自分の持ち味を知っていますか?~持ち味を会社経営に活かす方法~ | ブログ・コラム

中小企業の経営力と業績向上を加速する アクセルコンサルティング株式会社 近畿経済産業局認定 経営革新等支援機関

〒600-8095 京都市下京区東洞院通綾小路下ル扇酒屋町289番地デ・リードビル6F

友だち追加

補助金に関するお問い合わせは、
現在お受付を休止させていただいております。

無料メールマガジン

「ゼロから」収益向上を加速する!無料メールマガジン・アクセルニュース!小さな会社の経営者のための最新情報をお届けします。

自分の持ち味を知っていますか?~持ち味を会社経営に活かす方法~

2022.1.31

新しい年が明けたばかり、、、と思っていたら、もう1月も終わり。時間の流れが年々早く感じられるようになるのは積み重ねた年齢のせいという説を、残念ながら認めざるを得ないかしら?と思っている大山です。
2022年の幕開け、まだまだコロナとの闘いは続いていますが、いいスタートは切れましたか?先行きが不透明なことは多いものの、自身の軸をしっかり持って、前向きに進んでいきたいですね。

先日は大相撲初場所も終わり、優勝した御嶽海関が大関昇進を決めました。長野県出身の力士としては227年ぶりの大関だそうで、地元はとても盛り上がっているようです。
その大関昇進を告げる伝達式での御嶽海関の口上が注目されました。金屏風の前で緊張した力士が四字熟語を使って述べるのが定番だった口上ですが、御嶽海関は飾らない言葉でシンプルに決意を述べました。

「大関の地位を汚さぬよう、感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし、相撲道にまい進してまいります」

「感謝」は中学の恩師から“感謝の気持ちを忘れないで相撲を取りなさい”と言われていたから。「自分の持ち味」という言葉は、母校の石碑に記された文字から引用したそうです。中学校の石碑には、同じ出羽海部屋出身の立行司、第28代木村庄之助さん(故人)の『自分の持ち味を生かせよ』という言葉が刻まれていたそうで、「絶対にそれを使いたい」と。

この「持ち味」という言葉、辞書によると
「人柄や小説・技芸・美術品などの持つ独特の味わいや良さ」とあります。

二宮尊徳は持ち味のことを「物や人に備わる良さ、取り柄」とし、それを「徳」と名付けました。また、「徳(持ち味)」を活かして社会に役立てていくことを「報徳」と呼びました。この「報徳」の考え方は、トヨタ自動車やパナソニック等、日本を代表する会社の経営のバックボーンにもなっています。
その他にも、各界の人々が「持ち味」について大変示唆に富む語録を残してくれています。

 

松下幸之助(パナソニック創業者)
人間というものは、持ち味(自分の天分)を生かし切るとき、初めて本当の生きがいや幸せというものが味わえる。自分に与えられた持ち味を生かし、自分が責任をもって果たさなければならないつとめ(使命)を自覚し、やり遂げること。これこそが人間としての成功と呼べるものではないでしょうか。人生や人間としての成功を、自分の持ち味を生かすことにあると考え、それを求めていくことによって、不満や悩みの解消に役立ち、個人としての生きる喜びも、社会全体の発展や繁栄も、より高いものになると思います。

本田宗一郎(本田技研工業創業者)
一人ひとりの力は、よその企業と変わりはないが、一人ひとりの得手や持ち味を出し合い、それが一つになって、これだけ伸びてきたと思うんです。人生は“得手に帆あげて”生きるのが最上だと信じている。

安岡正篤(歴代の総理大臣に仕えた思想家・教育者)
全世界にたった一人しかいないあなたに、神様は誰にもないあなただけの持ち味を与えてくださっている。その持ち味を最大限に生かすことで、自分を生かし切ることができ、社会に貢献することができる。

さて、あなたは自分の持ち味を知っていますか?自分の持ち味に気づいていますか?

持ち味は全ての人に備わっています。しかし、自分の持ち味に気がついている人はごくわずかです。多くの人は自ら他人と比べたり、他人から比べられたりして、本当の自分の良さを見失ってしまっているようです。
自分の持ち味を知り発揮することができたなら、人間としての成長の可能性と仕事のチャンスは限りなく広がります。また、持ち味を発揮しているときは、自分らしくイキイキ働くことができ、長期的には自分らしいキャリアを歩むことができます。

当社では、自分の持ち味だけではなく、他人の持ち味も理解し、認め、尊重し合うことを学びながら、社員が主体となって会社の行動指針を作るコンサルティングを行っています。「私たちが決めた、自分事になった行動指針」について、詳しくはこちらをご覧ください。
【組織のコミュニケーションを良くし、人財育成・定着する組織作り】

人財育成

 

中小企業診断士 大山 マリ子