2024 | ブログ・コラム

中小企業の経営力と業績向上を加速する アクセルコンサルティング株式会社 近畿経済産業局認定 経営革新等支援機関

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2024年の投稿

中小企業の未来を切り開く3つの鍵とは・・・

2024.11.26

皆さん、こんにちは。
アクセルコンサルティング株式会社の岡原です。

今、多くの中小企業が大きな壁に直面していると思っています。皆さんの中にもそのように感じている人もいるかもしれません。

人材不足・採用難、原材料費や経費の高騰、人件費の上昇…このような三重苦の中で、どのように企業を成長・継続させていけばよいのか、経営者の方の中には日々、想いを巡らせている方もいると思いますし、私も同じ思いです。

でも、ここで立ち止まってはいけません。
むしろ、このような時代だからこそ、新しい取り組みにチャレンジする絶好の機会であると考えています。

今回は、このVUCAともいわれる不透明な時代において、小規模・中小企業の成長と存続に欠かせない3つの戦略についてお話ししたいと思います。

1. 生産性向上:まずは現状を知ることから

「うちの会社の生産性って、実際どうなんだろう?」 こんな疑問を持ったことはありませんか?
政府の統計では、労働者1人あたりの年間付加価値で、中小零細企業が約459万円、中堅企業が774万円、大企業が1,375万円とされています。
これは、単に大企業は儲かってるよね、という話ではなく、従業員一人当たりに出せる人件費が大きく異なるということです。
今でも大企業と小規模企業では、賃金差が開いていると思いますが、今後もその傾向が続けば、さらに人材採用難、人材不足が小さな会社ほど加速してしまうことになります。

なので、この付加価値=生産性は重要なキーワードだと思っています。

生産性向上の第一歩は、実は現状把握なんです。
どの業務にどれくらいの時間がかかっているのか、どこに無駄があるのか…これを知ることから始めましょう。

そして、次に重要なのがDX(デジタルトランスフォーメーション)です。

  • 紙の書類をクラウドで管理する
  • 申請や承認をオンラインで行う
  • 業務データを経営に活かす

これらは、一度導入してしまえば、その後の業務効率化に大きく貢献してくれます。

当社では、特に事務部門の生産性向上のための業務分析から自動化ツール導入までの支援もしていますので、気軽にお問い合わせください。

2. 生成AI:新しい力を味方につける

「AI?うちには関係ないかも…」 そう思っていませんか?

実は、最新の生成AI技術は、中小企業こそ活用の可能性が大きいんです。
例えば、、、

  • 企画書や提案書の下書き作成
  • 商品説明文やSNS投稿の文章作成
  • カスタマーサポートやメールなどの返信文作成

これらは、従来なら多くの時間を要していた業務ですが、AIを使えば短時間で質の高い成果物が作れます。

AIは、この1年で飛躍的な進化を遂げ、さらに進化し続けています。
この生成AIの波に乗り、生産性向上や付加価値向上に活用していきましょう!

3. 価格戦略:価値を伝える勇気

「値上げしたいけど…お客様に理解してもらえるだろうか」 多くの経営者がこんな不安を抱えているのではないでしょうか。

でも、考えてみてください。
お客様が本当に求めているのは「安さ」でしょうか?
そうではないはずです。
お客様が求めているのは「価値」なんです。

  • 他社にない特徴的な商品やサービス
  • 手厚いアフターサポート
  • 心に残る顧客体験、心温まる接客など

これらの価値をしっかりと伝えることができれば、適正な価格への理解は得られるはずです。

今の時代に値上げの実施ができなければ、今後生き残っていくことは困難になる。
それくらいの重要度だと思っています。

 

未来に向けて

変化の激しい時代だからこそ、持続可能な経営が重要です。

  • 環境に配慮した事業展開
  • デジタル化による効率アップ → 様々なITツール、ノーコードツール、AI、RPAなどの活用
  • 働きやすい職場づくり

これらに取り組むことで、企業としての価値も高まり、社員の満足度も高めることができます。

最後に

これらの取り組みは、一朝一夕には進みません。
でも、一歩ずつでも着実に前に進んでいくことが大切です。
皆さんの会社も、この3つの鍵を使って、新しい扉を開いていけることを願っています。

