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組織マネジメント・・・なぜうまく行かないのか??その秘密は、〇〇にあった!!

2023.4.3

皆さんは何のために経営していますか?
地域や社会にもっと貢献していきたい・・・・
商品・サービスの提供を通じて、お客様により良くなってほしい・・・
もっと便利な世の中にしたい・・・

などなど、様々な思いを持って事業をされていると思います。

それは、皆さんの会社の経営理念であったり、ミッションであったり、あるはビジョンかもしれません。様々な言い方があるにせよ、皆さんが会社を経営している目的です。

その目的を実現していくためには、利益が必要不可欠です。
また、その利益を高めていくためには、お客様により高いレベルで価値を提供していく必要があります。

長くなりましたが、そのために皆さんは組織を作り、事業を行っていると思います。

自社の目指すところにより近づくために・・・
組織をより良くしていきたい・・・
社員間のコミュニケーションをより良くしたい・・・
お互いのことももっと理解し合って、効果的な仕事をしていきたい・・・

そのように考えている経営者の方は多いのではないでしょうか。

そのために一般的に行われる施策はマネジメントの強化です。

マネジメントとは、一言でいえば、「管理」することです。

 

組織で言うところの管理とは、例えば以下のような取り組みになります。

・人事評価制度、賃金制度の作成と運用
・1on1のミーティング、面談制度
・ブラザー制度(若い社員を特定の先輩社員がサポートする制度)
・目標管理制度
・プロジェクト組織
・人材育成のための教育制度 などなど

実際の小規模・中小企業でも上記のような制度を導入して、組織をより良くしていこうという取り組みがあり、それ自体は決して悪いことではありませんし、むしろ望ましいことです。

しかし、なかなか上手くいかない会社も多いのが現状ではないかと思っています。

その原因は何か?

組織活性化を考える時に、私たちはどうしてもマネジメント先行で考えてしまいがちですが、それが上手くいかない原因かもしれません。

組織活性化には、マネジメントともうひとつ重要な要素があります。
それは、「組織心理」です。
組織心理とは、組織心理学という学問の考え方と同じです。
組織心理学とは、応用心理学の一分野で、1960年代に発展したと言われています。個人とそれを取り巻く組織環境の中での人の心理的な側面に焦点を当てた研究です。
ここでいう組織心理は、まさに組織は個人の集合体で、各個人は様々な思いを持って組織を形成しています。

たとえば、
本当はチームメンバーみんなが共に成長し、それぞれが自分の分野で成果をだしたらいいと思っているのに、自分の得意分野で同僚が自分よりも成果を出したことに、なんとなくモヤモヤするとか・・・

上司からは何でも言ってこい、と言われていても、何となく相談しにくいとか、相談しにいくのにちょっとした勇気が必要で、後回しになったりとか・・・

会社からは求められている行動はこうなのに、なぜかそうしたくない・・・とか

本来は同じ方向を向いているはずの社長(父)と後継者(子息)がなぜか意見が対立したり、関係が上手くいかない・・・

単に制度だけ導入してもうまく行かないのは、そういうような表面的には現れてきにくい個人の心理的な要素が働いていることが十分に考えられます。

組織活性化のために、組織心理へ配慮するポイントの2つを紹介します。
(肯定的意図)
人の行動、それを生み出す心の動きには、肯定的意図があると言われます。肯定的意図とは、表面的にはネガティブな考えや行動もその本質は、その人自身にとって何か有益なものがあるということです。

自分の得意分野で同僚が自分よりも成果を出したことに、なんとなくモヤモヤするとか・・・
→ ここにも肯定的意図があります。例えば、モヤモヤすることで、「評価する人が適切な評価ができず、本当は自分が評価されると考える」とか「自分の存在意義を守りたい」とか・・・そういったものです。

あまりここでは詳しくは説明しませんが、その行動の背景には「どのような思い」があるのかを考えたり、本人と話し合ったりすることが必要かもしれません。

(ラポール)
ラポールはフランス語の「RAPPORT」が語源で「橋を架ける」という意味があります。お互いに心が通じ合い、安心して相手を受け入れることができる信頼関係が構築できている状態を意味します。
ラポールをどのようにして形成していくかは、また次回に詳しくお伝えしたいと思いますが、ポイントのみお伝えします。

「人は自分と似ている人に好感を持ち、自分と似ていない人には距離を感じる」ということです。
例えば、自分はゆっくり話すタイプなのに、ものすごい勢いで捲し立てられるとラポールは築けません。

自分は割と低い声の方なのに、甲高い声で話されると、ラポールは築けません。

要するに、相手の特徴や状況に合わせてコミュニケーションを取ることで、相手との距離感が縮まり、ラポールが築きやすくなるということです。

(長くなったので、詳しくは次回のブログで書きます)

【今日のポイントの振り返り】

マネジメントに大きく偏重した組織活性化策は上手くいかないことも多い。その原因は、組織心理(組織を構成する個人の心理や組織風土)に配慮されていないということが考えられます。

組織心理に配慮するためのポイントはいくつもありますが、ここでは2つ。

1.肯定的意図

2.ラポール

に配慮しながら、マネジメント施策を実行していくことが必要ということです。

中小企業診断士 岡原慶高

 

組織活性化の秘訣を動画にしました!

 

 

 

 

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