生成AI | ブログ・コラム - パート 2

中小企業の経営力と業績向上を加速する アクセルコンサルティング株式会社 近畿経済産業局認定 経営革新等支援機関

〒600-8095 京都市下京区東洞院通綾小路下ル扇酒屋町289番地デ・リードビル6F

友だち追加

補助金に関するお問い合わせは、
現在お受付を休止させていただいております。

無料メールマガジン

「ゼロから」収益向上を加速する!無料メールマガジン・アクセルニュース!小さな会社の経営者のための最新情報をお届けします。

カテゴリ:生成AI

ChatGPT、さらなる高みへ ~ChatGPTが持つ新たな4つの機能~

2023.10.20

ChatGPTは日々進化しています。特に、2023年10月はChatGPTの大型アップデートがあり、全国ニュースでも取り上げられるほど大きな話題となっています。今回は2023年10月の大型アップデートの内容について紹介いたします。

※今回の大型アップデートの内容は有料版のChatGPTに関する内容です。本ブログの内容を確認されたい方は有料版ChatGPTにご登録ください。また、無料版のChatGPT-3.5をご利用の方は、以前に当サイトで紹介したブログ記事をご覧ください。

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

生成AIの波に乗れ!中小企業経営者が生成AIを活用すべき3つの理由

ChatGPTの新機能3選!知って得するChatGPTの最新機能を徹底紹介

今回の大型アップデートで大きく更新されたことは、様々な形態の情報をChatGPTが認識できるようになったことです。右の図は、ChatGPTの情報のインプットとアウトプットを表した図です。ChatGPTなど多くのAIはテキストや画像など様々な形態の情報をインプットし、自身のAI機能で処理してから様々な形態の情報としてアウトプットします。ChatGPT-3.5や4の場合は、紫の囲みのようにテキストをインプットし、LLM(大規模言語モデル:滑らかな言語を生成するための機能)で処理してからテキストでアウトプットしています。

①ChatGPT-4V(赤枠)

ChatGPTはテキストだけでなく、画像も認識できるようになり、それを組み合わせて処理して回答できるようになりました。この機能は、今回のアップデートで「ChatGPTに目がついた」と大きな話題になっています。ChatGPT-4Vを使えば、テキストの条件に合わせて画像を分析してもらうことができ、新たな気付きを与えてくれます。また、職場の写真をアップロードすると作業の効率性を高める改善を提案してもらうことができます。画像認識ができるようになったことでさらに高度な分析やアイデア出しが可能となりました。

②DALL-E3(青枠)

ChatGPTに画像を作成するようにテキスト情報を与えると画像を作成します。パソコン上で画像を作成する場合、特別なスキルが必要になるため、ある程度の時間の余裕をもって外注する必要がありました。つまり、一般の人がデジタル上の画像を作成する場合、時間とコストをかけていました。しかし、DALL-E3を使うと、10秒足らずで画像を作成してくれます。また、外注の必要はなく、慣れれば自社で作成することができます。つまり、時間やコストを大幅に削減することができます。

Voice conversations(緑枠)

音声をChatGPTにインプットすると音声でアウトプットされます。つまり、ChatGPTと会話することができます。将来的に音楽や会話の抑揚を認識できるようになるとアウトプットの条件をさらに絞ることができ、回答の精度が向上します。

④Web Browsing(黄枠)

ChatGPTがインターネットの情報を参照して回答してくれる機能です。本機能はテキストでインプットし、テキストでしかアウトプットできません。しかし、将来的には画像や音声もインプットできることで検索しやすくなり、画像や音声のアウトプットを得られることで分かりやすくまとめて回答を得ることができます。つまり、検索時間を大幅に短縮できると期待されています。

 

以上の4つが大型アップデートの内容になります。それぞれの業種で見ると大幅な生産性向上に役立つものもあると思いますが、現状はこれらの機能をビジネスでどのように生かせるのかを全世界の人が考案している状態です。弊社でも新たな生成AI情報が出るたびに情報提供しますが、その情報にすぐに対応できるように日々勉強し、生成AIに慣れておくことが重要になります。