中小企業診断士 岡原慶高

 

業務の生産性を大幅に向上させるツール:RPA(※実演動画あり)

RPAで業務効率化!RPAを使った請求書処理とアンケート集計の自動化(※実演動画あり)

幸福経営から始まるチームワークの好循環

2024.11.12

こんにちは。認め合えるしなやかなチームづくりを実践している阪本です。

最近、生産性向上や新しい働き方についての研修の機会が続き、組織面のご支援をする中で、働く場の大切さを改めて感じています。女性やシニアをはじめ、多様なメンバーを受け入れることが求められる今、組織づくりにおいて大切なことは何かを考えるきっかけとなりました。

先日の日経MJ(10月21日)では、丸亀製麺が進める『幸福経営』について取り上げられていました。同社では、働く人の幸せを経営の原点に据え、『感動スコア』を図るアプリや現場との対話を通じて、業務改善ではなく『幸福度改善』を目指した取り組みを行っています。

こちらのリンク先に、㈱トリドールの粟田社長の著書の前書きが掲載されています。

https://www.advertimes.com/20240913/article473855/

今回のブログでは幸福経営とチームづくりについて考えてみようという趣旨で書いてみました。

幸せの4つの因子を意識する

以前にも触れた、前野隆司先生の『幸福学』で提唱される『4つの因子』をご存知でしょうか?『ありがとう』『ありのまま』『なんとかなる』『やってみよう』、この4つの言葉が、職場やチームで幸福度を高めるカギとなります。「ありありなんや」で覚えています。

「ありがとう」という言葉は他者とのつながりが生まれます。感謝の気持ちが表れ、相手を認める心があるはずです。言われた側は自分がここにいる価値、「自己有用感」を感じることができます。「ありのまま」というのは、自分らしくいることを肯定されているという感じを受けます。「なんとかなる」っていう言葉を出すだけで、気持ちが楽観的になり前向きな姿勢で取り組める状態になっていきます。そして「やってみよう」これって、主体的を促す言葉ですよね。そんな言葉が日常的にあふれていると、お互いの信頼関係が自然と構築されてくるし、関係性の質も高まっていくはずです。それがチームワークあふれる職場につながるのではないでしょうか。

僭越ながら・・幸せ創造企業という言葉。私自身、ここに支えられています。

幸福度とチームワークの関係性

チームワークがあるから幸福度が高まるのか、幸福度を高めているからチームワークが生まれるのか・・・どっちもありそうですね。経営側が取り組むことは、場づくりや仕掛けづくり、その根底に「人が幸せに働く」ことを中心に据えた取り組みがあることが、結果として業績の向上や生産性向上につながっています。補助金の活用や業務改善以上に、「幸福経営」が組織全体を活性化させている事例をあげてみますね。

【チームワークを作るための施策が幸福度を高めた例】

・経営層で話し合い、「ありがとうカード」制度を導入。

・スタッフ同士の感謝を可視化し、共有の場を設けることで連帯感が向上。

→離職率が15%改善し、職場の雰囲気が大幅に良化。

【個々の幸福度を高める施策がチームワークを向上させた例】

・1か月の連続休暇や自由な働き方を導入。

・チーム内で「自分らしさ」やキャリアについて語り合う機会を提供。

→情報の共有と助け合いの文化が育ち、お互いへの関心が高まり効率が向上。

幸福経営とチームづくりは一方通行ではなく、互いに影響し合う循環の関係にあります。この循環を意識し、日々の職場改善を積み重ねることで、より幸せで強いチームを作ることが可能です。私たちも、こうした好循環を生む職場づくりをサポートしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

持ち味カードを使って楽しく「自己理解・他者理解」 他者から見た自分の新たな見え方を知れることもうれしく 他者への関心も高まりチームワークあふれる組織作りに役立つ仕掛けがたくさんあります。


経営者だからこそできる場づくり

「今のメンバーで最高のチームを作る」―経営者として真剣に考えていると思います。自分たちの今のチームで何ができるか、それを探求してみませんか。「今のメンバーでは難しいんです」「リーダー層が育っていないんです」「いい人を採用しないと・・」 そう思うかもしれません。今いるメンバーを強制して直接的には変えれませんので、周りの環境、職場を整えていきましょう。その環境、職場づくりの手段として、当社の研修を使っていただければ思います。

アクセルコンサルティングのいい会社づくり強化期間実施中!


