ブログ・コラム- パート 2

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ビジネスモデル再構築と組織開発 その③

2021.7.2

阪本です。先日、令和3年6月18日、「経済財政運営と改革の基本方針2021 日本の未来を拓く4つの原動力~グリーン、デジタル、活力ある地方創り、少子化対策~」(骨太方針2021)が経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定されました。

https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2021/2021_basicpolicies_ja.pdf

概要と上記資料を読んでいると、次の時代を感じ、ワクワクしてきましたので、その中の一部をご紹介します。

「多様で柔軟な働き方が進むとともに、いつでも学び直しが可能となる中で、女性や若者、中高年を始め、多様な人材がそれぞれの能力を発揮し、エンゲージメントを高めながら活躍するとともに、こうした人材が地方移住や二地域居住を通じて地方でも活躍し、その活力が維持・発展する社会を実現する。」「正規・非正規という働き方の区分をなくし、誰もがいつでも何度でも学び直しと新たな挑戦ができるようにすることにより、社会全体で雇用の安定化を図る。」とあります。

また、働き方改革フェーズⅡとして「メンバーシップ型からジョブ型の雇用形態への転換、より効率的で成果が的確に評価されるような働き方への改革。ジョブ 型の雇用形態とは、職務や勤務場所、勤務時間が限定された働き方等を選択できる雇用形態。」の他、兼業・副業の普及・促進のためのガイドラインの周知、選択的週休3日制度、地方兼業などについて取り上げられています。

これらの動きからもみて、ひとりひとりの働く人(=生活する人)の新分野展開、業態転換に対応する能力が必要となってきました。企業に対しては、業態変換や新分野展開が対象となる「事業再構築補助金」のように、国からの事業見直しへの後押しもあり、従来の事業から大きく業態や業種を超えてビジネスモデルを再構築する企業が増えています。

私自身も、今の業務から新分野展開?業態転換?何ができるの?っていわれるとその瞬間は不安になってしまうかもですが、ちょっと立ち止まって未来に目を向けると「年齢や勤続によらず多様な選択肢から自らの能力やライフスタイルに応じて働き方を選択すること」を前向きにできる世の中は、新たなことにもチャレンジできる機会や選択肢を得ることなので素敵だと思います。

先日の新聞記事で、江戸時代創業という老舗企業の紙卸会社の40代の営業課長代理の方が、会社の新規事業として始めた高級食パンの店舗に異動して活躍していることが取り上げられていました。これまで全く未経験のパン製造をやるようなって活躍できている要因は、会社側との丁寧なすり合わせが都度できていること、分野は違っても、営業スキル、これまでの経験を活かしてまた成長できるということが実感できていることで、事業推進の原動力になっているように読み取れました。

もちろん失敗もありますし、不適合に見えることもあるでしょう。でもこれは捉え方次第。企業の存続のためには、担い手となるひとりひとりのアップデートの機会をつくることが、会社にも必要とされ、働く人が定着し成長する組織となっていくことを感じています。

自社の再構築と組織づくり、働き方についての方向性、未来のあり方について、是非可能性の広がりをお話しできるとうれしいです。

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築④

2021.6.14

ビジネスモデル再構築の連載4回目です。

前回は、「コロナがもたらした変化をきっかけに多くのビジネスが生まれ、今はまさに変革のチャンスだ」というお話をしました。

アフターコロナを見据えたビジネスモデル再構築③

 

今の事業を見つめ直し、事業再構築をする最適の時期です。
今回からは、具体的なビジネスモデル再構築の方法についてご説明していきたいと思います。

事業・ビジネスを簡潔に説明すると「誰に・何を・どのように」で言い表すことができます。

 

誰に(顧客)・・・どのようなニーズを持ったターゲット顧客に対して

何を(商品サービス)・・・どのような価値のある製品・サービスを

どのように(提供方法)・・・どのような強みを使って、どのように提供するか

これらをまとめて事業ドメイン(事業活動を行う領域)と言います。

 

顧客のお困りごとを解決してお役に立つのが事業活動の本質だとすると、企業戦略においても「顧客、商品サービス、提供方法」の3つ切り口で事業転換を考える必要があるということです。

 

・店舗販売が難しいので、オンライン販売を強化しよう。

・訪問営業からウェブ会議ツール(zoom)を使ったデジタル営業にシフトしよう。

 

これらは営業活動の手段の変化に過ぎません。

まず重要なのは、顧客のお困りごとの変化を的確に捉え、事業ドメインを見直していくことなのです。

 

そこで次に考えていくことは「顧客は誰か?」という問いです。
そして、自社の商品・サービスが「お客様から選ばれているのはなぜでしょうか?」

 

事業転換を考えていく前に、まずはこれまで自社が提供してきた顧客提供価値は何なのかを、改めて問い直すことが大事になってきます。
この顧客提供価値を考える上で、上の2つの問いが効果的です。

