生成AI | ブログ・コラム

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カテゴリ:生成AI

今どきの生成AIは何ができる?生成AIアプリの全体像と代表サービスまとめ【2025年版】

2025.5.23

生成AIが登場してからも生成AIはものすごい勢いで進化を続けています。文章、画像、音声、プログラミング、資料作成に至るまで、あらゆる分野で生成AIが活用されるようになっています。本記事では、下の「生成AIの全体図」をもとに、現在使われている主な生成AIの利用方法と、それぞれの代表的なアプリケーションについて紹介します。

本記事では、生成AIの利用方法を以下の6つに分類して紹介します。

  1. LLM(大規模言語モデル)
  2. 画像・動画生成
  3. 音声生成
  4. プログラミング補助
  5. 資料作成効率化
  6. 情報整理・検索アシスタント

 

  1. LLM(大規模言語モデル) 代表アプリ:ChatGPT、Anthropic Claude

LLMは自然な対話だけでなく、文章生成、要約、翻訳など多岐にわたる用途に対応可能です。たとえば、ブログ執筆やメール作成、資料の要約など、日常業務の多くを自動化・効率化できます。また、画像やプログラミング作成など言語タスク以外の業務でも用いることができます。

  1. 画像・動画生成 代表アプリ:Canva

画像や動画の生成は、広告、SNSコンテンツ、資料作成などに大きなインパクトをもたらします。特にCanvaはテンプレートベースのデザインをAIが提案してくれるなど、デザイナーでない人でもプロ並みのコンテンツを作成できます。

  1. 音声生成 代表アプリ:SUNO

音声生成は、ナレーションやBGM生成などに活用されており、オリジナルの音楽やボイスコンテンツをAIが自動生成します。

  1. プログラミング作成 代表アプリ:Bolt

コードの自動生成できるツールは、自然言語で仕様を書くと自動でコードを作成してくれるため、エンジニアでない人でも比較的簡単にアプリを作成することができます。プログラミング作成については以前、ブログで紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

生成AIを使って無料でホームページ・Webアプリを作ってみよう!

  1. 資料作成効率化 代表アプリ:Gamma、Napkin

Napkinはアイデアを視覚的に整理するのに役立ち、Gammaはスライド資料の生成に特化しています。これらを活用すれば、企画書やプレゼン資料の作成時間が大幅に短縮されます。

  1. 情報整理・検索アシスタント 代表アプリ:Perplexity AI、NotebookLM

Perplexity AIはWebリサーチの効率化に役立ち、NotebookLMは社内の文書管理や情報整理に特化したツールになります。NotebookLMについては以前、ブログで紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

AIはChatGPTだけじゃない!NotebookLMって知ってますか?

ChatGPT vs NotebookLM 便利なのはどっち??

今後の展望と使いこなしのポイント

これらの生成AIツールは、単独で使うだけでなく、複数を組み合わせて使うことでさらに威力を発揮します。例えば、パワーポイントで資料を作る際、ChatGPTで構成を考え、Gammaでスライドを作り、Canvaでデザインを整える…といった順序で資料を作成していきます。また、生成AIは「誰でも使える」ことが強みです。専門知識がなくても、直感的な操作でアウトプットが得られるため、ビジネス、教育、クリエイティブの現場で急速に浸透しています。

 

本記事では、生成AIの全体像を示す図をもとに、分野ごとの代表的なアプリとその特徴をご紹介しました。生成AIの進化の波に乗り遅れないためには、まずは自分の目的や業務に合った分野のツールから触れてみましょう。

 

経営コンサルタント

平田 紘基

生成AIを使って無料でホームページ・Webアプリを作ってみよう!

2025.4.14

生成AIは、時間を追うごとに飛躍的に進化をしています。現在、すでにシステムに詳しくない人でも、Webアプリを簡単に作れるようになっています。そこで今回は、生成AIを使ったホームページやWebアプリ作成について紹介します。

この記事では、WebsimとBoltというアプリについて紹介しますが、まずは、生成AIを使ってホームページやWebアプリを作成できるメカニズムについて紹介します。

そもそも、プログラミング言語とは、パソコンに指示を与えるときの言語のことです。生成AIは、人間が普段使っている言語(自然言語)だけでなく、パソコンに指示を与える言語や特定のシステムで使われる言語などすべての言語に対応しています。そのため、生成AIを使えば、自然言語の指示でプログラミング言語を作成し、それを実行することでホームページの表示やWebアプリ・自動化の実行などができます。

 

1.Websim(https://websim.ai/)