①持ち味発見ワークショップ

社内でやっていただく「持ち味発見ワークショップ」を開催できます。持ち味カードをつかって、お互いの個性や強みを深く理解し、チームとしてどう活かせるかを探ります。画像をクリックして詳細をご覧ください。

②承認力向上研修

中小企業診断士 阪本 純子

事務作業効率化で生産性向上!人手不足を乗り越える3つの取り組み

2024.10.29

中小企業は今、生産性向上が必須となっています。その背景には、原材料費や人件費の高騰・人口減少に伴う人手不足などがあります。今後は限られた経営資源の中で利益を確保しつつ、将来的にどのように商品・サービスの価格転嫁を行っていくか、つまり生産性を向上させることが必須になっています。今回のブログではどの業種でも必ず行わないといけない事務作業の効率化・生産性向上について紹介します。

事務作業とは、一般的にオフィスや組織内で行われる日々の管理活動のことで、書類の作成、記録の保管、データ入力、通信の処理、ファイル整理などが含まれます。事務作業の主な目的は、組織の効率的な運営を支え、スムーズな情報の流れを確保することにあります。この事務作業には、以下の3つの問題点があります。

 

  1. 属人化しやすい
  2. 身体的負担(長時間残業、休日出勤)
  3. 心理的負担

 

1つ目の属人化とは、特定の個人に作業を依存する状態のことです。作業内容にあいまいな判断を必要とする作業が含まれているため属人化が起こります。ある作業に対して、特定の担当者の担当期間が長期化したり、高い専門性が必要になると属人化しやすくなります。

2つ目は、事務作業が社内の管理活動という重要な業務であり、必ずしなければならない作業であるために残業せざるを得ないという身体的負担を負う場合があります。属人化を理由に休日出勤したり、体調不良でも出勤しないといけないという負担も該当します。

3つ目は、重要な業務であるからこそミスできないというプレッシャーの中で作業を行う必要があります。心理的負担を軽減するために二重・三重のチェックを行いますが、その作業時間が増えると、身体的負担が増加します。

これら問題点を解決し、生産性を向上させるための施策として、以下の3つがあります。

 

  1. 業務フローの見える化
  2. アプリ・ソフトの利用
  3. RPAやマクロ機能の利用

 

1つ目の施策は、業務フローの見える化です。これは作業を矢印で記述し、作業の流れを示すとともに、作業で使っている書類が紙なのか、データなのかを記載します。記載例が以下の図のようになります。

この中で無駄な作業の流れがあればそれを削除して効率化します。また、事務作業処理後はデータで管理する場合が多いため、紙の書類はできるだけデータで扱えるようにデータ入力の時間を削減します。

2つ目のアプリ・ソフトは、エクセル処理よりもそれぞれの作業に特化した機能が搭載されており、誰でも分かる作業画面となっているので作業効率を大幅に高められます。

3つ目は、自動化コードを作成したり、ノーコードでPC上のロボットを作成して作業を自動化する方法です。RPAについては以前に当ブログで紹介していますのでそちらをご覧ください。

業務の生産性を大幅に向上させるツール:RPA(※実演動画あり)

RPAで業務効率化!RPAを使った請求書処理とアンケート集計の自動化(※実演動画あり)

2,3つ目の方法はデジタル化による業務効率化の方法です。1つ目の方法は主に作業を減らしたり、改善したりしますが、基本的には、作業は作業者が実施しなければなりません。一方、デジタル化による業務効率化はうまく使いこなせば、作業を自動化でき、作業者を配置する必要がなくなる場合もあります。つまり、最適な人員配置が可能となり、人手不足の中でも売上向上につなげることができます。生産性向上や業務効率化をお考えの会社はぜひ、業務フローの見直しや作業のデジタル化をしてみてください。

経営コンサルタント

平田 紘基

ChatGPTに新登場の機能!ChatGPT Canvasとは?

