ブログ・コラム - パート 7

中小企業の経営力と業績向上を加速する アクセルコンサルティング株式会社 近畿経済産業局認定 経営革新等支援機関

〒600-8095 京都市下京区東洞院通綾小路下ル扇酒屋町289番地デ・リードビル6F

友だち追加

補助金に関するお問い合わせは、
現在お受付を休止させていただいております。

無料メールマガジン

「ゼロから」収益向上を加速する!無料メールマガジン・アクセルニュース!小さな会社の経営者のための最新情報をお届けします。

全国高校サッカーの指導から見える組織活性化

2023.1.11

はじめまして、昨年12月からアクセルコンサルティングに入社しました平田です。コンサルティング業界は未経験で、新米コンサルタントとして入社しました。現在は上司や先輩に同行して現場でコンサルタント業務を学んだり、アシスタント業務を行っています。

前職は税理士事務所に勤務していました。そこでは、決算業務や申告書作成など税務について学んできました。しかし、税務の範囲だけでは本当に中小企業を助けることができず、経営面から助けたいと思いが強くなりました。

そこで、経営に関する国家資格である中小企業診断士の勉強を開始しました。1月12日には中小企業診断士試験の合格発表があり、そこに合格できれば、正式に中小企業診断士として活動していく予定です。

これからは数字に強いコンサルタントを目指して、かつ親身になって中小企業を助けられる経営コンサルタントを目指す予定です。日々精進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

話は変わって皆さんは先日行われた高校サッカーの決勝をご覧になっていたでしょうか。京都府民の皆さんであればご存じのサッカー強豪校・東山高校が惜しくも準優勝に終わった試合です。私はその試合で優勝した岡山学芸館高校に注目しました。

優勝した岡山学芸館高校は卒業後、プロへ進む選手がおらず、「まさかこのチームが優勝するとは」というようなチームでした。

岡山学芸館高校の高原監督は就任15年目の若手の監督で、就任当初は、きちんとしたサッカーの設備はなく、選手の士気も低いチームだったとのことです。

そこからどのようにして全国制覇まで選手やチームのレベルを上げることができたのでしょうか。私がいろいろな記事を見て以下の2点が全国制覇の要因ではないか

と感じました。

①サッカー環境の整備

 チーム強化と並行して、サッカー部専用の人工芝グラウンドとその隣に立派な選手寮を建設しました。これにより選手はサッカーに専念することができ、モチベーションを高められたとのことです。

②監督のサッカーに対する熱い思い

 まずはあいさつの指導から始め、時には体当たり指導も辞さなかったとのこと。さらに遠征時には監督自身がマイクロバスを運転するほどの熱い思いで選手たちを指導しました。その結果、全国大会にコンスタントに出場できるほどチームレベルは向上しました。その監督の熱い思いに共感した学生が集結することでさらにレベルが向上するという好循環を生み出せたとのことです。

これら2つの要素は、会社での組織活性化や従業員の士気を高めるためには必要な要素であると感じました。

①働きやすい環境の整備:ライフワークバランスや福利厚生の充実

 これにより従業員は心身ともに疲れにくく、健康で働けるようになります。従業員のモチベーションを高められ、組織を活性化することができます。

②経営理念の共有と共感:従業員と経営理念の共有、経営理念と仕事の結びつきを考える研修を実施して共感を促すこと

 従業員は責任感を持って仕事できるようになるため、士気を高められます。また、組織全体で向上心が生まれ、組織を活性化することができます。

これらを意識することで従業員の士気が高まり、組織が活性化され、業績が向上するかもしれません。2023年はぜひこれらを意識してみて、実行してみてください。

 

経営コンサルタント 平田紘基

理想のリーダーは「みんなで頑張る!」~森保ジャパンの組織力~

2022.12.27

今年のクリスマスは、ご支援させていただいているパティスリーに当社メンバーそれぞれ好きなケーキを選んで注文しました。可愛らしくて芸術的な美しいケーキにメンバー一同感嘆。美味しくいただきました。
そんなクリスマスも終わり、今年も残りあと数日です。

2022年、今年の漢字は「戦」でした。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、円安・物価高など生活の中での戦い、北京オリンピックの熱戦も今年でしたね。そして、つい先日まで開催されていたサッカーワールドカップでの日本代表の素晴らしい活躍。まだ暗い夜明け前の早朝4時の試合開始時、ベランダのカーテンを開けて外を見ると、近隣のマンションの窓にいくつも明かりがついていて、なんだか日本中みんなで応援しているような一体感を感じてしまいました。

日本代表を率いたのは森保一監督。そのリーダーシップが注目を浴びました。
森保監督はインタビューで、「自分はカリスマではない、トップダウンではなく、みんなで頑張ろうという雰囲気作りに努めた」とコメントしています。
では、具体的にどのように努められたのでしょうか?
森保監督は、メンバーの話や意見に耳を傾け、メンバーを支援する形でコミュニケーションを取りながら、ともに協力することで目標を達成していく組織運営をされていました。これが「サーバントリーダーシップ」といわれているもので、従来の支配型リーダーシップとは対照的なリーダーシップのあり方です。

