2025 | ブログ・コラム

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2025年の投稿

「人間の格」について考える

2025.11.4

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小さな会社の経営にこそ「人間の格」が問われる

〜三つの人格の力と「不完全性」の気づき〜

はじめに:経営に“人間力”がにじみ出る瞬間

経営の現場では、いつも「これが正しいのか?」という迷いと、「決めなければならない」という責任が経営者にはついてまわります。私もこれまで多くの小規模事業者の方々と関わる中で、最終的に会社を支えているのは“その人自身の力”だと強く感じてきました。

経営とは「人」が動かし、「人」が結果を出す営みです。今回のブログは、芳村思風さんの本『人間の格』を読んで、経営において一番の資本は「人間性」であると改めて思い、記事にすることにしました。

経営者に必要な三つの力「知性・感性・意志」

この本の中で語られていた「人格」という考え方は、私たちのような小さな会社の経営者こそ大事にしたい視点です。

知性:考える力

数字や仕組みを理解し、売上や利益の見通しを立てる力です。

事業計画や資金繰りも、知性がベースになります。

感性:感じ取る力

社員の様子やお客様の声、社内の空気を読み取る力。

誰かの不満やサインに気づける感性が、組織の安心感につながります。

意志:決めてやり抜く力

どんなに良いアイデアがあっても、最後に決めて、実行に移すのは「意志」です。

経営は、やるかやらないかの世界でもあり、決めて行動しなければ、何も生み出すことができません。

この三つがバランスよく備わっていると、会社全体に信頼感と推進力が生まれるように思います。

逆に、どれか一つに偏っていると、社員とのズレや判断の迷いにつながることもあります。

自分の「不完全さ」に気づき、謙虚さを取り戻すということ

『人間の格』の中で、特に心に残ったのが「不完全性の自覚からくる謙虚さ」でした。

私たち経営者は、知らず知らずのうちに「強くあらねば」「迷いを見せてはならない」と、気を張ってしまうことが多いのではないでしょうか。

ですが、実際のところ人間は誰しも不完全で、芳村先生も人間だけがこの「不完全さの自覚からくる謙虚さ」を持つことができると言っています。

自分は不完全な存在である、それを素直に認めることができたとき、初めて“謙虚さ”がにじみ出てくるのだと感じました。

不完全である自分を認めることで、他者の意見に素直に耳を傾けられるようになります。そこから生まれる謙虚さが、社員やお客様との信頼関係をつくり、会社の経営改善や成長への取り組みが進むのではないかと思います。

謙虚さとは、弱さではなく“成長を止めない構え”なのです。

会社の未来は、経営者の「人間の格」に宿る

売上や利益はもちろん大事です。でも、社員が安心して働けるか、お客様が信頼してくださるかどうかは、経営者自身の姿勢や人柄によるところが大きいのです。

私自身も改めて「不完全さの自覚からくる謙虚さ」を意識し、日々過ごしていきたいと思いました。

もし、興味を持っていただけたら、まずは一度、『人間の格』を読んでみてください。

中小企業診断士

岡原慶高

生成AIの今:中小企業も知っておきたい最新動向と活用ポイント

2025.10.6

生成AIは、2023年に注目されるようになってから今現在も飛躍的な進化をし続けています。その要因には、ChatGPT以外にも、様々な企業がAIモデルを開発しており、日々その性能が向上しているためです。こうした状況の中、「どのAIを使えば良いのか」「自社に合うモデルはどれか」といった疑問を持つ経営者の方も増えてきています。

この記事では、2025年時点の最新生成AIの情報として「モデル選びに役立つツール」と「生成AIのスキャン機能の向上」について紹介します。

  1. 様々な生成AIの中で“正しく選ぶ”ために:LMArenaとは?

現在、生成AIの世界では OpenAI(ChatGPT)、Anthropic(Claude)、Google(Gemini)など、多くの企業が独自のモデルを提供しています。いずれの生成AI・モデルも優れていますが、それぞれの企業の実務で使いやすいモデルを見極めるのは、利用者側で判断しなければならないが、簡単にできる事ではありません。

そんな中、注目を集めているのが「LMArena」です。これは、複数のAIモデルに同じ質問を与えてその回答を比較し、ユーザーがどちらの答えが優れているかを無料の使えるWebサイトです。

LMArenaの機能

・GhatGPT-5など最新モデル(全77モデル、2025年10月6日現在)が使える

・無料で利用可能であり、モデル間の比較検証ができる

中小企業が生成AIを業務に導入する際、コストをかけずに複数モデルを試せる点は大きなメリットであると言えます。

 

