生成AIの効果的な活用に向けて
有効な活用分野
有効なプロンプトの方法
5章今後の展望
発展を続ける生成AI
生成AIをめぐる動向
次に、ChatGPTなどの文章生成AIについてのアンケートが掲載されています。
やはり、「アイデア出し」や「文章作成」の用途で使ってよかったという回答が多くなっています。また、文章生成AIの利用により、平均で1日当たりどれぐらい業務時間が短縮されましたか、という質問に対しては、現段階ではそれほど多くの時間が短縮されたというわけではありませんが、今後も利用したいが80%を占めているということで、今後の業務への活用に期待感が高いのではないかと考えます。
文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2発行:東京都デジタルサービス局より転載
当社ブログの以下の記事でChatGPTについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
中小企業診断士 岡原 慶高