ブログ | ブログ・コラム - パート 17

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カテゴリ:ブログ

年末年始のお知らせ

2019.12.27

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

当社では下記の期間を年末年始の休業とさせていただきます。

 

休業期間:2019年12月28日(土)から2020年1月5日(日)まで

 

新年は2020年1月6日(月)より、平常通り営業させて頂きます。

来年も変わらぬお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

リカバリー経験がワーク・エンゲージメントを高める

2019.12.25

阪本です。12月もまもなく終わり。

今年のクリスマスは「がんばらないクリスマス」ができました。

ケーキもオードブルも会社や会社の近くで調達、家に帰って家族とご飯を食べるだけ!ラクして準備できる環境に感謝です。(オードブルは会社近くのビルで普段お弁当を販売している方の企画での販売、ケーキはご支援先から購入)

平成から令和へ、いろいろとそれぞれの皆さんにとっても変化があった一年を振り返る時期かと思います。今年は、自分事としての「働き方・生き方」についてよりいっそう考えることになりました。身をもって体験していること、そしてこれからも直面していく課題は次々とありそうです。よりよい働き方生き方ができる世の中で幸せに働く場をつくるお手伝いを進めていきます!!

思い返してみてください。20年前、どうでしたでしょうか?男女雇用機会均等法が浸透し、総合職の女性がバリキャリで活躍しだした時代です。バブル崩壊後、生活全体への満足感が低下しだした時代です。その頃の働く環境、どうでしたでしょうか?その頃、インターネットが普及始めていたけど、まだそれほど使いこなせていなかったし、コンテンツはそれほど充実していませんでした。1人1台のパソコンが早いところでは普及し始めた時期、そして携帯のiモードが使われていた時代だったことを思い出します。そして10年前、2007年にiPhonが生まれて本格的に広く普及しだしたのが10年前ぐらいから、クラウドサービスも徐々に増えてきたように思います。

内閣府の仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章が2007年に策定、社会全体で仕事と生活の調和の実現に向けて取り組む契機となり、そして現在の10年以上の間にこうやってIT環境が充実して、働き方の選択肢も広がってきたなと思います。より働きやすい世の中になっているのかと・・・でも、一方で給与や所得が上がっていないことを感じられている人も多いと思います。(これらのテーマについての記事や資料はたくさんあるので、取り留めなくなりそうなのでこのあたりで止めますね)

さて、今年の厚労省から出ている「労働経済白書」では「働きやすさ」と「働きがい」の観点から分析を行ったということです。「リカバリー経験(休み方)」について、年末年始のお休み前に、社内で話してみるのもいいと思います。エネルギーとなるための休み方ができるような状態でしょうか?「働き方改革」は「生き方改革」とも言われますが、「休み方改革」とも言われています。

以下抜粋です・・・

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○白書の主なポイント(抜粋)

・「働きやすさ」の向上が定着率などを改善し、「働きがい」の向上が定着率に加え、労働生産性、仕事に対する自発性、顧客満足度などさまざまなアウトカムの向上につながる可能性がある。

・「働きがい」を高める取り組みとしては、職場の人間関係の円滑化や労働時間の短縮などに加えて、上司からの適切なフィードバックやロールモデルとなる先輩社員の存在を通じて、将来のキャリア展望を明確化することが重要である。

・質の高い「休み方」(リカバリー経験)が疲労やストレスからの回復を促進し、「働きがい」を高める可能性があり、仕事と余暇時間の境目をマネジメントする能力(バウンダリー・マネジメント)を高めていくことが重要である。

このうち、「リカバリー経験(休み方)」については、以下の4点が重要であり、これらができていることが、仕事中の過度なストレスや疲労から回復し、その後、再び就業する際に、働く方のワーク・エンゲイジメントや労働生産性の向上を実現させる可能性が示唆されているとしています。

・心理的距離(例:仕事のことを忘れる)

・リラックス(例:心身の活動量を意図的に低減)

・熟達(例:自己啓発をして新しいことを学ぶ)

・コントロール

▽詳細はこちら

(労働経済白書)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06963.html

特にリカバリー経験についてはこちら

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/roudou/19/dl/19-1-2-3_04.pdf

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これを、書いている私自身ですが、6歳と2歳B型男子の相手に体力消耗、土日や休みの方が体力を消耗→仕事への意欲低下、あるいは仕事は忙しくて家族と過ごす時間が減る罪悪感を感じたり・・その悪循環の状態ではやっぱり生産性が悪くなる体験も無きにしも非ず。

「しごと→家庭充実」「家庭→しごと充実」の循環をつくれることが生産性の向上にもつながりそうですね。さて、上手な休み方へ、会社側も従業員の働き方だけでなく休み方に注意を向けていくこともますます大切になってくると思います。