  1. 生成AIの進化ポイント:表形式データの読み込みが改善

これまで生成AIが苦手としていたのが、PDFやスキャン画像に含まれる“表形式データ”の読み取りです。たとえば、PDFで保存している日報をデジタルデータ管理するためにExcel等に変換する際に、生成AIがうまくその情報を読み取れず、変換ミスや情報欠落が発生することが多々ありました。しかし、最近のモデルでは、この点が大きく改善されています。

以下の図は、PDF形式の表を正しく読み取り、表形式で生成AIが認識したものです。(決算書は公開されている任天堂の決算書)

このように高い精度で日本語や数値を読み込みつつ、表形式でデータを読み込むことができます。

一方で、データ量が多かったり、スキャン画像となると精度が低くなり誤字脱字が多い、もしくはそもそも読み取れない確率が高くなります。その場合は、私の経験よりChatGPTよりGeminiの方が成功確率が高いです。このような問題に直面した場合はGeminiで試してみてください。

 

まとめ:まずは「試して選ぶ」が生成AI導入の第一歩

生成AIを導入する際、重要なのは「自社業務に本当に使えるか」を見極めることですが、それは利用者側で判断する必要があり、決定するのは容易ではありません。見極めが難しい場合は、様々な生成AIやモデルを試してみることが重要です。LMArenaでは様々な生成AI・モデルを無料で利用できます。

また、文書作成やデータ整理、報告書の要約だけでなく、PDFや表データの読み込み精度も確実に進化しており、実務に直結した使い方が現実のものとなってきました。まずは一度、実際の自社データで生成AIを“試してみる”ことから始めてみてはいかがでしょうか。

最後に当社では生成AIを一度も使ったことがない中小企業を対象にDX講座を行っております。当講座では実践に重きを置き、講座内で生成AIやRPAを実際に使うことができます。厚生労働省からの助成金もありますので、興味のある方はぜひ当社にご連絡ください。

https://lp.accelc.co.jp/ai.rpa

経営コンサルタント 平田 紘基

「静かな退職」を防ぐ、経営者にしかできないこと

2025.9.26

阪本です。

先日、「来月末で退職することになりました」と突然の告白を受けました。ベンチャーで働く30代半ばの方で、自由な雰囲気の中で裁量を持って活き活きと働いているように見えていたので、驚き半分、「やはり来る時が来たのか」という感覚もありました。この感覚、この瞬間、過去の職場でも既視感あるなあと思いつつ。

思い返すと、1年前には休日返上で新規事業の提案書を作り、「役員プレゼンがあって」と活き活きされていました。けれどもその後、「最近は決裁が降りるまでが長くて正直疲れる」「このまま頑張っても給与は変わらない気がする」と口にしていたことを思い出します。そのときはよくある愚痴だと思って聞き流してしまったのですが、それが退職を決断する心のプロセスだったのかもしれません。ご本人は次へのキャリアアップにむかってを前向きに歩み出していますが、組織づくりに関わる立場としては「もっとできることがあったのでは」と胸がざわつきます。

「静かな退職」という現象

退職そのものは一人の人生の再スタートですが、企業にとっては大きな損失です。人生を会社に縛られることはいいとは限らないしステージを変えていくことも必要な場合もあり、よりよい人生を送れることであれば良いのですが、なんだかもったいないなという現象として最近特に気になっているのが「心の退職」「静かな退職」という言葉。
実際には辞めてはいないのに、意欲や熱意を失い、「どうせ努力しても報われない」と感じてしまう。

努力しても報われないと感じると、熱意は薄れ、本業の仕事は「やりすごすもの」になっていきます。会議室では笑顔でも、心の中ではスイッチを切っている社員がいるかもしれません。これは組織にとって目に見えにくい深刻な損失です。

一度「静かな退職」モードに入ると、後から立て直すのは難しいものです。
だからこそ、「頑張っても評価されない」「報われない」という状況をつくらないことが大切です。そのために必要なのは、古典的ですがやはりコミュニケーションです。1on1ミーティング、エンゲージメント調査などを通じて、メンバーの不満や心境の変化を早期にキャッチし、ずれを修正していくこと。これは経営者や上司にしかできない役割です。

AI時代のやりがい

近年、AIに聞けば大抵の答えが返ってきます。便利である反面、「自分の仕事の意味」を見失いやすくもなりました。私たちのような仕事もより一層そうです。自分自身の体験を振り返っても、認められて自己有用感が高まればより頑張れます。人は、必要とされ、認められて初めて力を発揮できます。取引先や仲間に「あなたがいて良かった」と思われる実感こそがモチベーションを支えます。AI時代だからこそ、人との関わりの中で役割や存在価値を感じられる場づくりが一層重要になっているのだと思います。成長に本当に価値があるのかという疑問も生まれる中、自己の成長よりも、社会での有用感、関係性の質を高めていくことが人生を豊かにしていくものだと感じています。

