こんにちは。浦出奈緒子です。
災害時にどのように対応するか、事前に予測し対策を行っておくための「事業継続力強化計画」。
4回目の今回は、
3事業継続力強化の内容(2)事業継続力強化に資する対策及び取組、です。
この欄の具体的内容についてお伝えします。
この欄ではA~Dまで、現在の取り組みと今後の計画について記載します。
まず最初のA欄は、ヒト(人員体制の整備)について記載します。
現在の取り組みは、誰がどのように、何を行っているかを記載します。
今後の計画については、人に対して自社でどのようなことを実施すればよいかを検討し記載します。
Bについては、モノ(設備、機器、装置)に関する内容です。
製品製造に直接使用する設備だけでなく、情報を管理する設備も対象になります。
情報管理に必要な設備についての記載は、幅広い業種に適用できるので、その一例を書いてみました。
AやBについて、例えば下記のような内容で記載できます。
A | 自然災害等が発生した場合における人員体制の整備 | 【現在の取り組み】
避難指示や誘導などに対し、社長が担当者である総務部長に指示を行う体制が整っています。従業員への社屋解放などの段取りも整っています。 【今後の計画】 従業員が社屋に避難することに対応すべく、被災時の毛布や食料などのを計画しています。 |
B | 事業継続力強化に資する 設備、機器及び装置の導入 |
【現在の取り組み】
バックアップを行い情報保護に努めていますが、2階にあり最大想定浸水時には水没により損失する恐れがあります。 【今後の計画】 バックアップシステムを3階に設置することなどを計画しています。 |
C欄はカネ(資金調達手段)についての記載です。
自社の内部留保だけで対応できる場合はそのような記載のみで良いかもしれませんが、
被災額は想定以上の金額になることも少なくありません。
これを機に自社の事業継続に必要な金額を試算し、一定レベルに達していない場合には加入内容を見直してみるもの良いと思います。
最後のD欄は情報です。
こちらも現在行っていることと今後の計画を記載しますが、今後何をしたら良いかの記載に迷った場合には、
に取り組んでみませんか。
直近のものづくり補助金の申請ではセキュリティアクションに関する項目がありました。
まだ加点対象にはなっていませんでしたが、
今後はもしかしたら、加点措置に加わるかもしれません。
C | 事業活動を継続するための 資金の調達手段の確保 |
【現在の取り組み】
自社の資金の他、保険に加入し一定資金の確保を行っています。 【今後の計画】 事業の発展拡大、事業内容変更などに合わせて保険の見直しを行い、安定的な資金調達を継続します。 |
D | 事業活動を継続するための 重要情報の保護 |
【現在の取り組み】
専門業者に委託し、最新の保護対策を実施しています。 【今後の計画】 セキュリティアクションの宣言などを行い、情報保護意識を高めていきます。 |
これで
3事業継続力強化の内容
(2)事業継続力強化に資する対策及び取組 は完成です。
続きはまた次回。