2024.10.16

皆さんこんにちは!アクセルコンサルティング株式会社の岡原です。

今回は新たに追加されたChatGPTの機能、「ChatGPT Canvas」についてご紹介します。この機能は、特にブログを書いたりプログラミングやVBAのコードを作成したりする際に役立つ、非常に便利なツールです。

最近は生成AIのアップデートが次々にリリースされていて、 ついていくのが大変と感じている方も多いかもしれません。この記事では、この新しいCanvas機能が何を提供してくれるのか、どのように活用できるのかをご説明します。

ChatGPT Canvasとは?

ChatGPT Canvasは、文章やコードをもっと直感的に作成・編集できる新しい機能が追加され、インターフェースも変わりました。左側の画面でChatGPTとやり取りを行いながら、右側で生成された文章やコードの一部をリアルタイムで編集・解説することができます。この仕組みによって、生成されたコンテンツを即座に追加、編集することが可能です。

例えば、「この部分をもう少しシンプルに説明してほしい」や「もっと専門的な表現にしてほしい」といったリクエストも、Canvasを使うことで簡単に実行できます。これまでのように全体を再生成する必要がなく、必要な部分だけマウスでドラッグして選択し、効率よく編集できるのが魅力です。また、生成された文章やコードを直接加筆、修正できるため、少しだけ修正したいとか、ここだけこうしたいとか、小さな修正はAIに頼らずに、自分で簡単に修正することができ、作業効率が大幅に向上します。

Canvasの新機能を使えば、ブログ記事を生成後に特定の部分を強調したり、スタイルを変更するのも簡単です。また、ショートカット機能により、「文章のトーン調整」「内容の要約」「絵文字の追加」など、さまざまな操作がワンクリックで行えます。これにより、特に文章の質を高めたい人にとって、大変便利なツールになっています。

生成AIの新しい可能性

このCanvas機能は現在、ChatGPT Plusやチームプランの有料ユーザーに提供されていますが、今後は無料ユーザーにも展開される予定です。利用可能な方はぜひ試してみてください。例えば、記事を書く際に文章のトーンを「幼児向け」から「大学院生向け」まで自由に調整したり、コメントを付けて編集の提案を受け取ったりすることができます。

「文章のトーンを調整する」機能を使えば、読み手のレベルに合わせて文章を自由に変換できます。幼児にも理解できる簡単な説明から、専門的な深い内容まで対応可能です。また、特定の箇所をさらに詳しく説明するコメントを追加する機能もあり、文章のクオリティを高めるのに役立ちます。これにより、ブログ記事やレポートをより魅力的に仕上げることができます。

さらに、PDFやExcelファイルをアップロードして内容を要約したり、それを基にレポートを生成したりすることも可能です。難解な論文などを簡潔にまとめたり、要点を分かりやすく解説したりするのにも役立ちます。このように使うことで、情報整理の手間が大幅に軽減されるのがポイントです。

Canvasには「バージョン管理」機能もあり、編集した内容を元に戻したり、以前の状態に戻すことが簡単にできます。

クリエイティブな活動をサポート

ChatGPT Canvasはクリエイティブな活動のサポートに非常に適しています。例えば、ブログ記事を執筆する際に内容をチェックしたり、修正を行ったり、文章のトーンを簡単に調整したりすることができます。これにより、特定の読者層に合わせた内容作成が効率的に行えます。記事の執筆やコンテンツの編集において、質を向上させるための便利なツールとして活用できます。