会社や組織は人生を豊かにする道具

社員に「モーレツ社員」であることを求める時代はとっくの昔に終わりました。会社は人生を犠牲にしてまで尽くす場ではなく、一人ひとりが「ここで働いていて良かった」と思えるための道具であるべきです。人生の生活時間の中で、仕事の占める割合は高いので、やはりそこが意味ある場、幸せを感じる場でないともったいないです。

実際に、「自分の力が役に立っている」「この場で必要とされている」と感じられると、人は自然にエネルギーを注ぎます。逆に、どれだけ頑張っても評価されない、方向性が見えないとなると、静かに心が離れていきます。そうなれば、表面上は在籍していても、すでに“心の退職”に足を踏み入れているのです。

評価制度や福利厚生を整えるだけでは十分ではありません。日常の中で「自分はこの組織の一員として意味がある」と社員が実感できる仕組みや声かけがあってこそ、組織に活気が生まれます。そのような環境では自然と新しい価値や成果も生まれていくのです。

私たちがご支援している組織づくりや研修も、その一つの手段です。
経営者にしかできない「心の退職を防ぐ仕組みづくり」、そして社員が「ここで働いていて良かった」と思える組織文化を一緒に育てていきませんか。

中小企業診断士 阪本純子

業務効率を劇的改善するGoogleのAI「NotebookLM」活用術(2025年9月最新版)

2025.9.10

費用の3/4は助成金を活用し、これからの時代に必須の生成AI・RPAの知識をお得に学べる研修はこちら↓

中小企業経営者必見!

無料で業務効率を劇的改善するGoogleのAI「NotebookLM」最新活用術

「情報が多すぎて整理できない…」「会議の議事録作成に時間がかかる…」「市場のトレンドを把握したい…」「PDF資料のどこに書いてあったのか探すのが大変…」――こんな悩み、日々の業務で感じていませんか?

以前も紹介しましたが、Googleが提供する無料のAIツール「NotebookLM」が更に進化しています!

「NotebookLM」を活用すれば、これらの課題を簡単に解決できるかもしれません。本記事では、NotebookLMの最新機能と具体的な活用例を、わかりやすくご紹介します。


NotebookLMとは?あなたの情報を整理するパーソナルAIアシスタント

NotebookLMは、「あなたが提供した情報のみを理解し、情報整理する」ことに特化したAIアシスタントです。

  • インターネット全体から情報を拾うのではなく、自分がアップロードした資料やデータだけを基に回答
  • ハルシネーション(AIが事実に基づかない情報を作ること)のリスクを低減
  • チャット履歴やデータを学習に利用せず、社内の機密情報も安心してアップロード可能

つまり、あなた専用の「信頼できる情報整理AI」として使えます。


NotebookLMの最新機能でできること

NotebookLMは日々進化しており、ビジネスに役立つ機能が続々登場しています。

1. 日本語対応の動画解説機能

PDFやウェブサイト、YouTube動画などをアップロードするだけで、AIがナレーション付き解説動画を自動生成

  • 重要ポイントをハイライト
  • 適切なグラフやイラストを挿入
  • MP4形式でダウンロード可能
  • 無料ユーザーでも1日約2本作成可能

2. 進化した音声解説(AIポッドキャスト)

市場レポートや資料の内容を、AIがポッドキャスト形式で解説。

  • 日本語を含む多言語対応
  • 「概要」「評論」「議論」の3形式で出力可能
  • 移動中でも最新情報を効率的に学習可能
  • 無料ユーザーは1日4〜5本作成可能

3. マインドマップ・多様なレポート生成

  • アップロード情報を基に関連性やテーマを視覚化
  • ブリーフィング資料、学習ガイド、FAQ、タイムラインなどを自動生成
  • 資料作成や企画書作成に大活躍


NotebookLMの活用例:業務効率を劇的に改善

1. 会議の議事録作成

Zoom録画や文字起こしファイルをアップロードするだけで、AIが参加者・内容・日付を整理した議事録を自動作成してくれます。
また、そのリンク共有すれば、参加できなかったメンバーもAIに質問することで会議内容の知りたい部分を確認することができます。会議後の質疑応答を大幅に削減できます。

