岡原です。
今回から創業者・後継者のための経営講座をブログを通じてお伝えしていきます。
対象を創業者と後継者としていますが、コンセプトは「これから新しいことを始める経営者にお役に立つ情報を提供する」ということになります。
創業者は新しいビジネスの立ち上げですし、後継者もこれまでのビジネスを見直し、事業再構築のキーワードもあるように、今の時代にあったビジネスモデルを作っていく必要があります。
そのような方に参考になる情報を連載していきます。
創業塾の担当を毎年させていただくのですが、いつも最近の創業者の実態を調査している日本政策金融公庫さんの開業実態調査を紹介して、創業した人の現状を共有します。
日本政策金融公庫 総合研究所「2020年度新規開業実態調査」
その中で少しだけご紹介すると、開業時に苦労したこととして、「資金繰り、資金調達」(55.0%)、「顧客・販路の開拓」(46.8%)を挙げる企業の割合が高いようです。
また、現在苦労していることとしては、「顧客・販路の開拓」(47.3%)に次いで「財務・税務・法務に関する知識の不足」(32.4%)の割合が高くなっています。
みなさん、やはり売上を作るための活動に苦心されていることが良くわかります。
そういう意味でも、創業時や新規事業を行うときには、しっかりとマーケティングを考え、戦略的に行っていくことが必要ですね。
もうひとつ今回お伝えしたいことがあります。
みなさんに質問です。「今、100社が創業しました。10年後に生き残っている会社は何社でしょうか?」
少し古いデータですが、2006年中小企業白書に「開業年次別 事業所の経過年数別生存率」というデータがあります。
これは、0年に開業した会社が、1年経過後に事業を継続している割合は平均で72.8%、そのうち2年経過後に事業を継続している割合は平均で83.6%・・・・ということを意味しています。
これで計算していくと、100社開業して、10年後に生き残っている会社は26社になります。
ただ、このデータは20年程前のデータなので、今このインターネットが大きく普及し、時代の流れが加速している令和の時代では、おそらくその半分程度まで落ち込んでしまうのではないかと考えています。
要するに、「事業を作るのはたやすく、継続は困難」ということです。
それを踏まえて、創業や新規事業を行う場合は、戦略的にかつ顧客開拓から商品販売、リピートかなどのマーケティングをしっかりと考えて、事業を組み立てる必要があるということです。
こんな感じで、創業や新規事業を進める方にお役に立てる内容を連載していきます。
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