特に、生成した文章に対して「改善提案」や「コメント追加」を行える機能は非常に便利です。これにより、文章の内容をより深く掘り下げたり、読者にとってわかりやすく改善することが可能です。また、文章のトーンを変更したり、長さを調整することも簡単に行えます。例えば、簡潔にしたい場合や、詳細に説明したい場合に応じて、ワンクリックで内容を変えることができます。

さらに、コンテンツ作成中に「重要なポイントを追加」したり、「絵文字を使って雰囲気を調整」することで、読みやすく親しみやすい文章を作成することができます。これにより、コンテンツの質が向上し、読者にとっても魅力的なものになります。

まとめ

ChatGPT Canvasは、これまでのChatGPTの使い方をさらに進化させる強力な機能です。文章やコンテンツの生成から編集、解説までを一つの画面で完結させることで、クリエイティブな作業が非常に効率化されます。特にブログ記事やレポート作成の際、その柔軟性は大いに役立ちます。

Canvasのインターフェースは非常に直感的でわかりやすいものとなっており、生成された内容を簡単に編集できるため、作業がスムーズに進行します。例えば、「もっと簡単に書き直す」などのリクエストも簡単に反映でき、これまでにない作業効率を実現します。

まだ試していない方は、この新しい機能をぜひ一度体験してみてください。

中小企業診断士 岡原慶高

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自分専用のGPT「MyGPTs」リリース!!ChatGPTがまたまた進化!!

ChatGPT最新アップデート2024年1月

働きがいと働きやすさに関する考察 その2

2024.9.25

こんにちは、認め合えるしなやかなチームづくりを実践している阪本です。

今回も、毎年お話をお聞きしている株式会社宮田運輸の宮田会長の講演をもとに、「働きがい」と「働きやすさ」について考えを深めました。今回で宮田社長のお話を聞くのは5回目、宮田会長のお話しから、今回もやはり「人」を起点とした事業の広がりが印象的でした。宮田運輸は、規模はそれほど大きくないものの、社内には3人の代表取締役と5人の執行役員がいるそうです。今年の4月に、今の社長に交代、宮田博文社長は会長となり、福島の物流センターの社長に就任しました。福島の事業は、福島の復興に携わりたいという思いと、福島で働く人がいたから実現、まだ工場などが何にもないところに物流センターをつくられましたがそこがあることで工場の誘致ができ復興していくことになりそうです。最近では、元競輪選手の社員が廃業寸前の自転車屋を承継したいという話があり、宮田会長は「それなら会社としてやろう」と決断されました。儲かるか儲からないかは分からない、ただ「この人が必要だからやる」というシンプルな理由でした。このような決断、なかなかできないですよね。

※阪本が事務局をしているイノベーション・キュレーター塾のプログラムの一環で、宮田会長には毎年ゲストスピーカーとして来ていただいています。

経営者の役割は場をつくること ~「美点凝視」

宮田会長が強調していたのは、経営者が「美点凝視」、つまり人の良い面に目を向けて育てることが重要だという点です。宮田運輸では、目標はトップが決めるのではなく、みんなから自然に上がってくるものです。また、数字も積み上げ方式で管理され、「みらい会議」では、固定費や変動費まで含めたすべての経費項目がオープンにされ、外部の人にも公開されています。この会議は、社員の主体性を尊重し、「感謝と承認の場」として、笑顔とやる気にあふれる場となっています。自由参加の日曜日開催にもかかわらず、多くの社員や家族、さらには外部の人までが参加し、外部参加枠は常にキャンセル待ちです。皆さんの職場でも、こうした「感謝」と「承認」が自然に生まれる場があるでしょうか?