自然言語でアプリやホームページを作ることができます。プロンプトを送信してもプログラミング言語は表示されませんが、ページの裏でプログラミング言語を作成しています。無料版であれば、1日30回プロンプトを送信することができます。下の図は、私が作った電卓とホームページです。電卓は1回の指示で作成でき、数値入力とその計算までできました。ホームページについては10回程度だけプロンプトを送信しましたが、このクオリティまで作成できました。なお、写真については入れたい写真とその場所を指定すれば挿入できます。

2.Bolt(https://bolt.new/)

自然言語の指示でプログラミング言語を作成し、Webアプリやホームページなどができます。Boltの無料版は上限が限られており、複雑なアプリを作るのは難しいです。また、無料版のまま、商用利用することはできません。下の図は、私が作ったアナログ時計のアプリです。5回だけのプロンプト送信でここまで作ることができました。

Websimはサイトを利用する人を重視する、つまり見た目重視である一方、Boltは、見た目だけでなく、機能性までこだわって作成できます。私のおすすめは、ホームページを作りたい人はWebsimを、社内で使うアプリ作成はBoltを最初に選択してみてください。

 

Boltであれば、プログラミング言語を確認することができます。そのため、途中まで自社で作成し、残りをエンジニアに依頼するという手段も可能になります。作成できる程度によりますが、これにより大幅な短納期化でき、場合によってはコストも削減できるかもしれません。なお、今回紹介した2つのアプリはいずれもWeb上に公開することができますので、ぜひ1度試してみてください。

進化する生成AI:2025年に企業が知っておくべき2つのトレンド

経営コンサルタント

平田 紘基

経営コンサルタントが教える!すぐに使える経営戦略立案プロンプト集

2025.3.14

経営者は毎日のように「どうすれば会社を成長させられるのか」「売上を伸ばすには何をすべきか」と考えていると思います。そんな時に、役に立つのが低コストで利用できる生成AIです。生成AIを利用すれば、自分自身の考えを整理することができます。

しかし、生成AIにどのようなプロンプトを入力すれば的確な回答が得られるか、そのために役立つのが、「戦略をクリアにするためのプロンプト(質問)」です。本記事では、経営者がよく直面する課題ごとに、考えを整理し、具体的な行動につなげるためのプロンプトを紹介します。

以下のツールも併せて利用することで生産性が向上しますのでぜひ参考にしてください。

AIはChatGPTだけじゃない!NotebookLMって知ってますか?

 

プロンプトを最大限活かすための事前準備

プロンプトを最大限活かすためには、以下の内容を事前に準備し、生成AIに入力しておくことが重要です。

  1. 役割を与える
    • 「あなたは○○に特化した中小企業診断士です。」と入力すると、○○の業界に特化していて、かつ中小企業経営の専門家として回答してもらえる。
  2. 具体的に記述する
    • 「売上を伸ばすにはどうすればいいか?」ではなく、「ターゲット顧客ごとの売上推移を分析し、最も成長可能な市場を特定するにはどうすればいいか?」のように具体的な内容にする。
  3. 前提条件を明確にする
    • 経営理念や強み・弱み、製造フローなど自社情報を入力しておくことで、それを前提した回答が得られる。ただし、情報が社外に流出することになるので、機密情報は入力しないように注意しましょう。

 

経営者がよく直面する課題と、それを解決するプロンプト

  1. 「売上が伸び悩んでいる」

この場合は、なぜ自社商品が伸びないのかと原因を追究する必要があります。そのため、自社の強み・弱みを改めて分析します。

プロンプト例:

  • 主要な商品・サービスの売上構成はどうなっているか?
  • 顧客が自社の商品を選ぶ理由は何か?
  • 競合他社と比較して、どこが強みでどこが弱みか?

これらを明確にすることで競争力を活かした施策を立てやすくなったり、売れ筋商品や利益率の高い商品に注力するなど、新たな売上改善の糸口を見つけることができます。

  1. 「コストが増加し、利益が減っている」

定期的にコストを見直し、不要な経費の削減や、より効率的な生産・業務フローの導入を検討することで、利益率を改善できます。

プロンプト:

  • 主要なコスト項目の内訳はどうなっているか?
  • 無駄なコストが発生している部分はどこか?
  • 価格を上げずに利益率を向上させる方法はあるか?

これらのプロンプトでは、自社がすでに実施している改善策を事前情報として入力しておくことで、それ以外の、自社では思いつかなかったアイデアをもらえる可能性があります。

  1. 「したい事業や方向性は決まっているが、成功確率がどの程度かを知りたい」

新しい事業を開始する前に、成功の可能性を高めるための情報収集と戦略設計が重要になるので、生成AIを使って行いましょう。

プロンプト:

  • その事業の市場規模や成長性はどのくらいか?
  • 競合はどのような企業がいて、成功の要因は何か?
  • 自社のリソースや強みを活かせるポイントはどこか?