「サーバントリーダーシップ」
リーダーは部下を管理・統制するのではなく、部下を支援・サポートして、部下の自主性、持てる力を引き出し成果を導くリーダーシップ
(servant=召使い、使用人、奉仕者)

今回の日本代表チームを見ていると、森保監督のサーバントリーダーシップは長友選手、吉田選手、川島選手などチームのベテラン選手達にも伝播していた様子が伝わってきました。長友選手は「ブラボー」を連発しながら若手を認め、PKに名乗り出た選手に賛辞を送り、川島選手は権田選手のファインセーブを誰よりも称えていました。そのおかげで若手がベテランに臆することなく自然体でいることができ、チーム全体の心理的安全性(*)が高まったことも結果に結びついた要因ではないでしょうか。
心理的安全性が高いと、個人が主体的に動けるようになり、組織全体のパフォーマンスも向上します。
*心理的安全性=「率直に何でも言い合える」「非難されない」状態。

日本代表の活躍、森保監督のリーダーシップのあり方で、ますます注目されているサーバントリーダーシップ。ビジネス環境が激しく変化し、不確実性が高まっている今の時代に求められる新たなリーダー像といえるでしょう。

中小企業診断士 大山 マリ子


今年もたくさんの皆様のご支援をさせていただくことができました。ありがとうございました。来年もさらにお役に立てるようメンバー一同努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
年末年始は下記期間を休業させていただきます。
■2022年12月29日(木)~2023年1月4日(水)

皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

非対面型法人営業「ゼロからセールス」【まとめ】

2022.12.15

これまで非対面型法人営業「ゼロからセールス」として連載してきました。

今回はそのまとめとして、これまでお伝えしてきたことを振り返っていきたいと思います。

 

非対面型法人営業「ゼロからセールス」①

これまでの営業活動の常識が通用しない世の中です。

時代に適した新しい営業のカタチを作っていく必要性をお話しました。

キーワードは、「営業のデジタル化」と「営業のパラダイムシフト」です。

 

非対面型法人営業「ゼロからセールス」②

ビジネスツールの変化についてお話しました。

ビジネスツールは変化し続けており、10年後には今はないツールが主流になっている可能性が高い言えます。

このような変化に対応して、ビジネスや営業活動も変化させていくことが、私たちには求められます。

 

非対面型法人営業「ゼロからセールス」③

営業活動の変化について解説しました。

今は営業担当者の活動量が成果に繋がりにくい時代です。

そしてコロナによって非接触・非対面が求められるようになり、特に新規の訪問営業が厳しくなりました。

ITやデジタルツールを活用した企業活動が普及していますが、単にツールを活用すればよいということではなく、営業に対する考え方や組織体制も変更していく必要があります。

 

非対面型法人営業「ゼロからセールス」④

営業担当者の役割の変化について解説しました。

人口増加時代は良いモノを作れば売れた時代から、人口減少時代は頑張っても成果が出にくい時代に変わってきました。

それに伴って、営業担当者に期待される役割が変化しており、営業担当者は顧客のお役に立つことが何よりも重要です。

 

非対面型法人営業「ゼロからセールス」⑤

営業活動の転換点について解説しました。

非対面法人営業では、これまでの常識だった見込み客の集客と育成活動が大きく変化します。

「顧客を探す」から「見込み客を育てる」という考えにシフトし、見込み客の育成も含めた営業プロセスを設計し直すということが求められます。

 

非対面型法人営業「ゼロからセールス」⑥

非対面型の営業・集客活動に移行する際のポイントについてお話しました。

非対面型の営業・集客活動に移行するには、顧客情報を全社で共有することが求められます。しかし、問題は顧客に関する情報は営業担当者の頭の中だけに入っていることが多く、まずは顧客情報を会社の財産ことが大事だと説明しました。

 

これまでの営業・集客活動を見直したいと考えておられる事業者は、是非各コラムをご覧いただけますと幸いです。

 

当社では京都府及び近畿圏内の事業者様からのご相談をお受けしております。

 

ご支援を希望される方は、お気軽にお問い合わせページよりご連絡頂ければ幸いです。

 

中小企業診断士 石井 規雄

2030年待ったなし!SDGsとSX

2022.11.8

阪本です。

先日鉄道好きの息子が、子ども向けリーフレット「ちきゅうにやさしいでんしゃでいこう」のJR西日本が出しているパンフレットを持ち歩いていました。電車のごみ箱に捨てたごみはちゃんと分別されて生まれ変わっていること、電車のかけたブレーキのエネルギーが別の電車が走るエネルギーになるっていう「助け合い」で走っていること、少しのエネルギーで遠くまで行けることなどが紹介されています。今のご時世、消費することに罪悪感を覚えてしまうことも多いのですが、息子は単なる電車好きですが、そんな冊子を見ることで自己肯定感?自己効力感が高まって電車に益々乗りたがっています・・・。JRさすが!って思います。

