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小さな会社の経営にこそ「人間の格」が問われる
〜三つの人格の力と「不完全性」の気づき〜
はじめに:経営に“人間力”がにじみ出る瞬間
経営の現場では、いつも「これが正しいのか?」という迷いと、「決めなければならない」という責任が経営者にはついてまわります。私もこれまで多くの小規模事業者の方々と関わる中で、最終的に会社を支えているのは“その人自身の力”だと強く感じてきました。
経営とは「人」が動かし、「人」が結果を出す営みです。今回のブログは、芳村思風さんの本『人間の格』を読んで、経営において一番の資本は「人間性」であると改めて思い、記事にすることにしました。
経営者に必要な三つの力「知性・感性・意志」
この本の中で語られていた「人格」という考え方は、私たちのような小さな会社の経営者こそ大事にしたい視点です。
知性:考える力
数字や仕組みを理解し、売上や利益の見通しを立てる力です。
事業計画や資金繰りも、知性がベースになります。
感性:感じ取る力
社員の様子やお客様の声、社内の空気を読み取る力。
誰かの不満やサインに気づける感性が、組織の安心感につながります。
意志:決めてやり抜く力
どんなに良いアイデアがあっても、最後に決めて、実行に移すのは「意志」です。
経営は、やるかやらないかの世界でもあり、決めて行動しなければ、何も生み出すことができません。
この三つがバランスよく備わっていると、会社全体に信頼感と推進力が生まれるように思います。
逆に、どれか一つに偏っていると、社員とのズレや判断の迷いにつながることもあります。
自分の「不完全さ」に気づき、謙虚さを取り戻すということ
『人間の格』の中で、特に心に残ったのが「不完全性の自覚からくる謙虚さ」でした。
私たち経営者は、知らず知らずのうちに「強くあらねば」「迷いを見せてはならない」と、気を張ってしまうことが多いのではないでしょうか。
ですが、実際のところ人間は誰しも不完全で、芳村先生も人間だけがこの「不完全さの自覚からくる謙虚さ」を持つことができると言っています。
自分は不完全な存在である、それを素直に認めることができたとき、初めて“謙虚さ”がにじみ出てくるのだと感じました。
不完全である自分を認めることで、他者の意見に素直に耳を傾けられるようになります。そこから生まれる謙虚さが、社員やお客様との信頼関係をつくり、会社の経営改善や成長への取り組みが進むのではないかと思います。
謙虚さとは、弱さではなく“成長を止めない構え”なのです。
会社の未来は、経営者の「人間の格」に宿る
売上や利益はもちろん大事です。でも、社員が安心して働けるか、お客様が信頼してくださるかどうかは、経営者自身の姿勢や人柄によるところが大きいのです。
私自身も改めて「不完全さの自覚からくる謙虚さ」を意識し、日々過ごしていきたいと思いました。
もし、興味を持っていただけたら、まずは一度、『人間の格』を読んでみてください。
中小企業診断士
岡原慶高