皆さま良い年始年末をお過ごしくださいね。たくさんのご縁に恵まれていつも感謝しています。来年もよろしくお願いします。

事業継続力強化計画 申請書の作り方 3(2)事業継続力強化に資する対策及び取組

2019.12.15

こんにちは。浦出奈緒子です。

災害時にどのように対応するか、事前に予測し対策を行っておくための「事業継続力強化計画」。

4回目の今回は、

3事業継続力強化の内容(2)事業継続力強化に資する対策及び取組、です。

この欄の具体的内容についてお伝えします。

この欄ではA~Dまで、現在の取り組みと今後の計画について記載します。

 

まず最初のA欄は、ヒト(人員体制の整備)について記載します。

現在の取り組みは、誰がどのように、何を行っているかを記載します。

今後の計画については、人に対して自社でどのようなことを実施すればよいかを検討し記載します。

 

Bについては、モノ(設備、機器、装置)に関する内容です。

製品製造に直接使用する設備だけでなく、情報を管理する設備も対象になります。

情報管理に必要な設備についての記載は、幅広い業種に適用できるので、その一例を書いてみました。

 

AやBについて、例えば下記のような内容で記載できます。

 

A 自然災害等が発生した場合における人員体制の整備 【現在の取り組み】

避難指示や誘導などに対し、社長が担当者である総務部長に指示を行う体制が整っています。従業員への社屋解放などの段取りも整っています。

【今後の計画】

従業員が社屋に避難することに対応すべく、被災時の毛布や食料などのを計画しています。

B 事業継続力強化に資する
設備、機器及び装置の導入
【現在の取り組み】

バックアップを行い情報保護に努めていますが、2階にあり最大想定浸水時には水没により損失する恐れがあります。

【今後の計画】

バックアップシステムを3階に設置することなどを計画しています。

 

C欄はカネ(資金調達手段)についての記載です。

自社の内部留保だけで対応できる場合はそのような記載のみで良いかもしれませんが、

被災額は想定以上の金額になることも少なくありません。

これを機に自社の事業継続に必要な金額を試算し、一定レベルに達していない場合には加入内容を見直してみるもの良いと思います。

 

最後のD欄は情報です。

こちらも現在行っていることと今後の計画を記載しますが、今後何をしたら良いかの記載に迷った場合には、

セキュリティアクション

に取り組んでみませんか。

直近のものづくり補助金の申請ではセキュリティアクションに関する項目がありました。

まだ加点対象にはなっていませんでしたが、

今後はもしかしたら、加点措置に加わるかもしれません。

 

C 事業活動を継続するための
資金の調達手段の確保
【現在の取り組み】

自社の資金の他、保険に加入し一定資金の確保を行っています。

【今後の計画】

事業の発展拡大、事業内容変更などに合わせて保険の見直しを行い、安定的な資金調達を継続します。

D 事業活動を継続するための
重要情報の保護
【現在の取り組み】

専門業者に委託し、最新の保護対策を実施しています。

【今後の計画】

セキュリティアクションの宣言などを行い、情報保護意識を高めていきます。

 

これで

3事業継続力強化の内容

(2)事業継続力強化に資する対策及び取組 は完成です。

 

続きはまた次回。

売上を上げていくために必要なことは??

2019.12.4

岡原です。
売上を上げていくためにはマーケティングが必要!ってよく聞くけど、結局よくわからない・・・、何から手を付けたらいいの?という声もよく聞きます。

マーケティングとは、「売れる仕組み作り」

この言葉もよく聞かれると思いますが、具体的に何をどう考えたらいいのか・・

アクセルコンサルティングが考えるマーケティングは、「独自の事業コンセプト・提供価値を言語化し、お客さまへの伝え方(メディア)と伝える内容(購買促進)を最適化することで、購買を通じて、お客さまに幸せを届ける仕組みづくりである」と定義しています。

売上アップを実現していくためには、マーケティングのプロセスを以下の4ステップに分けて検討していきます。


フェーズⅠ:コンセプトの言語化
①ターゲッティング
②UVPの言語化

フェーズⅡ:伝達手段・メディア
①現在の価値伝達手段と今後メディア選択
②現状のマーケティング数値の把握と計画

フェーズⅢ:購買促進
①フロント、ミドル、バックエンドの設計
②購買促進策

フェーズⅣ:ファン作り
①数値計画
②リピート対策

当社の独自価値を言葉にし、それを見込み客に届け、購買行動を促し、ファンになってもらうためのマーケティングに必要な工程だと考えています。

次回以降、それぞれの内容を詳しくブログにアップしていきたいと考えています。

フードロスと企業経営

2019.11.29

阪本です。

早くも12月。忘年会の季節です。今日は働くお母さんたちで集まる子連れパーティに参加します!!

