みなさん、こんにちは
アクセルコンサルティングの岡原です。
今回のブログは、「経営者」ということについて書きました。
ここでは、経営者=社長ということにします。
私も社長ですが、経営者になるための資格を取ったり(そんな資格ないですね)、勉強をしてなった訳ではありません。
おそらく、多くの経営者の方は、そうなのではないかと思います。
今でこそ、経営者になるための勉強をしようと思うと、〇〇塾とか〇〇大学とか、経営者としてのスキル等を教えてくれる場所はあります。
最近、特に思うことなのですが、これから経営者って、会社の規模とか社員数とかで、もちろんその責任と影響の範囲は異なりますが、多かれ少なかれ、得意先や社員、取引先に対して事業をしっかりと行っていく責任がありますよね。
後継者の方は、是非そのような塾などで、経営者としてのスキルと、そしてマインド(考え方)について学んだうえで、経営者になられることをお勧めしたいと思います。
今回は、特に後継者の方に向けて、私自身の自戒も含めて、経営者に大切なマインドセットについて、書いてみました。
経営者としてのマインドセットを持つ
経営者として成功するためには、単に業務を引き継ぐだけでなく、後継者自身のマインドセットをしっかりと持つことが必要です。まず、経営者としての責任を自覚し、近視眼的ではなく、中長期的な視野で物事を捉えることが大切です。会社の存在意義や未来を見据え、現状維持ではなく、常に変化に対応していく姿勢が不可欠です。
長期的な視野を持つことで、短期的な利益にとらわれず、持続的な成長を目指す戦略を立てることができます。これにより、企業の安定と発展が見込まれ、社員やステークホルダーからの信頼も得ることができるでしょう。
具体的なステップとしては、以下のようなアプローチがあります。
1. 自己研鑽
会社をより良くしていく経営者になるためには、自己研鑽が欠かせません。まずは自分自身を客観的に見つめ直し、定期的に自己評価を行うことから始めましょう。自分の強みと弱みを把握することが、成長の第一歩です。
例えば、毎月一度、自分の業務の進捗や自己成長の状況への取り組み状況を振り返る時間を作ると良いかもしれません。経営者に取り組みをチェックしてくれる社員はほぼいません。自分自身で、PDCAを確認する必要があるということです。
具体的には、経営者として常に最新のビジネストレンドや業界動向などの知識を学び続けることが重要です。セミナーや勉強会に参加したり、あるいは最近はYoutubeでも有料級の情報がアップされていたりします。ただ、Youtubeは、その情報の良しあしをしっかりと判断することが必要になるのと、有益な情報を見つけるまでに結構な時間がかかったりすることがあるので、注意が必要です。
業界の会合に参加して最新情報をチェックして情報収集したり、同じ後継者が集まるような会に参加するなどして、相対的に自分が後継者・経営者としてどうなのかというのを確認したり、切磋琢磨できる仲間を作ることも自己研鑽の手法です。
2. リーダーシップスキルの向上
また、会社をより良くしていく経営者になるためには、リーダーシップスキルの向上が欠かせません。自分自身にあった効果的なリーダーシップスタイルを身につけることで、チーム全体のパフォーマンスを向上させることができます。
効果的なリーダーシップスタイルには、社員との信頼関係を築くこと、透明性のあるコミュニケーションを行うこと、そして社員の意見やアイデアを尊重することが含まれます。例えば、定期的なミーティングを開催し、社員一人ひとりの意見を積極的に聞くことで、チームの結束力を高めることができます。
経営者には有言実行が求められます。無言実行、周りの人に言わないけど、自分で黙々と進めるでは、社員は同じ方向に進んでくれません。有言不実行では、社長は言うだけで、何もしない、となって同じく社員が協力者になることはないでしょう。
では何を有言実行するのか、様々な視点がありますが、まずは会社のビジョン、方向性ではないでしょうか。
この船は何のために、どこに向かって進んでいるのか、ということを共通理解しながら、そのビジョンに向けて実践している姿がなにより経営者にとって必要でないかと思います。
3. 効果的なコミュニケーション能力の養成
さらに会社をより良くしていく経営者になるためには、、効果的なコミュニケーション能力が不可欠です。社内でのコミュニケーションの強化や取引先や金融機関など外部ステークホルダーとの連携を図ることが求められます。
内部コミュニケーションの強化には、1on1があります。1on1とは上司と部下が定期的にマンツーマンでミーティングを行い、部下の成長を促すマネジメント手法のことです。実施されるミーティングは、上司からの一方通行ではなく、対話を通してコミュニケーションを取ることが特徴です。社員が自分の考えを話し、いつでも相談できる環境を整えることで、信頼関係を築くことができます。
また、外部ステークホルダーとの連携も欠かせません。顧客や取引先、金融機関や地域社会との関係を築くためには、定期的なコミュニケーションが必要です。特に、金融機関とは定期的に試算表などを持参するなど、担当者や支店長とコミュニケーションをとることが、あなたの経営者としての成長につながります。
まとめ
以上、経営者の一人として、自分のことは棚に上げて書きました。
私は不完全なひとりの人間で、十分ではないことがたくさんありますが、できる限りそうありたいと思っています。
上記のような視点も参考にしていただきながら、後継者から真の経営者へと成長するためのマインドセットを築いていきましょう。
中小企業診断士 岡原慶高