皆さん、こんにちは。
アクセルコンサルティング株式会社の岡原です。
今、多くの中小企業が大きな壁に直面していると思っています。皆さんの中にもそのように感じている人もいるかもしれません。
人材不足・採用難、原材料費や経費の高騰、人件費の上昇…このような三重苦の中で、どのように企業を成長・継続させていけばよいのか、経営者の方の中には日々、想いを巡らせている方もいると思いますし、私も同じ思いです。
でも、ここで立ち止まってはいけません。
むしろ、このような時代だからこそ、新しい取り組みにチャレンジする絶好の機会であると考えています。
今回は、このVUCAともいわれる不透明な時代において、小規模・中小企業の成長と存続に欠かせない3つの戦略についてお話ししたいと思います。
1. 生産性向上:まずは現状を知ることから
「うちの会社の生産性って、実際どうなんだろう?」 こんな疑問を持ったことはありませんか?
政府の統計では、労働者1人あたりの年間付加価値で、中小零細企業が約459万円、中堅企業が774万円、大企業が1,375万円とされています。
これは、単に大企業は儲かってるよね、という話ではなく、従業員一人当たりに出せる人件費が大きく異なるということです。
今でも大企業と小規模企業では、賃金差が開いていると思いますが、今後もその傾向が続けば、さらに人材採用難、人材不足が小さな会社ほど加速してしまうことになります。
なので、この付加価値=生産性は重要なキーワードだと思っています。
生産性向上の第一歩は、実は現状把握なんです。
どの業務にどれくらいの時間がかかっているのか、どこに無駄があるのか…これを知ることから始めましょう。
そして、次に重要なのがDX(デジタルトランスフォーメーション)です。
- 紙の書類をクラウドで管理する
- 申請や承認をオンラインで行う
- 業務データを経営に活かす
これらは、一度導入してしまえば、その後の業務効率化に大きく貢献してくれます。
当社では、特に事務部門の生産性向上のための業務分析から自動化ツール導入までの支援もしていますので、気軽にお問い合わせください。
2. 生成AI:新しい力を味方につける
「AI?うちには関係ないかも…」 そう思っていませんか?
実は、最新の生成AI技術は、中小企業こそ活用の可能性が大きいんです。
例えば、、、
- 企画書や提案書の下書き作成
- 商品説明文やSNS投稿の文章作成
- カスタマーサポートやメールなどの返信文作成
これらは、従来なら多くの時間を要していた業務ですが、AIを使えば短時間で質の高い成果物が作れます。
AIは、この1年で飛躍的な進化を遂げ、さらに進化し続けています。
この生成AIの波に乗り、生産性向上や付加価値向上に活用していきましょう!
3. 価格戦略:価値を伝える勇気
「値上げしたいけど…お客様に理解してもらえるだろうか」 多くの経営者がこんな不安を抱えているのではないでしょうか。
でも、考えてみてください。
お客様が本当に求めているのは「安さ」でしょうか?
そうではないはずです。
お客様が求めているのは「価値」なんです。
- 他社にない特徴的な商品やサービス
- 手厚いアフターサポート
- 心に残る顧客体験、心温まる接客など
これらの価値をしっかりと伝えることができれば、適正な価格への理解は得られるはずです。
今の時代に値上げの実施ができなければ、今後生き残っていくことは困難になる。
それくらいの重要度だと思っています。
未来に向けて
変化の激しい時代だからこそ、持続可能な経営が重要です。
- 環境に配慮した事業展開
- デジタル化による効率アップ → 様々なITツール、ノーコードツール、AI、RPAなどの活用
- 働きやすい職場づくり
これらに取り組むことで、企業としての価値も高まり、社員の満足度も高めることができます。
最後に
これらの取り組みは、一朝一夕には進みません。
でも、一歩ずつでも着実に前に進んでいくことが大切です。
皆さんの会社も、この3つの鍵を使って、新しい扉を開いていけることを願っています。
中小企業診断士 岡原慶高