経営コンサルタント

平田 紘基

東京都デジタルサービス局の「文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2」からChatGPTを学ぶ

2023.9.26

今回のブログでは、東京都デジタルサービス局が2023年8月に公開している「文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2」というものがあります。

このガイドラインは、東京都で初めてとなる文章生成AI(ChatGPT)の利活用ガイドラインということで、ChatGPTなどの文章生成AIは、業務大きく変革する可能性があるが、リスクも指摘されています。東京都では、23年4月にプロジェクトチームを設置し、文章生成AIの利活用について議論を重ね、ガイドラインとしてとりまとめましたということです。

民間企業と比較して保守的である行政機関がChatGPTについてのガイドラインを策定したことは、文章生成AIをはじめとする
AIが今後、業務に欠かせないものになるという東京都の未来への危機感を表しているようにも思えますし、8月からは文章生成AIを共通デジタルツールとして全局に導入することも決定しているようです。

このガイドラインが、基本的なことからわかりやすく書かれているので、都の職員さん以外にも活用できるものです。

これからChatGPTを活用していきたい、生成AIのことを知りたい、効果的な活用方法、社内ルールを制定したいなど、考えている中小企業の方にも是非参考にしていただきたいと思います。

以下、ガイドラインの目次の抜粋ですが、この部分をさっと読むだけでも、ChatGPTなどの文章生成AIについて理解が進むのではないかと思います。

1章文章生成AIについて
文章生成AIの特徴
文章生成AIの活用可能性とリスク

3章利用上のルール
利用にあたっての約束事
職員が守るべきルール

4章効果的な活用方法
文章生成AIの効果的な活用に向けて
有効な活用分野
有効なプロンプトの方法

5章今後の展望
発展を続ける生成AI
生成AIをめぐる動向

 

次に、ChatGPTなどの文章生成AIについてのアンケートが掲載されています。

やはり、「アイデア出し」や「文章作成」の用途で使ってよかったという回答が多くなっています。また、文章生成AIの利用により、平均で1日当たりどれぐらい業務時間が短縮されましたか、という質問に対しては、現段階ではそれほど多くの時間が短縮されたというわけではありませんが、今後も利用したいが80%を占めているということで、今後の業務への活用に期待感が高いのではないかと考えます。

 

文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2発行:東京都デジタルサービス局より転載

 

当社ブログの以下の記事でChatGPTについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ChatGPTの新機能3選!知って得するChatGPTの最新機能を徹底紹介

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

生成AIの波に乗れ!中小企業経営者が生成AIを活用すべき3つの理由

中小企業診断士 岡原 慶高

ChatGPTの新機能3選!知って得するChatGPTの最新機能を徹底紹介

2023.8.25

皆さん、ChatGPTをきちんと使いこなせていますか?最近は、大企業だけでなく、東京都などの自治体も導入しており、人手不足の中、限られた人数でいかに効率的に業務をこなせるかが非常に重要になってきています。弊社でもChatGPTや生成AIに関してブログや勉強会で情報発信をしています。興味のある方は是非ご覧ください。

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

生成AIの波に乗れ!中小企業経営者が生成AIを活用すべき3つの理由

今回のブログでは、ChatGPTを使いこなそうと頑張っている中小企業の経営者に向けて、知っておいて得するChatGPTの新機能3選を紹介します。

 

①質問を学習させない設定

ChatGPTは高度な文章生成能力を持っていますが、これは様々な質問内容を学習することで達成されています。そのため、ChatGPTを利用する際に社内の機密情報を入力すると、その情報も学習するため情報漏洩のリスクが考えられます。しかし、業務でChatGPTを使うためには、そのような重要な情報の入力が必要な場面もあります。

このジレンマを解決するために、ChatGPTには「学習させない設定」が用意されています。具体的には「Setting & Beta」メニューの「Data controls」内にある「Chat history & training」オプションをオフにすることで、チャットの内容が学習されるのを防ぐことができます。これにより、機密情報を安全に扱いながらChatGPTを活用することが可能となります。

