生成AIは、時間を追うごとに飛躍的に進化をしています。現在、すでにシステムに詳しくない人でも、Webアプリを簡単に作れるようになっています。そこで今回は、生成AIを使ったホームページやWebアプリ作成について紹介します。
この記事では、WebsimとBoltというアプリについて紹介しますが、まずは、生成AIを使ってホームページやWebアプリを作成できるメカニズムについて紹介します。
そもそも、プログラミング言語とは、パソコンに指示を与えるときの言語のことです。生成AIは、人間が普段使っている言語(自然言語)だけでなく、パソコンに指示を与える言語や特定のシステムで使われる言語などすべての言語に対応しています。そのため、生成AIを使えば、自然言語の指示でプログラミング言語を作成し、それを実行することでホームページの表示やWebアプリ・自動化の実行などができます。
1.Websim(https://websim.ai/)
自然言語でアプリやホームページを作ることができます。プロンプトを送信してもプログラミング言語は表示されませんが、ページの裏でプログラミング言語を作成しています。無料版であれば、1日30回プロンプトを送信することができます。下の図は、私が作った電卓とホームページです。電卓は1回の指示で作成でき、数値入力とその計算までできました。ホームページについては10回程度だけプロンプトを送信しましたが、このクオリティまで作成できました。なお、写真については入れたい写真とその場所を指定すれば挿入できます。
2.Bolt(https://bolt.new/)
自然言語の指示でプログラミング言語を作成し、Webアプリやホームページなどができます。Boltの無料版は上限が限られており、複雑なアプリを作るのは難しいです。また、無料版のまま、商用利用することはできません。下の図は、私が作ったアナログ時計のアプリです。5回だけのプロンプト送信でここまで作ることができました。
Websimはサイトを利用する人を重視する、つまり見た目重視である一方、Boltは、見た目だけでなく、機能性までこだわって作成できます。私のおすすめは、ホームページを作りたい人はWebsimを、社内で使うアプリ作成はBoltを最初に選択してみてください。
Boltであれば、プログラミング言語を確認することができます。そのため、途中まで自社で作成し、残りをエンジニアに依頼するという手段も可能になります。作成できる程度によりますが、これにより大幅な短納期化でき、場合によってはコストも削減できるかもしれません。なお、今回紹介した2つのアプリはいずれもWeb上に公開することができますので、ぜひ1度試してみてください。
経営コンサルタント
平田 紘基