管理職は支援職~開かれた心から

宮田運輸では、管理職ではなく「支援職」という言葉が使われています。まさに、理論でいうサーバントリーダーシップですね。トラック運転手(宮田運輸では運転士といいます)が働く運輸業界では、通常ドライブレコーダーなどで厳しい管理が行われがちです。不安を恐れて仕事をすると、主体性はなくなっていく、自律性は発揮できません。もともと人の持っている良心を引き出していくのが管理職の役割で、徹底的に人を大切にして信じていくこと、違う考え方であっても「そんな考え方もあるよね」という心を開いて受け入れていく支援職の方々が各支店におられます。困ったときには、上司や仲間が助けてくれるという安心感がある組織が育っています。オープンな会社にしていこうとすると社会からも受け入れられていく、社会で必要とされる存在の会社になっているんですね。目的意識(売り上げ目標や短期的な目的などは特に)が強すぎると閉じてしまう、分けて考えてしまう、何だか思い当たることありませんか?

選ぶのではなく選ばれる会社へ

宮田運輸の採用は「先着順」で、すでに31組(300人中62人というと約2割!!)の親子が一緒に働いています。昨年は28組でしたが増えています。これも、特別な制度ではなく、自然な流れとして生まれたものです。信頼関係が築かれているからこそ、3回も出戻っている社員やもともと引きこもりだった社員を受け入れ、3年後には経理職として活躍している社員も、おられるそうです。人を信じ、人の良心を引き出す、「愛でいけるやん」という温かい環境が、社員にとっての働きやすさ、働きがいを生み出しているのでしょう。

人の心が社会をつくる

宮田会長のお話を聞くたびに感じるのは、「人の心が社会をつくる」ということです。自分の仕事が社会とどうつながっているのか、それを実感できると、人は自然とイキイキと働けるようになるのではないでしょうか。それは強制できないので環境を整えていくこと、まずは「わたしから」。これこそ「内発的に」内から湧き上がってこないと持続しないなーと思います。私たちも、承認研修や持ち味研修を通じて、お互いを認め合い、支え合う組織を育てていきたいと思います。

いつも毎回感動する、そして毎年進化し続ける宮田運輸さん。優しさがつながる感動で心が洗われます。

つづく未来のために、まずは身近な働く場は、あたたかさのあふれる場にしたい、自分自身も社会とのつながりを感じて働いていきたいと決意を新たにしました。

管理だけでは人は成長しません。信頼し合い、助け合うことで、しなやかな組織が生まれます。あなたの職場でも、こんな場を一緒につくってみませんか?

永続的な社会をつくっていこうとすることで真の幸福感が生まれていく、社会をつくるために人づくりが必要 会社のためでなく社会のために人を育てる、まさにウェルビーイングでもありますね。

宮田運輸について書いている当社の過去のブログも合わせてお読みください。

続く社会をつくる組織の意義ってなんだろう〜幸福を考える〜

合言葉「困ったときは大騒ぎ」~経営者の仕事は“仲間づくり”~

【持ち味カードを使って】

お互いを深く理解し、認め合うための手段として数年前から活用していただいている企業様。

現在は社内で、各部門のリーダーがチーム内で実施できるようにもなりました。新入社員研修でも活用してもらっています。

組織内でお互いの価値観や表現方法の違いを知ることが、チームの一体感を生み出し、より良い成果につながります。

 


経営者だからこそできる場づくり

今いるメンバーを強制して直接的には変えれませんので、周りの環境、職場を整えていきましょう。その環境、職場づくりの手段として、当社の研修を使っていただければ思います。

アクセルコンサルティングのいい会社づくり強化期間実施中!


①持ち味発見ワークショップ

社内でやっていただく「持ち味発見ワークショップ」を開催できます。持ち味カードをつかって、お互いの個性や強みを深く理解し、チームとしてどう活かせるかを探ります。画像をクリックして詳細をご覧ください。

②承認力向上研修

特に管理職層に特に必要な認める力。日常生活でも必要な承認力なので、職場だけでなく普段の生活も豊かになる、気持ちの持ちようが変わったということで受講してもらった経営者や社員からも好評です。

当社の研修は対面での研修が一番効果的ですがまずはオンランでお試し受講していただくこともできます。こちらもご覧ください。まずはオンラインでまずは話しませんか?

研修を通じてリーダーシップの新しい一面を発見し、組織をさらにしなやかに進化させることにつなげていきましょう。

中小企業診断士 阪本 純子