10月に入っても気温の変化が激しく、穏やかな秋とは言い難い日が続いていますが、全国旅行支援の開始、外国人観光客の受入れ規制緩和等もあり、各地で人が集まるイベントやお祭り等も数年ぶりに開催されています。
先日は、京都パルスプラザで300超の企業・団体が参加した中信ビジネスフェアに弊社も出展いたしました。お越しくださった皆様、ありがとうございました。
今年のテーマは「承認力」ということで、組織内の承認力を高める承認力向上研修をご紹介させていただきました。
「承認」できていますか?
承認とは、相手が気づかない優れた能力、資質、業績、貢献、成長、可能性などについて、その事実を本人に言葉で伝え、自覚させること。
たとえば、心強さを伝える。相手の行動を見て心強く思ったら、それを素直に相手に伝える。すると、相手もますます心強くなりモチベーションが高まります。
(言葉がけの例)「〇〇さんが諦めずにチャレンジしているのを見て、私も頑張れそうです」
「ほめる」というより「認める」。事実を大げさでも過小でもなく、ありのままに具体的・客観的に伝えて自覚してもらうのです。人格的に対等な関係の中で個々人が能力や業績、個性などを認められる場をつくることを目指します。そうすると、お互いを尊重でき、コミュニケーションが増えて、信頼関係や心理的安全性が高まり、①「関係の質」が高まっていきます。それは②思考の質・③行動の質を高め、最終的に④結果の質につながっていくという好循環が起こります。
承認は、組織の成功循環モデルが好循環で回る起点となるもので、この好循環がエンゲージメント(※)を向上させるのです。
(※)エンゲージメント=従業員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」のことであり、より踏み込んだ考え方としては「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献し合う関係」のこと。
人は、生まれながらに認められたいという承認欲求を持っていて、自分が必要とされている(自分には価値がある)と実感したいのです。生きていくためには承認が必要なのですが、コロナ禍で増えたテレワークばかり続けていると何となく不安になるとか、ストレスがたまるというのは、目に見えない承認の欠乏が蓄積されたものが原因の一つとして働いているからだと考えられています。テレワークだと気楽だ、快適だと感じていても、知らず知らずのうちに承認不足を招いていることもあります。
周囲から必要とされている実感や自身の成長の実感を持てない若手社員は、将来への希望を見い出せず離職してしまうといったケースも増えています。せっかく採用に至ったよい人材を定着させるためにも、「承認力」の向上に取り組んでみませんか?
当社では「承認カード」を使用して、ワークショップ形式で楽しく効果的に承認力を向上させる研修を行っています。
お気軽にお問い合わせください。オンライン(zoom)でのご相談も承ります。
私はデスクに置いている承認日めくりカレンダーを毎日めくって、承認することを意識しています!
中小企業診断士 大山 マリ子