前回のブログで、組織をより良くしていくためには、肯定的意図に配慮することやラポールを重視することの大切さをお伝えしました。
今回はラポールに絞って、お話しをしたいと思います。
「人間関係のつながり」が組織にもたらす力:ラポールの大切さとは
私たちを取り巻く経営環境は日々ものすごいスピードで変化しています。その変化に対応するために、新しい事業や企画などのチャレンジを考えている方もいるのではないでしょうか。
新たなチャレンジをしっかりと進めていくためには、社員同士が信頼し合い、お互いを理解する関係、つまり「ラポール」が大切です。
ラポールとは何でしょう? 簡単に言うと、それは「心の通う関係」のことです。ラポールがあると、話しやすく、理解しやすく、助け合いやすくなります。
では、どうやってラポールを作り出すのでしょうか。まずは・・・
①みんなが自分の考えを話しやすい雰囲気を作ることから始めます。
たとえば、ある会社では、月1回、社員が自由に意見を出し合うミーティングを開いています。これにより、社員さんのお互いの理解が深まり、尊重し合える関係構築に繋がっています。
次に・・・
②共通の目標を立て、一緒に達成しようとすることも大切です。
ある卸売業では、社員全員で年間目標を共有し、それぞれがどのように協力して達成できるかを考えています。これにより、一体感と協力の精神が生まれ、ラポールが深まります。
この目標というのは売上でなくてもいいと思います。例えば、提案件数、訪問件数、受注件数、お客様の声の数など、できるだけ目標は数値で表現できた方が、達成度が検証しやすいので、数値にするにしても、様々な視点が考えられます。
③フィードバックを定期的に行うことも重要です。
例えば、あるサービス業では、年に数回、社員同士がお互いにフィードバックをする時間を設けています。これにより、社員同士の理解が深まり、一緒に成長する機会が生まれます。
ラポールがある組織では、チームがより協力的になり、仕事がスムーズに進みやすくなります。また、社員が安心して働ける環境が作られ、定着率が高まります。そして、新たなアイデアや解決策を出しやすくなり、新しいプロジェクトが前進したり、業績アップに繋がってきます。
職場でのラポールは、いわゆる「仲良し」であることがラポールではありません。目的は、顧客満足を実現し、収益を高め、自己実現につながる働く場づくりのためであると思います。そのために、お互いの立場を理解し、目標に向かって協力すること。それがラポールを生み出す大切な要素です。
当社では、ラポールを作り出していくための、研修なども提供していますので、是非お声掛けください。
中小企業診断士 岡原慶高
当社の人気ブログ