ファストファッションやペットボトル、使い捨てプラなどを消費することになんとなく恥ずかしさを感じる時代、お買い物で社会課題を生み出しているような罪悪感があると商品は売れなくなってしまいます。社会課題を生んでいると感じると人々のモチベーションは上がらず、働く意欲や消費意欲は削がれ、経済は回らなくなってしまいます。

そんな時代だからこそ、企業は事業活動を通して、社会課題を生まないと信じることができる事業、幸せを感じたり与えたりする事業活動の将来を考え、それを発信することが必要です。その過程で社会と経済の在り方を探っていくことになります。そのためには、SDGsの実践がヒントとなるんじゃないでしょうか。

という前置きは長くなってしまいましたが、引き続きSDGsと企業経営に関することを書いていきます。

さて、前回までSDGsに関して、以下の二つのブログ記事を書いていましたので、お読みになっていない方は、以下も合わせてご覧くださいね。

2030年待ったなし!SDGsから持続可能な組織へ 導入編

https://accelc.co.jp/blog/sdgs_kiso/

2030年待ったなし!SDGsから持続可能な組織へ 実践編

https://accelc.co.jp/blog/sdgs-jissen/

サステナビリティという言葉は自然や環境の文脈ではもちろん、経営の文脈でも常に使われています。事業活動が持続可能であるためには、世の中全体のことを長期的な視点で考えて、環境・社会・経済に与える影響を考慮することが重要視されています。社会全体の中で企業の役割をどうとらえて取り組んでいくかということを具体的に考えて企業の経営戦略の中に入れていく必要があります。

DX・SXとSDGsの関係性

SDGsの認知度はかなり高まり、具体的な施策に落とし込み取り組みを加速すべきフェーズに入ってきています。昨年末に「SDGsアクションプラン2022」が発表されていますがそれらを推進するためのがDX(デジタルトランスフォーメーション)そしてSX(サスティナビリティ・トランスフォーメーション)です。

企業のSDGs達成の中で欠かせないのは、働き方・生き方改革やリスキリングにも通ずる8番目の「働きがいも経済成長も」。そこを達成するためには、生産性向上や人手不足の解消が必要であり、そこにはDXそして長期的なSXが切り離せません。DXもSXもXの部分、単なるデジタル化や持続可能性だけでなく進化のためにはトランスフォーメーションが重要となってきます。

そしてマーケティングにおいては、消費することに罪悪感を持つようなマーケティングではなく、「商品を売る」のではなく商品を通して「社会課題を解決する」できる視点を持っていること、企業がお客様や社会の課題を解決するためにその商品・事業が必要というマーケティングが社内外に必要になってきます。SDGsの視点をもって、社内外(顧客だけでなく従業員、お取引先などすべてのステークホルダー)との関係性をつくるために、SNSの仕組みやDXが活用されていくと、SXが達成されていくというイメージが持てると思います。

(参考)昨年9月に企業様でやった管理職研修資料より抜粋 (大企業だけの話じゃないですよ~経営に関わる管理職の皆さんと一緒に学んでいきましょう!)

中小企業診断士 阪本純子

DXについては、10月6日のブログもご参照ください

中小企業のDXに欠かせないリスキリングとは

(参考)経済産業省のデジタルガバナンス・コード2.0 改定2022年9月に改訂のガイドライン

https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc2.pdf

こんなことを考えていた時に気になっていた名和先生のお話しが面白かったので2021年の記事ですが、ご関心のある方は是非ご覧くださいね。

https://jp.ext.hp.com/techdevice/business/coreprint20_01/

 

 

非対面型法人営業「ゼロからセールス」⑥

2022.10.21

「非対面型法人営業ゼロからセールス」の連載6回目です。

 

前回は「見込み客の育成も含めた営業プロセスを設計」について解説しました。

非対面型法人営業「ゼロからセールス」

 

今回は、非対面型の営業・集客活動に移行する際のポイントを説明します。

従来の対面型の営業・集客活動では、営業担当者個人の活動に依存する傾向が強かったのではないでしょうか。いつどこに訪問するのか、どのような提案をするのかは営業担当者個人が主に行ってきました。

 

しかし、非対面型の営業・集客活動では、会社で統一した活動が求められます。例えば、会社でメールマガジンを配信することになった場合、メールアドレスの共有化が必要です。インターネット広告やホームページでの集客に取り組む場合、見込客の管理・共有ためのデータベースが必要です。

 

このように、非対面型の営業・集客活動に移行するには、顧客情報を全社で共有することが求められます。しかし、問題は顧客に関する情報は営業担当者の頭の中だけに入っていることが多いということです。

まずは、日々の営業活動や問い合わせ内容、見込み客が興味を持っている情報などをまとめた顧客台帳を作り、顧客情報を会社の財産にしていきます。

 

非対面営業で重要なITツールはあくまで手段です。

まずは見込み客情報の一元管理とその活用から取り組んでみましょう。

 

中小企業診断士 石井 規雄