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「個」の時代、個人orチーム、どっちが面白い?効率的?

2020.10.14

阪本です。天高く、妻肥ゆる秋なんて、どこかで聞いたことがある嫌味を夫から言われる恒例の秋がやってまいりました。

そして秋と言えば・・・なんですが、コロナ禍でガラッと変わってしまった生活スタイル。移ろいやすいのは、おんな心や秋の空だけではないっていう。

どうでもいい前置きですいません。そう、価値観の変化というより、より明確になってきた、言語化され、より言いやすくなってしまった、気づいてしまった感がある意味が、各々の個人としてあるのではないでしょうか。いい意味で「個」が立ってきたというか、「個」の見直し、自分の大切にしたいこと、振り返ること、内省のきっかけになっていると思います。

引き続き、オンラインでの企画は続いています。ただし、感染症対策を徹底したうえでの、対面・オフラインの場もある意味盛り上がってきました。人は関係性が必要な生き物なんだなーと改めて気づかされますよね。自分のことは、人との関係性で認識する、自分らしさは人との関係性から気づかされるものではないでしょうか?

組織やチームで働くこと、そして一緒に考えていく過程がないと楽しくないし成果はあがらないと思っています。それが、会社が組織である意味だと。自分だけでは気づけないアイデアに気づかされることってうれしいですよね。でも、そこでもやっぱり「個」の力をもっとつけていかないとと焦ることもあります。個人でしっかり考える、組織でしっかり話し合うという繰り返しが必要だと思っています。組織のご支援やセミナーを実施する機会も復活してきました。そんな場では、参加者同士が話せる場づくりを大切にしています。特に、企業内の研修であれば、絶対に必要なことだと思っています。お勉強や知識のインプットだけでは、せっかくの集まる意味もありません。でも、個々がしっかり考える時間も必要です。そしてチームだからこそ生み出されることはとっても素敵なことだと思っています。

ちょっと前に、知った事例で、次のようなことがありました。時間配分やチームでのプロジェクト、話し合いの方法に活用できると思いますので、こちらで紹介します。

チームで進める仕事の実験をやったそうです。目標は、60分で与えられたブロックを使ってできるだけ創造的なすごい作品を作ること。

メンバーをA、B、C、Dの8人ずつのチームに分け、

Aチームは、60分間、全員でブレスト(アイデア出しの話し合い)を重ねながら作品を作っていく。

Bチームは20分間だけ個人で考えて、残りの40分間をみんなで話し合って作り上げていく。

Cチームは、40分間、個人で静かに考える時間をとり、最後の20分間でみんなの意見を出し合い急いで作り上げる。

Dチームは、最初の20分間個人で考え、そのあとで、短時間で今考えたものをメンバー内でそれぞれ発表して共有、そして再度20分間、これまでに出ていなかった組み合わせ方を考える時間を取る、そして最後の20分間で急いで作り上げる。

 

 

さて、どこが一番いいものをつくれるのか?

 

なんとなくわかりますよね

一番ワイワイやっていたのはAチームでたくさんのアイデアが出ていたようです。

Dは途中で共有する時間はありますが、CとDは静かな時間が長いです。

ただし、成果物の作品をみんなで見て投票し合ったところ、ダントツの一番はDチームの作品。一番創造的という評価になったそうです。何度か繰り返した実験でも、ダントツで最下位だったのは、Aとのことでした。これって、よく話し合いでやる「ブレスト」の会議がうまくいかないといってしまう理由と同じですよね。

チームだからこそ出来る1+1が2でない成果。個人で考える時間をしっかりとることが、話し合いの質を高め、チームの成果につながる、そして、ずっと個人の状態ではなく、途中の段階でいったん話す時間をつくって、発散そしてさらに個人で考える時間を取る。話し合いの設計でも、仕事の進め方でも、「個」の時間をしっかりとること「チーム・組織」の時間の質を高めて、よりいいものを生み出せることにつながる考え方だと。「個」が重視しながらも、チームにこだわりたいですね。

中小企業診断士 阪本純子

人財育成