そのデータを蓄積していくことで、過去の会議でどのような議論がなされたのか等、データとして残し、いつでも内容の検索が可能になります。

2. 市場調査と意思決定の迅速化

最新の市場レポートや競合分析、顧客アンケート結果をアップロードして、「最新トレンドの要点を教えて」と質問すれば、短時間で重要な情報を抽出することができます。
さらに、「コスト意識の高いお客さまに突っ込まれそうなポイントは?」と聞けば、AIが事前にシミュレーションして対策案を提示してくれます。

3. 社内マニュアルと社員教育

社内の業務マニュアルや手順書をアップロードすれば、社員はAIに質問するだけで必要情報を取得することが可能になります
動画解説やクイズ形式の学習ガイドを使うことで、効率的な社員教育にも活用することもできます。

社内データでだけでなく、社外のデータ(例えばYoutube、政府の資料、調査会社の資料など)もアップロードしておき、専門的な業界の学習を進めることも可能です。


NotebookLMをさらに便利に使うコツ

  • Webインポーター拡張機能
    Google chromeの拡張機能で「Webインポーター」というものがあります。これは、ブラウザで閲覧中のページをワンクリックでNotebookLMに追加することができ、すごく効率的にソースを集めることができます。

まとめ:無料で使える未来のビジネスパートナー

NotebookLMを使えば、

  • 会議の議事録作成や資料作成が劇的に短縮されます!
  • 膨大な情報から必要な情報を迅速に抽出できます!
  • 社員教育や自己学習の効率を高めることができます!
  • 機密情報も安心して管理可能です!

中小企業の経営者にとって、情報過多の時代でも最小の労力で最大の成果を出す強力な味方になります。

今日からNotebookLMを試して、業務効率と意思決定力を大幅に改善しましょう!

中小企業診断士

岡原慶高

業務利用が一気に加速!GPT-5 従来モデルとの違いと最新機能を徹底解説

2025.8.19

ついにGPT-5が8月7日にリリースされました。今回は2025年8月19日時点でのGPT-5の最新情報について、①GPT-5の主な機能や特徴、②従来のモデル(GPT-4や3.5)との違い、③価格や使用できる範囲に関する情報、④GPT-5を利用した人の反応の4つの観点から紹介します。

1.GPT-5 の主な機能や特徴

・落ち着いた文体で回答されるように修正されています。これにより、正確でかつハルシネーションを抑えた回答ができるようになりました。

・記憶できる容量が40万トークン(従来モデルの約3倍)となり、超長文にも対応できるようになりました。

2.従来のモデルとの違い

・GPT-5は、従来の「どのモデルを選ぶか」を意識させない設計となっています。

・無料版では、“考える力(推論)を標準搭載したフラッグシップ”を標準モデルとして使用できるようになっています。そのため、これまで無料版で推論モデル(o3など)を使うことはできませんでしたが、GPT-5から初めて使えるようになります。また、この機能と引き換えにデータ量の制限が厳しくなり、画像作成などのデータ量の多い処理できる回数は大幅に減少しています。

・一方で、有料版(Plus、Team)では、より効率よくChatGPTを使いこなしたい人向けに4つのモデル(Auto、Fast、Thinking、Pro)が選択できるようになっています。(ProはThinkingよりも高精度な推論ができるモデル)

3.価格や使用できる範囲に関する情報

・無料版:GPT-5(推論を標準搭載したフラッグシップモデル)に無料でアクセスできるが、使用できるデータ量に上限あり。

・Plus(20米ドル/月)、Team(25米ドル/人/月(年契約)):使用できるデータ量の上限拡大。4つのモデル(Auto、Fast、Thinking、Pro)を選択できる。Proは使用回数で制限あり。

・Pro(200米ドル/月):GPT-5を無制限に使える。

4.GPT-5を利用した人の反応

・ハルシネーションを抑えた落ち着いた回答が出やすくなったことで、業務利用しやすくなったとの声が多いとのこと。

・その一方で、「以前よりそっけない」「温かみが減った」という“人間味ある会話”ができなくなりました。そのため、有料版では、このような会話ができる従来のモデルであるGPT-4oが使えるようになっています。

GPT-5は、初心者にとってより使いやすくなったモデルといえます。また、落ち着いた文体になることで文章の修正回数が大幅に減少し、業務効率化につながると考えられます。ぜひ、一度GPT-5を業務に利用してみてください。

当社では生成AIを一度も使ったことがない中小企業を対象にDX講座を行っております。当講座では実践に重きを置き、講座内で生成AIやRPAを実際に使うことができます。厚生労働省からの助成金もありますので、興味のある方はぜひ当社にご連絡ください。

https://lp.accelc.co.jp/ai.rpa

経営コンサルタント

平田 紘基