ぜひ、自社の社内でスタッフの皆さんと一緒に考えてみてください。

Z世代の価値観をつかむ ~SNSネイティブに向けたマーケティング~

2021.6.4

はじめまして。大山です。
アクセルコンサルティングの新メンバーとしてブログデビューとなりました。
どうぞよろしくお願いします。

さて、私が利用している通勤電車には朝、多くの高校生が乗り合わせています。テストに備えて英単語や歴史の暗記をしていたり、宿題の答え合わせをしていたりというのはよく見る光景ですが、私の高校時代と決定的に違う点。それは、手にしているのが本やノートではなく、タブレットであることです。画面上のテキストが色でマークされた箇所を指でタップしながらチェックしたり、お互いの画面を見せ合ったり、目にもとまらぬ華麗な指さばき?にはいつも感心させられます。

生まれた時にはすでにインターネットやデジタル機器が身近にあり、日常生活の中でデジタルを活用することが当たり前の彼らの世代は「Z世代」といわれています。
年代の区切りには諸説あるのですが、おおよそ1996年~2015年の間に生まれ、今年6歳~25歳になる世代。世界全体では人口の4分の1を占め、日本では令和の幕開けと同時に社会に出た人を含む、これからの時代を切り開く世代です。

1つ前の世代(=「ミレニアル世代(*)」)もインターネット環境の整備が飛躍的に進んだ時代に育ち、情報リテラシーに優れたデジタルネイティブではありますが、Z世代の特徴的な相違点は、①学生時代にすでにスマートフォンが世の中に浸透し、ガラケーを使ったことがない「スマホネイティブ」であること、②スマートフォンとともに世の中に広がっていったSNSを使いこなす「SNSネイティブ」「ソーシャルネイティブ」であることです。

Z世代は、膨大な情報やコミュニティを選択できる環境におかれていることから、多様性を認め、ジェンダーや社会問題に対しても興味関心が強く、個性を尊重する価値観をもつ傾向にあるといわれています。SNS上での炎上やいじめを目の当たりにしてきたため、プライバシーには慎重である一方、口コミなどのフィードバックは積極的に行います。また、不況の時期に育ち、リーマンショックや社会不安の経験が影響して、消費に対しては保守的、実用主義であることが特徴です。したがって、ブランドのネームバリューよりも実際の質やサービスのコンセプトに共感できるか、それに見合った費用なのか、と多面的に本質を求める側面があります。昨今、必要な費用で活用できるサブスクリプションサービスの利用が増えてきているのは、こうしたZ世代の価値観に響いたからと言えるかもしれません。

Z世代は、10年後にはマーケットの中心となり消費を支える中核層です。また、コロナ感染症拡大の影響により、これまで以上にデジタル上での販促活動が重要視される中では、デジタルネイティブかつソーシャルネイティブであるZ世代の消費傾向や価値観を掴むことが必要です。

一般的な検索エンジンが主として過去の情報を取り扱う傾向にあるのに対し、今この瞬間の情報や速報についてはSNSの方が得意なので、Z世代の約半数はあまりググらない(検索エンジンを使わない)傾向にあるそうです。そのかわりSNSで興味深いものを見つけると、アカウントやハッシュタグを活用して検索をし、お目当てのお店や商品に到達しているとも言われています。したがって、SNS内のトレンドに目をむけることがマーケティングの上ではとても大切だと言えるでしょう。

また、SNSネイティブであるZ世代は、CMや雑誌で取り上げられている商品よりも自分がフォローしているインフルエンサーに強く影響される傾向があり、自分が「価値がある」と判断した商品に対しては支出を惜しみません。したがって、トレンドセッター(トレンドを発信する人)による効果的な発信を行うインフルエンサーマーケティングの活用は今後ますます重要になるでしょう。

日々大量の情報に接しているZ世代は、1つのコンテンツに費やす時間が短い傾向にあり、インスタグラムのストーリー機能やTikTokといった、より短時間で見られる動画や画像など、ビジュアルを使った情報交換を行います。そのため、良し悪しの判断も速い傾向にあり、興味のないものはすぐに拒否し、画面をスライドして次のコンテンツに移ります。様々なプラットフォームを行き来しながら、直観的に良いと思ったものは抵抗なくシェアします。情報の発信者からすると、いかに彼らの集中力を惹きつけるかということがポイントになり、一つの方法として、動画をはじめとしたビジュアル的な面に重きを置いた訴求が有効となるでしょう。

人は幼少期や青年期に受けた影響により、その後の消費傾向や価値観が決まっていきます。したがって、消費者の過ごした時代や各世代の特徴を知ることが、効率的なマーケティング施策を立てる上で重要となります。自社製品やサービスをいかに効果的に訴求していくか戦略を立てる際、ぜひ念頭に置いていただきたいと思います。

*「ミレニアル世代」:おおよそ1980年~1995年の間に生まれ、今年26歳~41歳

創業者・後継者のための経営講座~ビジネスアイデア編②~

2021.5.27

岡原です。

対象を創業者と後継者としていますが、「これから新しいことを始める経営者にお役に立つ情報を提供する」というコンセプトで書いています。

今回は、ビジネスアイデアをどのようにして考えていくのかのパート2です。

ビジネスアイデアを考えたり、広げていくために4つの視点があるのですが、前回、「好きな事、得意な事から創業分野を決める」「市場を見渡して考える」の2つを紹介しました。