3010の声がけやっていますか?
(さんまるいちまる運動:最初の30分は食べて最後の10分も食べてしまう時間をつくる声がけをすることです)
ここ数年で、飲食店でのフードロスへの意識がだいぶ定着してきたような気がします。
最近、なかなか忘年会のような宴会に出る機会がなかなか持てませんが、ケータリングのパーティや飲食店の会合の場では食べ残しをしない雰囲気の場が増えて
気持ちよく過ごせるようになってきたことを感じます。
(せっかく楽しい場であっても、解散時にテーブルにたくさん食べ残しがあると罪悪感を感じてしまいあまり気持ちよくないですよね~)

フードロス、特に育休中の活動で、通常だと廃棄される原材料を使った商品を広げるための取組に参加し、その時に食品ロスについて関心が高まり調べてみたことがありました。そして最近、食関連の事業者の方と関わる機会に話題に上ることもあり今回取り上げてみました。
フードロスの発生元は家庭と企業どちらもあります。

当時作成資料より
(ぷちガチ育休MBAのサイトに飛びます)
マテリアルフローコストの解説講義にも触れています。当時の講義レポートはこちら

当時の資料では、日本で出されるのは632万トン、ここに示しているように「家庭ロス」の割合が約半分もあるんです。そして残りの半分が「事業者ロス」です。私たちが普段から意識できるのが「家庭ロス」削減、そして今、一部の企業で積極的に取り組んでいる「事業者ロス」削減、私たちそれぞれが「自分事」として捉えなおし、会社でも家庭でも意識して取り組めれば削減できることです。

現在は、この割合は、家庭ロス291万トン、事業者ロス352万トンとなっており、家庭ロスは少し削減されていますが、事業者ロスについては増えて合計643万トンとなっています。約55%を占める「事業者ロス」の内訳は外食産業が132万トン、小売業が66万トン、そして残りが卸売業で特に外食産業からの発生が多いです。外食産業も積極的にロスを出さない工夫を重ねています。作り直しをしない、本来は廃棄する部分を使った「塚田農場」のメニューも良く事例として取り上げられています。

作りすぎということは、無駄な資源(原材料)そしてそれを生産している人の労働力、また農地の土壌など、環境や労働に無駄があるということ、そして加工する人の時間や労働力も結局は無駄であるということであり、過剰な品質や過剰な顧客への配慮によって無駄が多く発生しているということです。そしてそれを廃棄するのにもエネルギーや人手がいります。これらって本当に無駄なものですよね。業務効率化、生産性向上が言われている中、逆行していることになります。

さて、フードロスと企業経営。CSR的な考え方からではなく、無駄や無理を減らすことはもちろん、そして収益性向上の発想からも考えてみませんか?モノが豊富であることがいいという時代は、品揃えのために、お客様に満足して選んでもらうために、作りすぎが当たり前で、廃棄することより、機会ロスをなくし売上を少しでも多くお客様の満足度は少しでも高くということが重視されていました。

フードロス削減に取り組むことが企業経営にプラスに働くことって考えてみると意外と多いのではと思います。商品の品揃え、仕入の無駄の排除によって原価が削減できたり、賞味期限を延ばすことで無駄な在庫がいらなかったり、捨てていた材料を使ってそれが売上につながるようなメニューをつくったり。私たちの常識だと、パン屋さんは朝早くから働かなければいけないし、その次の日に売れないので廃棄も多いというイメージ、でも、日持ちできるように、次の日も販売できるような材料の商品だけにして、種類を絞り、開店前の早朝勤務をなくてパン屋さんのイメージを大きく変えているベーカリーもあるそうです。
また業務効率化の話題でもよく出てくるIOTの活用、需要予想をより精度を高くすることでロスを出さない仕組みなどもいろいろと調べてみるとありそうです。身近なところだとお天気予測のシステムもあります。

こういった事例、食は仕事でも生活でも欠かせないもので、飲食関係の業種のフードロスに限ったことでなく業務効率化、働き方の見直しにおいても密接につながっているなと思います。それぞれの生活者として家庭のロス削減の意識はもちろん、企業さんとこんな話からも、より良い経営についてお話しできるとと嬉しいです。

関連して・・・昨年の記事ですが京都市のスーパーでやった販売実験、売上増の結果になったそうです。https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20180522-00085508/

営業時間もスーパーの夜10時や12時閉店が増えた記事にもブームにも、営業時間の延長はしておらず、20年以上前から夜は20時閉店のスーパー、業績も順調なようです。閉店前の売切りに店舗の力も入っていてそこが、利益にも働く人のモチベーションアップにもなっているような気がします。フードロス、適正量をつくり適正量を提供するビジネスには、働き方や、従業員のモチベーション、生産性の向上までつながっていきますね。