7月, 2024 | ブログ・コラム

中小企業の経営力と業績向上を加速する アクセルコンサルティング株式会社 近畿経済産業局認定 経営革新等支援機関

〒600-8095 京都市下京区東洞院通綾小路下ル扇酒屋町289番地デ・リードビル6F

友だち追加

補助金に関するお問い合わせは、
現在お受付を休止させていただいております。

無料メールマガジン

「ゼロから」収益向上を加速する!無料メールマガジン・アクセルニュース!小さな会社の経営者のための最新情報をお届けします。

2024年07月の投稿

後継者から真の経営者へ~成長に必要な3つの考え方~

2024.7.30

みなさん、こんにちは

アクセルコンサルティングの岡原です。
今回のブログは、「経営者」ということについて書きました。

ここでは、経営者=社長ということにします。
私も社長ですが、経営者になるための資格を取ったり(そんな資格ないですね)、勉強をしてなった訳ではありません。

おそらく、多くの経営者の方は、そうなのではないかと思います。
今でこそ、経営者になるための勉強をしようと思うと、〇〇塾とか〇〇大学とか、経営者としてのスキル等を教えてくれる場所はあります。

最近、特に思うことなのですが、これから経営者って、会社の規模とか社員数とかで、もちろんその責任と影響の範囲は異なりますが、多かれ少なかれ、得意先や社員、取引先に対して事業をしっかりと行っていく責任がありますよね。

後継者の方は、是非そのような塾などで、経営者としてのスキルと、そしてマインド(考え方)について学んだうえで、経営者になられることをお勧めしたいと思います。

今回は、特に後継者の方に向けて、私自身の自戒も含めて、経営者に大切なマインドセットについて、書いてみました。

経営者としてのマインドセットを持つ

経営者として成功するためには、単に業務を引き継ぐだけでなく、後継者自身のマインドセットをしっかりと持つことが必要です。まず、経営者としての責任を自覚し、近視眼的ではなく、中長期的な視野で物事を捉えることが大切です。会社の存在意義や未来を見据え、現状維持ではなく、常に変化に対応していく姿勢が不可欠です。

長期的な視野を持つことで、短期的な利益にとらわれず、持続的な成長を目指す戦略を立てることができます。これにより、企業の安定と発展が見込まれ、社員やステークホルダーからの信頼も得ることができるでしょう。

具体的なステップとしては、以下のようなアプローチがあります。

1. 自己研鑽

会社をより良くしていく経営者になるためには、自己研鑽が欠かせません。まずは自分自身を客観的に見つめ直し、定期的に自己評価を行うことから始めましょう。自分の強みと弱みを把握することが、成長の第一歩です。

例えば、毎月一度、自分の業務の進捗や自己成長の状況への取り組み状況を振り返る時間を作ると良いかもしれません。経営者に取り組みをチェックしてくれる社員はほぼいません。自分自身で、PDCAを確認する必要があるということです。

具体的には、経営者として常に最新のビジネストレンドや業界動向などの知識を学び続けることが重要です。セミナーや勉強会に参加したり、あるいは最近はYoutubeでも有料級の情報がアップされていたりします。ただ、Youtubeは、その情報の良しあしをしっかりと判断することが必要になるのと、有益な情報を見つけるまでに結構な時間がかかったりすることがあるので、注意が必要です。

業界の会合に参加して最新情報をチェックして情報収集したり、同じ後継者が集まるような会に参加するなどして、相対的に自分が後継者・経営者としてどうなのかというのを確認したり、切磋琢磨できる仲間を作ることも自己研鑽の手法です。

2. リーダーシップスキルの向上

また、会社をより良くしていく経営者になるためには、リーダーシップスキルの向上が欠かせません。自分自身にあった効果的なリーダーシップスタイルを身につけることで、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができます。

効果的なリーダーシップスタイルには、社員との信頼関係を築くこと、透明性のあるコミュニケーションを行うこと、そして社員の意見やアイデアを尊重することが含まれます。例えば、定期的なミーティングを開催し、社員一人ひとりの意見を積極的に聞くことで、チームの結束力を高めることができます。

経営者には有言実行が求められます。無言実行、周りの人に言わないけど、自分で黙々と進めるでは、社員は同じ方向に進んでくれません。有言不実行では、社長は言うだけで、何もしない、となって同じく社員が協力者になることはないでしょう。

では何を有言実行するのか、様々な視点がありますが、まずは会社のビジョン、方向性ではないでしょうか。

この船は何のために、どこに向かって進んでいるのか、ということを共通理解しながら、そのビジョンに向けて実践している姿がなにより経営者にとって必要でないかと思います。

3. 効果的なコミュニケーション能力の養成

さらに会社をより良くしていく経営者になるためには、、効果的なコミュニケーション能力が不可欠です。社内でのコミュニケーションの強化や取引先や金融機関など外部ステークホルダーとの連携を図ることが求められます。

内部コミュニケーションの強化には、1on1があります。1on1とは上司と部下が定期的にマンツーマンでミーティングを行い、部下の成長を促すマネジメント手法のことです。実施されるミーティングは、上司からの一方通行ではなく、対話を通してコミュニケーションを取ることが特徴です。社員が自分の考えを話し、いつでも相談できる環境を整えることで、信頼関係を築くことができます。

また、外部ステークホルダーとの連携も欠かせません。顧客や取引先、金融機関や地域社会との関係を築くためには、定期的なコミュニケーションが必要です。特に、金融機関とは定期的に試算表などを持参するなど、担当者や支店長とコミュニケーションをとることが、あなたの経営者としての成長につながります。