今回は残りの2つのうち、1つをご紹介します。

それは、「組み合わせで考える」です。

ひとつのアイデアは、定義上はひとつですが、複数の既存アイデアの組み合わせであることがほとんどだと言われています。

要するに起業、創業のビジネスアイデアを考える時、当然今までからある同業他社と同じ工夫も競争力も、違いもないビジネスで起業・創業する方はいないと思います。

自分たちの特徴、工夫は何かを考えて、少しでも市場に支持されるようなビジネスで起業・創業したいと考えているはずです。

そのような時には、是非「組み合わせ」で考えてみましょう。

『アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない』 (ジェームズ・W・ヤング)

何か新しいビジネスを考えていく時、ゼロからクリエイティブに考えていくこともできると思いますが、それよりも既存の複数のアイデアを組み合わせることで、新しいものを生み出していこうという考え方です。

上の例でも、iphoneやフリクションボールペンも既存のアイデアの組み合わせで、市場にない新しいものが生み出された典型です。

その他にも・・・

コインランドリー × 美容室

伝統工芸 × 0歳~6歳児

日本画顔料 × アクセサリー

などなど、私たちの身の回りの新しい、面白い商品・サービスにも、組み合わせて開発されたものが、溢れています。

皆さんも提供しようとしている商品・サービスと何かを組み合わせて、ちょっと他とは違う、工夫された、商品・サービスでの創業や新規事業を考えてみましょう。

中小企業診断士 岡原 慶高

 

好評いただいております「コロナ時代の小規模企業対応ガイド」(2021年2月5日版)を更新版です。

今のうちにダウンロードしておいてください。

コロナ時代の小規模企業対応ガイドダウンロードはこちら

ビジネスモデル再構築と組織開発 その②

2021.5.10

ビジネスモデル再構築を考える時、事業そのものはもちろんですが、自社の人的資源をどう割り振っていくかということは重要です。得意な人に得意なことをやってもらう、その人の好きを引き出す、適材適所を考えることが、事業を推進する立場として、そしてチームづくりの肝となります。

前回は、成長マインドセットとリスキリングについてお伝えしました。ビジネスモデル再構築の場ではこれまで個々が思い描いていなかった能力を磨く必要性がでてくることもしばしば。営業担当が、SNSや動画編集者になるといったようなことだけでなく、工程管理者がソフトウェアエンジニアになるとか、これまでの未経験の分野で学びを得る必然性が出てきます。そんな時、今回お伝えする「計画された偶発性理論」をメンバーに伝えていくことで、偶然を必然と捉え、成長マインドを育てることに役に立ち、組織の転換に適応したチームワーク、事業再構築に企業全体で前向きに取り組んでいくことが出来るのではと思い、すでに知っている方もおられるとは思いますが、「計画された偶発性(Planned Happenstance)」(理論の詳細はググって下さいね)簡単にご紹介します。

起業家、経営者の方は、自社の製品を世の中に広げていくこと、そして有名になりたい、売上利益を最大化していきたい、従業員をたくさん雇用して規模の大きな会社にする、そのための努力は人一倍やっているし、掲げた目標は必達でやり遂げていく・・・強い意志を持って、情熱があること、それは、とても素晴らしく尊敬できることだと思います。

ただ、そんな起業家の方ばかりでもありませんし、雇用されている方であれば経営者目線を持てといわれても・・という方も、また、新しいことに取り組むとき、不平不満が出てくることも多く、現状を変えることに不安が高まることも多いでしょう。でも、せっかくこの組織で働いているのであれば、面白いことをしたいというマインドは心の底にはだれもが持っているものだと信じています。

最初に「その人の好きを引き出す」と書きましたが、それだけではないのが今回の話。ひとつは、組織だからこその意欲が引き出されるのは、周りの雰囲気(実際は一緒に仕事をしている仲間の態度など)で、学びたくなる、新たなスキルを身に着けることにポジティブな感情が生まれて新たな事業にも意欲的に取り組めるのではないでしょうか。その点で、チーム内のリーダーの声がけや育成姿勢、そして組織風土の影響は大きいです。もうひとつは「計画された偶発性」ということをベースにして面談などで、キャリアの考え方を伝えてみることが大切で、このことが事業変革の時期は特に必要なことだと考えます。

つまり、「予期せぬ出来事を学習の機会と捉えること」、今回の業態転換のような、偶然の出来事や出会いを積極的に活用することで、自らの力でキャリアの機会を創造することになるかもよ、この機会に一緒にやってみようよという気持ちを丁寧に伝えること。事業転換など方向性が大きく変わる時には、そんな風に、スタッフに丁寧に伝えることで限りある人材の離職を起こさずに、成長マインドのあるチームが形成されていくのではないでしょうか。

改めて振り返ってみると私自身も、偶然の出来事の積み重ねで今があるなと思います。大きな目標というより、成り行きで素敵な出会いに巡り合えたから。そんなことをチームメンバーで改めて語り合える場も新たなことに取り組むときほど必要となりそうです。