こんにちは。認め合えるしなやかなチームづくりを実践している阪本です。
最近、生産性向上や新しい働き方についての研修の機会が続き、組織面のご支援をする中で、働く場の大切さを改めて感じています。女性やシニアをはじめ、多様なメンバーを受け入れることが求められる今、組織づくりにおいて大切なことは何かを考えるきっかけとなりました。
先日の日経MJ(10月21日)では、丸亀製麺が進める『幸福経営』について取り上げられていました。同社では、働く人の幸せを経営の原点に据え、『感動スコア』を図るアプリや現場との対話を通じて、業務改善ではなく『幸福度改善』を目指した取り組みを行っています。
こちらのリンク先に、㈱トリドールの粟田社長の著書の前書きが掲載されています。
https://www.advertimes.com/20240913/article473855/
今回のブログでは幸福経営とチームづくりについて考えてみようという趣旨で書いてみました。
幸せの4つの因子を意識する
以前にも触れた、前野隆司先生の『幸福学』で提唱される『4つの因子』をご存知でしょうか?『ありがとう』『ありのまま』『なんとかなる』『やってみよう』、この4つの言葉が、職場やチームで幸福度を高めるカギとなります。「ありありなんや」で覚えています。
「ありがとう」という言葉は他者とのつながりが生まれます。感謝の気持ちが表れ、相手を認める心があるはずです。言われた側は自分がここにいる価値、「自己有用感」を感じることができます。「ありのまま」というのは、自分らしくいることを肯定されているという感じを受けます。「なんとかなる」っていう言葉を出すだけで、気持ちが楽観的になり前向きな姿勢で取り組める状態になっていきます。そして「やってみよう」これって、主体的を促す言葉ですよね。そんな言葉が日常的にあふれていると、お互いの信頼関係が自然と構築されてくるし、関係性の質も高まっていくはずです。それがチームワークあふれる職場につながるのではないでしょうか。
僭越ながら・・幸せ創造企業という言葉。私自身、ここに支えられています。
幸福度とチームワークの関係性
チームワークがあるから幸福度が高まるのか、幸福度を高めているからチームワークが生まれるのか・・・どっちもありそうですね。経営側が取り組むことは、場づくりや仕掛けづくり、その根底に「人が幸せに働く」ことを中心に据えた取り組みがあることが、結果として業績の向上や生産性向上につながっています。補助金の活用や業務改善以上に、「幸福経営」が組織全体を活性化させている事例をあげてみますね。
【チームワークを作るための施策が幸福度を高めた例】
・経営層で話し合い、「ありがとうカード」制度を導入。
・スタッフ同士の感謝を可視化し、共有の場を設けることで連帯感が向上。
→離職率が15%改善し、職場の雰囲気が大幅に良化。
【個々の幸福度を高める施策がチームワークを向上させた例】
・1か月の連続休暇や自由な働き方を導入。
・チーム内で「自分らしさ」やキャリアについて語り合う機会を提供。
→情報の共有と助け合いの文化が育ち、お互いへの関心が高まり効率が向上。
幸福経営とチームづくりは一方通行ではなく、互いに影響し合う循環の関係にあります。この循環を意識し、日々の職場改善を積み重ねることで、より幸せで強いチームを作ることが可能です。私たちも、こうした好循環を生む職場づくりをサポートしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
経営者だからこそできる場づくり
「今のメンバーで最高のチームを作る」―経営者として真剣に考えていると思います。自分たちの今のチームで何ができるか、それを探求してみませんか。「今のメンバーでは難しいんです」「リーダー層が育っていないんです」「いい人を採用しないと・・」 そう思うかもしれません。今いるメンバーを強制して直接的には変えれませんので、周りの環境、職場を整えていきましょう。その環境、職場づくりの手段として、当社の研修を使っていただければ思います。
①持ち味発見ワークショップ
社内でやっていただく「持ち味発見ワークショップ」を開催できます。持ち味カードをつかって、お互いの個性や強みを深く理解し、チームとしてどう活かせるかを探ります。画像をクリックして詳細をご覧ください。
②承認力向上研修
中小企業診断士 阪本 純子