ただし、この設定を利用する場合、注意点があります。学習させない設定を選択すると、チャットの内容は30日後に自動的に消去されてしまいます。そのため、大切な情報や対話の履歴を残しておきたい場合は、別途保存することが必要となります。

 

②カスタム命令(Custom instructions)

ChatGPTには新機能として、ユーザーが繰り返し入力する役割やプロンプトを省略できる「カスタム命令」機能が追加されました。この機能は、有料版では7月から、無料版では8月から提供が開始されました。この機能のメリットは、同じ業務内容に関してChatGPTを継続的に使用するユーザーがプロンプトの入力を省略できます。つまり、作業の時短に貢献します。

このカスタム命令機能を利用するためには、「Custom instructions」の設定から、ユーザーが通常入力するプロンプトを設定することで活用できます。さらに、この機能を使用することで、ChatGPTに対してどのような回答をしてほしいかの指示も設定可能です。これにより、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが実現されます。ただし、別の設定でチャットをしたい場合は、カスタム命令を解除する必要があることに注意が必要です。

 

③プロンプトや回答のコピペ機能

ChatGPTで生成された回答を頻繁にコピペする方にとって非常に便利な機能が存在します。生成された回答の右上に表示されているボードマーク(図1)をワンクリックするだけで、その回答をコピーできます。その後、任意の場所にペーストすることで情報を転記することが可能です。

また、チャット全体の内容を参照したい場合は、チャット画面の右上にある特定のマーク(図2)をクリックすることで、チャットの内容を全て含むページへのリンクを取得できます。このリンクを使用することで、オンライン上でチャットの全内容を確認することができます。ただし、質問を学習させない設定(①)と、チャット全体のコピペ機能(③)を同時に使用して、情報を保存することはできないことに注意が必要です。

 

 今回は、ChatGPTの機密情報を安全に扱う「学習させない設定」、繰り返しの入力を省略する「カスタム命令」、そして回答やチャット内容を簡単にコピーできる機能について紹介しました。今後ChatGPTはさらに進化し、新機能をさらに追加させるとOpneAI社は発表しています。ChatGPTがさらにバージョンアップされた際には弊社から情報発信させていただきますので、定期的にブログやメルマガ、弊社主催の勉強会にアクセスしていただければと思います。

 

経営コンサルタント

平田 紘基

生成AIの波に乗れ!中小企業経営者が生成AIを活用すべき3つの理由

2023.7.3

今回のブログでは中小企業経営者の皆さんに向けて、生成AIの重要性についてお伝えします。生成AIとは機械学習を用いて新たなデータや情報を生成する技術であり、その中でもChatGPTは特に注目されています。以下の記事でChatGPTについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

その生成AIを中小企業経営者が活用すべき理由を3つにまとめて紹介します。

 

①労働力不足の解決

現在、労働力不足が深刻な問題となっています。労働人口の減少や最低賃金の上昇により、中小企業は労働力を確保することがますます困難になっています。しかし、生成AIを活用することで、労働力不足を解決することができます。特にChatGPTを利用すれば、文章の生成や業務の効率化・自動化が可能となり、労働力不足の問題を軽減することができます。

 

②情報技術の進歩への対応

情報技術は驚くべき速さで進歩しています。2023年現在の最先端のパソコンの処理能力は人間の脳を超えているといわれており、20年後には全人類の脳を超えると言われています。このような急速な進歩に対応するためには、生成AIの活用が不可欠です。中小企業が競争力を維持し、経営を継続させるためには、生成AIの導入が必要となります。

 

③社会や経済への影響の可能性

生成AIは社会や経済に大きな影響を与える可能性を秘めています。過去にはパソコンやインターネットの普及による情報革命がありましたが、生成AIも同様の可能性を持っています。ChatGPTは文章生成だけでなく、画像生成やプログラミング作成も可能です。また、他のアプリと連携させることでさらなる威力を発揮します。