生成AIからの回答と質問者の事業構想がある程度近ければ成功確率は高いと言え、事業を行ってみる価値はあると思われます。しかし、それでも不安が払しょくできないようでしたら、中小企業診断士などの経営コンサルタントに相談されることをおすすめします。

 

まとめ:

これらのプロンプトを生成AIに質問することで、自社の課題や強み、成長戦略が明確になります。また、自社の社員や経営コンサルタントなどこれらのプロンプトや回答内容を共有し、ディスカッションすることでさらに具体性のある経営戦略を立てることができます。

まずはこれらのプロンプトを活用し、戦略を自分の言葉で整理して、新たな気づきや次の一手が見つけましょう。

 

経営コンサルタント

平田 紘基

ChatGPT vs NotebookLM 便利なのはどっち??

2025.3.6

アクセルコンサルティングの岡原です。

2025年、小さな会社にとってもAIの活用が当たり前になっています。当社でも、生成AIを使わない日がないくらい、ChatGPTをはじめとした生成AIを活用しています。

実際に使っている方は既に実感されていると思いますが、生成AIを活用することで、生産性の向上やコスト削減、新商品のアイデア考案など、さまざまな場面で非常に有益に活用できます。

そんなAIの中でも注目されているのが、OpenAIの「ChatGPT」と、Googleが提供するリサーチ支援AI「NotebookLM」について、今回も比較記事を書いています。

それぞれの特徴を中小企業の経営の視点から紹介しつつ、どちらがどんな業務に向いているのかを解説します。

まず、ChatGPTは文章作成やゼロからのアイデア出しに非常に優れたチャットボット型のAIです。営業メールの下書き、ブログ記事の構成、SNSの投稿文、何かの依頼文などを手早く作りたいときにとても役立ちます。 プログラミング機能も利用できるため、社内の売上データをグラフ化したり、プログラムの修正ポイントを見つけたりといったタスクを効率化できます。
最近は、Deep Research機能という多段階の思考プロセスを自動で行い、より詳細な分析を可能にする機能が搭載され、注目を集めています。
私も使いますが、実際にものすごく優秀です。
もう、コンサルはいらなくなるかもしれませんね笑

一方、NotebookLMは大量の資料を扱う研究者向けに開発された背景があり、PDFやGoogle Docsといったドキュメントをアップロードして、その要点をまとめたり関連情報を抽出したりするのが得意です。中小企業でも、過去の会議議事録や契約書、商品マニュアルなどが山積みになっていることも見受けられます。
NotebookLMはそれらの文書を一元管理し、必要な情報を検索することができ、また手早くまとめることができます。また、ポッドキャスト生成機能も持っており、社内研修用の資料を音声化して社員が耳で学習できるようにしたりということにも活用できるそうです。

以下に、ChatGPTとNotebookLMの主な特徴を対比してみました。

機能・特徴 ChatGPT NotebookLM
文章作成・会話能力 ゼロからのアイデア創造に強い。自然な
受け答えも得意
すべてのドキュメントの要約・抽出が得意な会話生成より整理分析を重視
Googleサービスとの連携 △ (Drive、Docsとの連携は限定的) ◎ (DocsやDriveなどとスムーズに統合)
分析機能 ◎ (高度なデータ分析で長期化・解析が可能) 〇(簡易的な分析は可能)
ポッドキャスト生成 ◎ (ドキュメントを音声変換、研修資料にも活用可能)
プラグイン活用・API連携 ◎ (外部サービスとの連携が豊富) ✕ (拡張性は低め)

上記の通り、ChatGPTはゼロから文章を生成する作業や提案書の下書き、アイデア出しや様々なキャッチコピー作成などに強みがあります。

同様に、いわゆる壁打ちと言われるような新商品開発のブレインストーミングや販促文章の素案づくりはChatGPTが適しており、これまでに行われた会議の議事録や契約書、マニュアルなどから効率よく何かを探したりすることが得意で、特定の蓄積された資料からスピーディに探し物を見つけ出すのならNotebookLMが有効です。

会社としてどちらを使うべきか?? ということではなく、どちらも使って行こう!!