まとめ

以上、経営者の一人として、自分のことは棚に上げて書きました。
私は不完全なひとりの人間で、十分ではないことがたくさんありますが、できる限りそうありたいと思っています。

上記のような視点も参考にしていただきながら、後継者から真の経営者へと成長するためのマインドセットを築いていきましょう。

中小企業診断士 岡原慶高

【キャンペーン中】採用コストを削減、退職リスクを低減する研修はこちらへ

認め合うことで組織はしなやかに進化する

2024.7.8

こんにちは 阪本です。

今年も蒸し暑い夏がやってきました。2024年も後半戦。いろいろなことが動いている世の中ですがしっかりと足元も見失わず皆様のお役に立てる組織支援に邁進します。そうそう、7月に入ると会社のある四条烏丸付近はすっかり祇園祭一色です。今週12日には前祭りの曳き初め、17日は巡行ということで、ますます賑やかになりそうです。その祇園祭を遂行するために、鉾町だけでなく、京都のあちこちのつながりを巻き込んであの盛大なお祭りができているとのこと。京都に根付いている力を感じます。

さて、5月に試験的にオンラインで認め合いのワークショップを実施しました。参加していただいた皆様から頂いた感想を少し紹介します。

  • 「承認力チェックで自分を見つめ直す機会になった」

  • 「承認力についての話は以前の勉強会で聞いたことがあったが、実践形式で体験できたことは良かった」

  • 「普段聞けない他者からのプラスの評価は励みになることを実感しました」

  • 「会社の体質を議論するきっかけにもなりました」

私たち誰もが持っている「認められたい」という欲求。そして、それと同時に他人を認めたいという気持ちも心の中に存在しています。この相互承認の力が発揮できていることは、組織開発においてとても重要な役割です。そしてその先に、組織の課題をそれぞれが自分事とらえて動けるようになると、組織、チームの力がついてきます。

私自身、この研修を通して自身を振り返ってみて、やっぱり認められたい欲求の中でも、特に共感や行動を評価してもらいたい意識が強いことに気づきました。自分の価値観をつい当てはめてしまって周囲への声がけも、どうしても過程を評価してしまいがちなことに気づきました。承認ポイントは人によって違うんですよね。「尊敬する」にポイントがある人にはそれなりの伝え方があるし、「功績を伝える」「手柄を伝える」ことで認められていると感じる人もいるわけです。

以前に当社メンバーでやった時の承認ポイント

以前に当社メンバーでやった時の承認ポイント 承認カードを使った研修では、仲間の承認と合わせて自分の承認ポイントも伝えます

ひとりで振り返るだけでなく、良く関わっている、あるいはこれから仕事をするメンバーと話す過程で、自己理解と他者理解が進み、「いる⇒なる⇒する」関係性ができます。認め合うことで、組織としてのしなやかさが備わってくるイメージが持てるようになってきました。


認め合う力を引き出すリーダーであるために

リーダーシップにおいて、承認の力はとても大切です。リーダーが部下の努力や成果を適切に認めることで、チーム全体のモチベーションやエンゲージメントが大きく向上します。ここでは、リーダーが効果的なフィードバックを行うための具体的な技法をいくつか紹介します。

①具体的であること

承認は具体的であることが大切です。例えば、「良い仕事をしたね」ではなく、「今回のプロジェクトでのあなたの分析はとても詳細にしてもらっていたので、私たちの理解を深め、お客様も喜んでいましたよ」と伝えることで、受け手は自分の具体的な行動が評価されていると感じることができます。

②できるだけすぐに

承認はできるだけ早く行うことが重要です。都度のフィードバックは、行動と結果を結びつけやすくし、認められた感が大きいのです。気づいたその場で言葉にして伝えましょう。

③ポジティブな言葉を選ぶ

認める承認の声掛は、肯定的で前向きな言葉を選ぶことが大切です。ネガティブなフィードバックも必要な場合がありますが、それを伝える際には必ずポジティブな要素も含めるようにしましょう。

良くない例:
「今回のセミナーはいまいち聞いている人に伝わりにくかったかも。次はもっと練習して工夫もしてみてくださいね。」

良い例:
「今回のセミナーでは、資料も整理されていて分かりやすかったです。次は、双方向に話す時間をつくるなど受講生にももっと積極的に発言してもらえる時間を入れると、さらに良くなると思いますよ。」

「良い例」では、良い点を具体的に指摘し、建設的な改善点を示すことで相手のやる気を引き出しています。「良くない例」はその逆で、やる気を下げてしまうようなネガティブさを感じます。

このように認めること、特に相互に承認しあえる関係性ができることは、チーム全体のパフォーマンスを向上させる効果があります。承認が行われる環境では、従業員の離職率も低下し、長い目で会社の未来とその価値を創造する組織基盤が築かれます。そして、何より、ひとりひとりが自律的に動けるようになってくるので、しなやかに対応できる組織へと成長します。


これらのリーダーシップにおける承認のスキルをさらに深く学んでいただける機会として、短時間のオンラインで参加可能な『承認力向上研修』を実施します。この研修は、単なる技法の習得にとどまらず、リーダーとしてのスキルをさらに磨き、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できる内容となっています。具体的には、フィードバックの質を高めるための実践的なワークショップの一部を、一緒に推進していきたい会社のメンバーをお誘い合わせの上ご参加くださいね。

対面での研修が一番効果的です。こちらもご覧ください。まずはオンラインの『承認力向上研修』に参加してみて下さいね。まずは話しましょう!でも構いません。

研修を通じてリーダーシップの新しい一面を発見し、組織をさらにしなやかに進化させることにつなげていきましょう。

中小企業診断士 阪本 純子