例えば、音声認識アプリのWhisperとChatGPTを連携させると、音声で質問することができ、文字入力の手間を省くことができます。また、検索機能のアプリとChatGPTを連携させれば、特定のフォルダ内の資料を参照して回答してもらえるアプリも開発されています。これにより、資料の検索にかかる時間を短縮し、効率的な業務遂行が可能となります。

 

このように生成AIは情報革命に匹敵する技術革命を引き起こす可能性があります。生成AIの進歩に対して初めは脅威と感じられるかもしれませんが、私は、生成AIが中小企業にとって大きなチャンスであり、会社の成長の起爆剤になると信じています。弊社では中小企業経営者向けに勉強会やブログを通じて生成AIに関する情報を積極的に提供しています。

生成AIは今後ますます進化し、ビジネスにおいて重要な役割を果たします。ぜひこの機会に生成AIの学習と活用を始め、中小企業の競争力を強化し、持続的な成長を実現させましょう。

 

経営コンサルタント 平田紘基

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

2023.5.2

ChatGPTとはOpenAI社が公開した対話型AIのことです。ChatGPTに質問をすると、その質問の内容に合致した答えを短時間でいくつも挙げてくれます。つまり、ChatGPTを上手に使いこなせば業務の効率性を大幅に向上させることができます。

しかし、それを上手に使いこなせずあきらめている人は多いと思います。そこでこの記事では、ChatGPTの仕組みや使い方について解説します。

※なお、この記事はバージョン4について記載しています。ChatGPTが更新されるたびに新たな記事を更新する予定ですので、その場合はそちらの記事をご覧ください。

【ChatGPTの仕組みについて】

ChatGPTはOpenAI社が選んだ約5兆語の言語を学習して、記憶しています。質問に対しては、最も確率の高い言語の組み合わせを用いて回答を表示しています。これがChatGPTの仕組みです。つまり、ChatGPTを利用するときには以下の2点に注意する必要があります。

1.ChatGPTは確率論で回答しているため、最終チェックは人間が行うこと

2.求める回答を引き出すために適切に質問をすること

 

【ChatGPTの使い方】

ChatGPTを使うときには以下の2つの操作が重要になります。

①ChatGPTに役割を与えること:

ChatGPTに具体的な役割を与えることで、大枠の条件を絞ることができます。例えば、ChatGPTに文章を作成してもらう場合、「あなたは、プレスリリースの記事を上手に書ける人です。」や「あなたは人気ブロガーです。」など、具体的な役割を与えます。これにより条件を絞れるため、短時間であなたが求めるものを出力してもらえます。

②対話をしながら様々な条件を与えること:

①の操作だけではあなたが求めるものを得られない場合がありますが、ここであきらめずにChatGPTと対話することが重要です。

ここでの対話では、ChatGPTが提供した回答に対して修正や追加の指示をすることが重要で、これによりChatGPTが回答する条件を徐々に絞り込むことができます。この対話を繰り返すとより洗練された回答を得ることができます。

 

【ChatGPTを使うメリット】

これまでの内容からは、ChatGPTがこちらの条件通りにしか動作できないように思われるかもしれませんが、実際にChatGPTを使ってみるとその考えは一変します。

その理由は、ChatGPTの学習量・記憶量が人間よりも圧倒的に多いからです。同じ条件でもChatGPTが提供できる回答の数は人間よりもはるかに多いです。ここがChatGPTのすごいところです。つまり、私たちは想定以上の回答を得る可能性があるということです。ChatGPTを使いこなせるようになると、短時間で質の高い仕事をこなし、仕事の効率性を向上させることができます。

 

ChatGPTは、様々な業務に応用できるツールです。プレスリリースの作成やブログ記事の執筆だけでなく、翻訳、コンテンツの生成、アイデアの提供など、さまざまな場面で活用することができます。自分の仕事や業務において、ChatGPTの活用方法を見つけ出し、効率化を図りましょう。

ぜひ、ChatGPTを使ってみて仕事の生産性向上を実感してみてください。

経営コンサルタント 平田紘基