というのが、今日の結論になります。

導き出したい情報が「まだ形になっていないアイデア(ChatGPT視点)」なのか、「すでにある資料をどう再利用するか(NotebookLM視点)」なのかを考えることで、どちらの生成AIを活用すべきか判断しましょう。
Google Docsを使っているならNotebookLMとの親和性は高くなるでしょうし、逆にオリジナルのアプリケーションやシステムと連携させたいならChatGPTのAPI活用ができれば、そちらが強みになります。

NotebookLMは、生成AI独特のハルシネーション(幻覚)が少なく、かなり使えるツールになるのではないかと考えています。

前回のブログでは、補助金の公募要領をNotebookLMに入れて、質問に回答してもらう用途について書きましたが、自社のマニュアルや過去の会議議事録、文献、などの資料をPDFなどにして入れておいて、欲しい情報を検索するなどした時に、効率的な検索が可能になるのが、素晴らしい機能ですし、さらにポッドキャスト機能などもあり、使えるツールになるのではと思っています。

どちらのツールにも無料プランや試用版が用意されているので、コストを抑えながら実際の使用感を試してみて、両方とも活用できるように、是非試してみてください。

中小企業診断士 岡原慶高

AIはChatGPTだけじゃない!NotebookLMって知ってますか?

自分専用のGPT「MyGPTs」リリース!!ChatGPTがまたまた進化!!

 

進化する生成AI:2025年に企業が知っておくべき2つのトレンド

2025.2.3

2023年3月、OpenAI社がChatGPT-4公開をきっかけに発生した生成AIブーム約2年経過しますが、生成AIの技術はさらに大きく進歩しています。昨年は、文章作成を得意とするClaudeやChatGPTでは業務効率化できない各業務に特化した生成AIなどが様々な生成AIが登場しました。この記事では今年、生成AIがどのように進歩していくと予想されているか紹介します。

生成AIは「使う時代」から「選ぶ時代」へ

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

AIエージェント

AIエージェントとは、目標達成のために最適な手段を自律的に選択してタスクを遂行するAI技術のことです。一般的なチャット形式のLLMは、質問等を投げかけると会話として返事をするだけです。しかし、AIエージェントは、目的を達成するまで自ら思考して回答を導くことができます。そのため、複雑思考を必要とする問題や数理的思考を必要とする問題を解決するには適したモデルとなります。(ChatGPTの場合は、o1・o3のモデルのことを指します)

PC上の操作だけであれば、ベータ版ではありますが、すでにリリースされています。それが以下の動画です。

この動画は、PC上で会社情報を入力する動画ですが、その動作を完結するまで生成AIが自動で実行しています。まずは、エクセルリストに当該の会社があるか検索し、なければ、別のリストから当該会社の情報を検索しています。当該の会社情報が見つかれば必要な情報を必要な場所に転記しています。この程度のPC上の作業であれば、自動化することができます。

 

 

最適なLLMの選択

冒頭でもお伝えしたように、2025年1月末現在で様々な企業から様々なモデルのLLMが公開・販売されています。今後はさらに多くのLLMが登場すると考えられるため、ユーザー自身が用途や目的に応じたLLMの使用が重要になります。

  1. 機能面での選択

生成AIブームのきっかけとなったChatGPT-4と比較してどのような特徴があるか紹介します。

①ChatGPT-o1:推論能力が高く、数理的思考ができます。また、AIエージェントのように複数のステップを踏んで思考ができます。

②Claude:文章作成能力は高く、また、記憶できるトークン数は多いため、長文への対応力に優れています。

③Gemini:Google系のアプリとの連携が容易であり、最高性能のモデルであれば、o1やClaudeと同等の能力があります。

  1. 低価格での選択

2025年1月末、中国の企業がDeepseekというLLMを発表しました。執筆時点では詳細が分からない部分が多いですが、o1と同等の知能を持っているにも関わらず、Web版ではオープンソースで提供されていることから世界中に大きな衝撃を与えました。また、APIはChatGPTの1/10以下で利用できます。今後は生成AIの価格競争が起こるのではないかと考えられています。

資金力に乏しい中小企業は、低価格で高性能のLLMを利用できることから新たなビジネスチャンスの獲得や生産性向上に寄与すると考えられます。

機能面と価格面を考慮した上で、自社の課題に適したLLMの導入、究極的には仕事ごとや各個人の相性に合っているLLMの導入が不可欠になってくると私は考えています。

 

2025年も生成AIは大きな変革を遂げる1年になると考えられています。社内の業務効率化には引き続き生成AIが必要で、その差がさらに大きくなる1年とも言えます。積極的に最新の生成AIを社内に取り込み、業務効率化で競合他社との差別化を図りましょう。

 

経営コンサルタント

平田 紘基